この自由な世界で

劇場公開日:

  • 予告編を見る
この自由な世界で

解説

「麦の穂をゆらす風」でカンヌ映画祭パルムドールに輝いた名匠ケン・ローチ&脚本ポール・ラバティによる人間ドラマ。2007年ベネチア映画祭最優秀脚本賞受賞作。ロンドンに暮らすシングルマザーのアンジーは、働いていた職業紹介所を理不尽な理由でクビになり、ルームメイトと自分達の職業紹介所を立ち上げる。やがて、不法移民を働かせる方が儲けになることを知ったアンジーは、越えてはいけない一線を越えてしまい……。

2007年製作/96分/イギリス・イタリア・ドイツ・スペイン合作
原題:It's a Free World...
配給:シネカノン
劇場公開日:2008年8月16日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第64回 ベネチア国際映画祭(2007年)

受賞

金のオゼッラ賞(最優秀脚本賞) ポール・ラバーティ
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1

(C)Sixteen Films Ltd, BIM Distribuzione, EMC GmbH and Tornasol

映画レビュー

3.0弱肉強食

2023年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ジャーニー

4.0不法移民の人材派遣業を始めた女主人公が自分の幸福のために泥沼に入っ...

2018年9月30日
PCから投稿

不法移民の人材派遣業を始めた女主人公が自分の幸福のために泥沼に入ってしまう社会派ドラマ。
ケン・ローチ監督作品。深く考えさせられました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
miharyi

3.5働けど働けど

2018年7月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

カンヌ・パルムドールに輝いた『わたしは、ダニエル・ブレイク』同様、ケン・ローチがイギリスの労働階級の実態を浮き彫りにした2007年の作品。
しかしこちらはよりヘビー。

職業紹介所で働く女性が突然解雇に。
そのノウハウを活かし、自ら職業紹介所を立ち上げるのだが…。

彼女が目を付けたのは、外国人労働者の職業斡旋。
低賃金や労働者の住込部屋も一部屋に数人押し込むなどしてコストを削減し、自分はたんまり稼ぐ。
勿論、労働者との間に軋轢が。
自らも金儲けに目が眩み、道を踏み外していく…。

主人公はシングルマザー。一人息子を両親に預けている。
彼女がこんなにも働く理由は、生活の為と息子とまた一緒に暮らす為。
その気持ちは分からんでもないが…、その違法なやり方は弁明にはならない。
欲深さ、自業自得と言ってしまえばそれまで。

社会派作品で知られるケン・ローチだが、主人公がどんどん一線を超えていく様はサスペンスフル。
それは同時に、やってはいけない事、厳しい社会の現状がひしひしと痛いくらい伝わってくる。

働けど働けど…。
この世界の先に、本当に自由があるのだろうか…?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
近大

3.0自由とは?

2017年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この自由な世界では、「自由主義経済」は善である。しかし、自由主義経済で溢れ落ち、憎しみあい、犠牲を払うのは、必ず「自由主義経済」の恩恵を享受できない労働者なのだ。

ケン・ローチの作品は、どんな作品でも、「労働者」としての私を自覚させる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ミカ