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主人公である八嶋智人演じる寺田悟とゆうキャラクターがもうハチャメチャ。
一体全体、常識が在るのや無いのやら…。
でも居るよなぁ〜こんな後先考えずに突っ走ってしまう男。
八嶋智人の演技の質にはぴったりのキャラクターでしたね。
相手役の佐藤江梨子は今まで観て来て一番良かったんじゃないかなぁ〜。
普段はとても苦手な女優さんなんだけど、この作品では段々と可愛く映っていたと思う。
それにしたってあんなプロポーズは…。
有り得ねえ〜。
楽しかった時は永くは続かず、不信感剥き出しになる主人公だが…。
この辺りの猜疑心の塊になるエピソードで押すのかと思っていた。
だからいきなりの展開には少し付いて行きずらい中盤だった。
競馬を指南する佐藤浩市と、何やら疑惑有り気な赤井英和の関係が不透明なのも少し気にかかる。
それでも、競馬で堕ちるところまで堕ちる八嶋を見ていると、段々と他人事の様に思えなくなって来てしまう…。多少は身に覚えがあるだけに「あかん!あかん!」ぞと…。
この辺りの弾け振りは漫画の「パッパカパー」を思い出してしまった。
でも最後は急ぎ過ぎで何だかあっけない終わり方だったなぁ。ちょっと唐突過ぎる気がしないでも無い。
まぁ、でもプロポーズの時の“あれ”を最後に生かしたのは悪く無い。
大阪を舞台にした作品で、人情悲喜劇としてはまずまずでしょうか。
(2008年11月17日シネマスクエアとうきゆう)