ハルフウェイのレビュー・感想・評価
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高校生らしいかな
一言でいうと、若いなぁで終わってしまう話なんですが、見る年代によって評価や共感は違うでしょうね。同じ高校生で恋愛している人たちにはたくさん共感を得られるかも。もっと大人になれば、若いなぁと思ってしまう。でも高校生ならその時の想いが全てで後先考えなられないかもしれません。遠距離恋愛は難しいし、考えられないでしょうね。
大人から見れば一生のうちの学生の間だけの時間でも、本人たちは必死なんですよ。そこらへんは先生たちが大人の気持ちを代弁してましたよね。まだ大人じゃないカップルなんだし、迷って当然で、そうやって大人になっていくんだなと思います。そのわずかな間の葛藤を描き出した作品なんですね。
ワガママで相手の気持ちを考えられなくて、自分の感情で頭がいっぱいで。そんな女の子の気持ちを全てわかった上で言葉をかけてあげられないのもまた若さかな。
終わりかたは、あれ?これで?という感じでした。いっときの感情を描いたものなのでそれ以上は蛇足になるかな。
他の人も書いてましたけど、気持ちそのものはリアリティがあると思います。
実はどんな映画よりリアルを目指した映画
ハルフウェイは、よくある青春映画のように悲劇が襲ってきたりエグいシーンが描かれたりとか、そういうものではないです。
それほど起伏がある訳でも、ジェットコースターのようにどこかに連れて行ってくれる訳でもありません。(主人公のヒロはかなりやかましいですが笑)
ただ、日常的なリアルを目指した映画だと自分は思います。
2022年の今は中堅となった俳優陣が高校年代であった時にアドリブ中心に撮影され、ロケ地の北海道らしい雄大さの中で、高3の日々が描かれます。
その拙さとか、特別ではないものを丹念にデッサンした感じが、物凄くリアルなのです。
アドリブ中心に制作されただけにあちこちに隙間があって(でも流れはとてもしっかりしています)、自分の中の忘れ物を思い起こさせてくれるような。
一方的でなく、オーディエンスの中に何かのイメージや想いが浮かぶことを期待した希少な映画だと思います。
そしてとにかく映像が美しく、音楽が良いです。主題歌のハルフウェイも抜群に良いです。岩井俊二と小林武史のコンビ、素晴らしいです。
上映当時はキットカットともコラボしていましたね。受験生応援キットカットの始まりの頃では?
評価されづらい映画であるのと同時に、今は中々見れないので、ここに記しました。
眩しい眩しすぎる
何処にでも居そうな高校生カップルだけど自分にはない世界線だったから悲しくもなったし羨ましくもなった。
彼女のため、北海道に残ると決意したのにもかかわらず彼女最初行くなと言いながらも最終行けと言ってみたり
そこがなぜかリアルに感じて、観てて"あーー高校生無敵だな"って深く思える映画だった。また歳を重ねるごとに見返したい映画の1本にもなった。この映画に出会えてよかった。
何か起き…ないのか…
このあと何か展開するのかと思ったら、あれ、このくだり引っ張るな〜 あ、これが本題なのか…という感覚でした。
男子校進学校出身者としては、全く思い出と違う高校生活だったこともあり、懐かしさを感じることもなく。
なぜシュウはヒロと付き合うことにしたのか理解できず。
ヒロの勝手さにイライラし。
シュウがなぜ早稲田を志望していたのかわからず。
変化の無い展開に退屈し。(お好きな方はここが良いそうですが、私には楽しめなかった)
最後はコマ送りで無理やり観終えました。
全編通してこの雰囲気を楽しむ作品なのかもしれませんぁ、個人的には、わざわざ映画1本かけてやるテーマとストーリーなのかなぁ… という印象で終わりました。
早稲田やめてくんないかな
この映画は、はっきり評価が分かれる映画の典型例ですね。
で、自分は高評価の方でした。
どちらの意見もすごいよくわかります。
正直自分も、ハルの自己中わがまま具合にはうんざりでした。
こういうめんどくさいタイプの女が1番苦手。
ただこれ、製作がrockwell eyesなんですよ。
監督・脚本はドラマなどの脚本で有名な北川悦吏子なんですが、岩井俊二と小林武史がプロデュースしている(北川さんと岩井監督は交流が結構あって、いまだに北川作品には岩井監督が関わっていることがよくあります)。
岩井俊二信者としては、この世界観がたまらなく好きで、小林さんの音楽やSalyuさんのエンディングテーマがとても心地良い。
本編の会話劇もほとんどがアドリブだそうで、リアルな日常といった感じだけど、特別な時間が流れているような感覚。
特に何が起こるというわけではないので、ハルの嫌な部分が引き立ってしまって、退屈だと感じる人も多いとおもいますが、この世界観を堪能するのには85分は短いくらいでした。
Halfwayの歌詞が本当の結末⁉︎
Salyuさんのライブに行ったらアンコールでHalfwayを歌われていて、同曲がエンディングテーマの本作を観たくなりました。
元々台本はあったものの、リアルさを追求するためにアドリブ中心になったとのことで、北乃きいさんと岡田将生さんの会話がほんとになんてことのない内容です。普通の映画だったら「くだらねぇシーン見せやがって!」となるところですが、演技では出せない高校生のリアルさが滲み出ていてその意味のない会話に尊さを感じました。
ラストは誰もがこれで終わり?と突っ込みたくなると思います笑 でも高校3年生のわずか数ヶ月のその瞬間に価値があるわけで、将来どうなるかというのは二の次なんでしょうね。
そして、halfwayの歌詞をじっくり聴くと二人の将来を歌っているように思えて仕方ないです。
「あなたの心のドアの鍵を
持てたら もし持ってたなら
今でもふたりは
なんてごめんね」
貴重な北乃きい主演作だが画質が酷い!!
キャストは10代では無いのでしょうが、手振れ効果もあって?一般的な邦画の恋愛ものより、JKっぽいフレッシュさが伝わってきました。岡田将生は髪色も汚くて、全然フレッシュでは無かったです。内容は悪くないですが、とにかく画質が白くボケボケで全てが台無しだと思います。今となっては、北乃きいの可愛さを堪能できる映画自体が貴重なだけに、とても残念です。付き合ってからの幸せな時間が短く、映画としては中盤の先生のアドバイスシーンが全てと言う感じでした。
青春の甘酸っぱい雰囲気はきちんと描かれていたと思うが、最後の終わり...
青春の甘酸っぱい雰囲気はきちんと描かれていたと思うが、最後の終わり方が微妙。あと、北乃きいの役柄もあまり好きではなかったが、全体としての雰囲気は嫌いではなかった。
先生がかっこよすぎて
成宮寛貴も良かったのですが、大沢たかおも良かった。大沢たかおの言う、地方に居て楽するよりも東京に出て辛い事を乗り越えた奴の方が良いみたいなフレーズに、めちゃくちゃ共感しました。先生かっこ良すぎますよ!
良い。
『ハルフウェイ』(2008)
好きだった男子と交際出来た女子高校生の気持ちの揺れ動きを淡く描いた映画だが、舞台が北海道で、男子はなかなかいけない所の早稲田大学を希望している。ところが、どうして東京へ行こうとしていたのに交際を始めたのかと、遠く離れてしまう女子高生は怒る。男子高校生は一旦、女子高生のために早稲田行きを諦めるが、結局諦めきれず。監督が、『半分、青い。』での脚本続行中の北川悦吏子だった。初監督作品で、岩井俊二がサポートしているという。交際相手が早稲田大学学生なら誇りに思うだろうに、女子高生は相手が遠くに行ってしまうからと拒否反応を示してしまうところが、素直なのか、足らないのか。遠く離れてしまうと心理的距離も難しくなってしまうと考えたのか。ネットに書いてあって思い出したが、主演の岡田将生と北乃きいは、テレビドラマの『太陽と海の教室』でも共演していたのか。観ていたはずなのに忘れてしまっていた。他の人がコメントに書いていたが、女子高生のわがままが、かわいく見えるのか、なんだこのわがまま娘はと感じるのか。仲里依紗と北乃きいがシャボン玉を飛ばすシーンはピアノの音色の背景の中で美しく、高校時代の人間の愛おしさを思い出させる。大沢たかおの書道の先生に北乃きいが相談するシーンもユニークだったが、女子高生は男性高校生が早稲田行きを辞めたことに対して、罪悪感もあると相談する。一生でずっと二人がいるとしたら、どっちがいいのかなと書道教師は女子高生に考えさせる。もし東京に行ってしまったら好きな子が出来てしまうかも知れない。書道教師は先日行った渋谷には魔物が住んでるとさえ言う。だけど東京を乗り越えて男が戻ってきたらうれしいでしょう。とそう考えてみるんだと。良い先生だから女子高生が相談に来るのかも知れない。そして女子高生の気持ちを書道にしなさいという。このシーンもなかなかいい。知らないが、高校生時代に交際する人達のほうが少ないような気もするし、私がそういう人種でないだけかも知れないが、交際している人達にも大変さがあるのかなと思わせる。女子高生が男子高校生を引き連れて職員室に連れていって、この人を早稲田大学に行かせてください。男子高校生の担任(成宮寛貴)に言うが、「それって誰の意見?」と男子高校生から以前に相談されていた教師も男子高校生も女子高生の変化に戸惑い、教師は男子高校生は本当はどうしたいのか尋ねる。口ごもってしまう男子高校生。教師にさらに問われると、「行きたいです」と答え、女子高生も一緒に頭を下げる。二人の会話がアドリブを多くしてリアル感を出したというが、うまく会話されていた。タイトルになったハーフウェイをハルフウェイだと言い合うシーンは、ほとんど地の会話で、他の人が指摘していて気づいていたが、演者がカメラを意識さえしているのにカットされずに採用されている。最後が、男子高校生がいよいよ上京で電車で女子高校生が見送るシーンで、なぜか親密性を表しているのかも知れないが、見送りが女子高校生だけだったり、そのシーンで終わりでなくて、一緒にドラムを叩いて会話するシーンで終えるのが、順序としてわざとやったのかわかりにくいシーンだった気もするが、今でも、地方から片方が上京してしまう事からの揺れ動きというのは、実際にも多くあり得るのだろう。ほかの下手な映画のようなキスシーンや抱き合うシーンさえ無く、心の揺れ動きをこれだけさらりと見せるというのは、青春映画の名作とはこのような作り方だと私は思う。エンディングもほんわかとしながら悲しい感じで映画の雰囲気に合う。
本当にありそうな高校生の恋愛。
北乃きいが演じる女の子の、悩む気持ちがすごく伝わってくる。
でも、本人に言う前に先生にお願いしに行く感じとかは、ちょっとリアルじゃない感じ。ドラマ的ではあったけれど。
高校時代から付き合って結婚して、3人のお子さんに恵まれて幸せにしている友達を思い出した。
一生添い遂げてほしいなぁ。
映し方が変
とても見づらい。
手振れのせいか知らないけど画面が揺れていて焦点が合わせにくいし、
揺れていなくても被写体が前後左右にちょこちょこ移動して見難いし、
寄って欲しい場面で被写体が遠いし、無駄に長回しなところが多いし、
逆に回し続けて欲しいシーンでチマチマ切って集中力が途切れるし、
兎にも角にもホームビデオみたいで興が醒めることが多い…。
もう少し入り込みやすい描写であれば、
青春映画の雰囲気は出ているしハマリ役の人も多かったから、
楽しめたと思う。残念。
リアル重視な青春真っ只中の恋模様だったかな
登場人物は全て美男美女、見た目だけ見ればまるで少女漫画の世界から抜け出てきたようなカップルとその周りの人達でしたが、話的には思いっ切りリアル重視でしたね。
ごくごく普通の高校生カップルの日常を見ているようで、ホント瑞々しさに溢れていました、良くも悪くも漫画的な展開や見せ場があった訳では無かったので、その辺で思いっ切り好みは分かれそうな作品でしたけど・・・。
まあ青春時代はだいぶ前に過ぎてしまった者としては、あの頃を思い出すような懐かしさ溢れる一コマが綴られていて、少なくとも嫌いでは無かったです、切なくて甘酸っぱくて、作品に漂う雰囲気は何となく好きでした。
受験を控え、もうすぐ高校生活からの旅立ちが近い舞台背景がより切なさを煽るようで、見ていてこう何とも言えないようなもどかしい気持ちになってしまいましたよ。
でも青春っていいな~、青春時代って人生の中で言えばホント一瞬で終わってしまうものなんだよな~と、妙な儚さを感じられるような作風になっていた辺りなんかは、個人的に好ポイントでしたね。
劇中でも語られていた通り、目先のことではなく、もっと先の未来のことを考えなければいけない時期なのに、そう考えられないのが青春時代の恋ってもので・・・そう言った若さ溢れる恋の葛藤がリアル過ぎるぐらいリアルに描かれていて、まあそのリアルさに正直相当イラっともしましたが、まるでドキュメンタリーを見ているような一組のカップルの恋の行方に、何だかんだでついつい見入ってしまった作品でした。
難点を言えば、手持ちカメラで撮影された?カメラワークがちょっと好みでは無く、手ブレが酷すぎて集中力が削がれてしまいました。
映画的にはいろいろな効果があるのかもしれませんが、何の知識もない自分みたいな底辺の映画ファンにはただただ邪魔でしかなく・・・。
ただ、このカメラワークで俳優のナチュラルな演技を引き出したんだと思えば、まあ仕方ないか、と・・・無理やり留飲を下げてみる(苦笑)
しかしこの映画の北乃きいは本当に可愛かった、ギャーギャーうるさいし、彼氏を振り回し続けるし、小悪魔的過ぎて好感度は低かったですが、でも等身大の女子高生って感じで、どこにでもいる感じが物凄くリアルでした。
一方相手役の岡田将生は、イケメンだけどやや尻に敷かれそうな雰囲気が滲み出ていて、ある意味いいコンビだったなと、東京に行ってほしいのか、行ってほしくないのか、ホント振り回され続けてお気の毒でしたね(笑)
結果このカップルはどうなるのか、それはエンディングの曲に答えがあるっことでいいのかな?まあ何にしても、いろいろと難点もある映画でしたけど、作品に漂う雰囲気は好きな映画でした。
大好きな作品
中三で映画館で見てから大好きな作品です。半年に1回くらい見返したくなる。
撮影途中からほぼアドリブで展開されたこともあって当時まだ若かったキャストが自由にでも探りながら演技しているのがとても魅力的。個人的にはこの頃の仲里依紗さんとても好きです!こんな友達欲しかった!(笑)
よくある少女漫画の実写化とかではないから何か劇的な展開が起こったりドラマティック!みたいなことが起きるわけではない。でも高校生の頃のあの日常を切り取った、みたいな何気ない会話と他愛もない時間。
大沢たかおさんとの行けな。のくだりも大好きです。笑 とにかく一瞬一瞬が眩しいというか、若さというか、儚いけど誰しもが持つあの時間。
ストーリーとSalyuさんの歌が完璧にマッチしていて何も言えない、、戻れないからあの時間が愛しいのかもね。
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