特別「オースティン・パワーズ」シリーズが好きな訳でもなく、特別マイク・マイヤーズが好きな訳でもなく(むしろやや苦手)、ただヒロインがジェシカ・アルバだったからと言うだけの理由で見てしまったのですが、これ・・・ラジー賞で三冠を獲得した映画だったんですね。
まあラジー賞はやっかみ半分なところもあったりするので、ひっそり話題にもならず消えていく映画よりは全然面白かったりすることも多々ありますが、これはラジー賞三冠も物凄く納得、逆にこれが受賞しなくて何が受賞するのってぐらい、まさしくザ・ラジー賞映画だったと思いました。
ギャグがとにかく寒い、これで大爆笑できたらホント幸せだなと思えるぐらい、失笑の連続、ある意味凄いです、ここまで来ると、逆に凄すぎて一周回って面白い的な部分は無きにしも非ずでしたが、基本的には私は大して笑えないコメディ映画でしたね。
本来はくだらない笑いに満ちたコメディ映画は大好きで、下ネタ満載のコメディ映画でもそれほど文化の違いを感じずに楽しめてしまう口なのですが、全編ほぼ下ネタ、しかも小学生レベルの下ネタで全体の7割8割を構成してしまうと、さすがに失笑するほかなくなってしまいます。
物語に起伏もほとんどなく、ほぼ下ネタを喋っているだけの映画でしたので、90分弱の映画だったのに正直長さを感じてしまいましたね。
演じてる人達はホント楽しそうでしたけど、見ている側はとにかく辛かったぁ、主人公の師匠役のベン・キングズレーなんて名前が既に下ネタのチ〇ポイジリでしたが、まあ心から楽しそうに演じていましたねぇ、ある意味感心感心。
マイク・マイヤーズは「オースティン・パワーズ」に続きこのキャラでまたシリーズ化させたかったかもしれませんが、さすがにこれは厳しかったか、愛の伝道師?沢山の信者がいるのはちょっと信じられない(苦笑)、逆に言えばこんな楽しそうな宗教(ではないけど)に嵌れたら、まあそれはそれで楽しく幸せに過ごせるのかもしれませんが。
しかし映画としては物語の中身がこんなスカスカでは楽しめないです、一応アイスホッケーチームを強くする為に彼は呼ばれたんでしたっけ・・・そこはどうでもいいってぐらい、中身はほぼ無い映画でした、ただゲスト出演陣はなかなかの豪華さでしたね、ベン・スティラー映画もそうですが、コメディ俳優はホント人脈広いなぁ。
で、お目当てのジェシカ・アルバはアイスホッケーチームのオーナー役でしたが、やはり可愛かった、ホントそれだけって感じで良くも悪くもジェシカ・アルバなんですけど、とりあえず目の保養にはなりました、主人公の妄想の中で踊るインド映画風のシーンはまた格別に可愛かったね、主人公グルとアルバの恋模様は、完全にマイク・マイヤーズの職権乱用でしょう、さぞマイクは楽しんで撮影してたんだろうなぁ・・・そうそう楽しそうと言えば、ハッちゃけたジャスティン・ティンバーレークもホント楽しそうでしたね。
まあ何にしても、よくもこんな映画を作ったもんだ、逆に凄い!