「思いがけない美しさ。」ホビット 思いがけない冒険 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
思いがけない美しさ。
思いがけないといえば、2Dで観るはずが、時間が合わなくて3Dで鑑賞。
まぁしかし、思ったとおりで、キレイキレイ~v
迫力という点では2Dで十分だと思うが、さすがP・ジャクソン!て感じ。
なので観たい方で観ればいいという感じかしら。
そしてまたもや3時間弱!と、もうこれはお約束のように長い上映時間。
ファンにはあっという間の時間でも、初観の人にはトイレ休憩すらない。
しっかり覚悟して望みましょう。残りの2作もきっと長いはずですから。
前3部作、まぁ~観た観た、萌えた萌えた、大ヒットしましたからね~。
今観ると懐かしい、今じゃ当たり前のクリーチャーも、あの頃はうわっ!
ってほどの迫力だったなぁ。…だいぶ目慣れしてしまった今では、どの
作品を観てもあ~いうの(爆)が登場するから、なんだかねぇ。でもやはり
この監督の映像美はハンパないわ。同じ監督が同じシリーズを手掛ける
ことの重要性をこういうところが物語ってる。たびたび監督を交代して
世界観を変えてしまうシリーズものは目新しいだけで繋がりが為されず、
せっかくのファンがガッカリするケースが多いもんねぇ。。。
さて物語の方は。
原作を全く読んでいない私なので、とりあえず前作の60年前のお話、と
いうくらいしか知らない。ビルボ…あ!フロドの養父ね!なんて思い出し、
あはは、風貌の似ている役者(M・フリーマン)を巧く抜擢したなぁ~と^^;
どんな壮大な物語でも、始まりとはこんなもんです。と言わんばかりに、
牧歌的風景と彼ら冒険の仲間との出逢いが織りなされていくんだけど、
多いのよ、ドワーフ族が(13人)。ひとりひとり掘り下げて紹介するでもなく、
パパ~ッと流されるところが多いワリに、中盤までの展開が鈍くて、長い。
あれ、まだ歩いてるよ。あれ、まだ岩場だ。ゴブリンのシーン…長い~!
なんてやたらウトウトしてきてしまった。
冒頭でチラリとフロドが登場するけど、そこからエルフ(キャ~!)に至るまで
が、長いのなんの!今回は残念ながら(出るワケないのね)レゴラス王子は
いないけど、華麗で優美なエルフの世界。前作の皆さま方お疲れさまです。
やはり話に繋がりが見えてくると俄然面白くなってくる。
その後も(当たり前だけど)冒険が長々しく続き、ゴラムとのなぞなぞなど
確かに面白いんだけど、まだ続けるのか…!?なんて思いながら観ていた。
滅びゆく前の中つ国はまだ美しく明るい。
ホビット庄の牧歌風景をビルボが故郷という度に、私もあそこに住みたい~
なんて何度も思った。故郷を失ったドワーフの想いがビルボに重なった瞬間、
とても小さくて力のない人間(じゃないけど)にも、何かできるんじゃないか!
というこれまたお約束の決意(ここが重要)が示され、一気に感動モードに。
映像も変わりないが、お約束場面も変わりない。
監督が変わらないことの大切さがあっちにもこっちにも記されている作品。
指輪との出逢いが、今後何を生むのかが分かっているだけに、
あー!ビルボ拾っちゃったよ~!!の衝撃度は高かった。ゴラム恐るべし。
(エルフ2時間でもかまわないわ。あとアラゴルンとボロミアに逢いたい~!!)