「弱肉強食」この自由な世界で ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
弱肉強食
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セクハラで会社をクビになったアンジー。
かわいそうに…と思う間もなく、バイクで駆け回る日雇い派遣斡旋所の経営者に。
スキルとコネがあれば、雇われるより儲かる、はず。
誰もが簡単に気づくが、大抵コネがない。
世の中の搾取の図が明確に描かれている。
Win-Winの関係なんてない。
女を武器に(してるように見える)、みるみる仕事が増えて…イラン人家族を家に置いてあげたとろまではまだいい。
しかし酔った勢いで男(しかも労働者)を家に連れ込んだり。
どんどんエスカレートするやり方に、周りは(見てる方も)ハラハラ。
利発な共同経営者や冷静な父親の心配をよそに手段を選ばなくなるアンジーに、もはや共感はできなくなっていく。
いつだって弱いのは労働者。
でもその労働者社会にも搾取する側とされる側がある。
いつの時代にも、である。
母親が仕事優先で不貞腐れる一人息子。
部屋にはサッカー選手(赤いユニフォーム、マンU?)のポスター。
読んでいるのはサッカーマガジン。
ケン・ローチ作品、こんなところが好き。
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