「ナウいヤングのロッカーズ。」ヤング@ハート ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ナウいヤングのロッカーズ。
御歳80歳平均の紳士淑女たちが○○会?おぼしく集まり、
なにを練習するかと思えばハードロック!?というのが笑える。
彼らが歴とした歌い手となる、指揮者ボブ・シルマンが率いる
ヤング@ハートというコーラス隊を追ったドキュメンタリー。
…とはいえ、やはり普通のおじいちゃん&おばあちゃんたちだ。
性格はけっこう、ヘビーである^^;
多分こういう集まりって、日本でもそこかしこでやっていて、
元気な紳士淑女たちがワイワイと発表会などを開催するのを
けっこう間近で見たりしている。。ので、特に驚きはなかった。
ただ、すごいな~!と思うのが指揮者となるボブ、その人だ。
おそらく彼がいなければ、このコーラス隊は機能していない。
彼らにリハーサルを施し、生気を吸い取るほどに喚起させ^^;
おまけに見事なPVまで作って披露してくれている。。
これがビックリするほど面白い。なんなんだ、この逸材は(爆)
ネタとして面白いので、客たちは食いつくだろうと思うけど^^;
それをステージまで持ち込み披露するということの苦労を、
彼と(映らないが)マネージャーや、周りにどれだけの人間が
関わってきたかの存在意識を、かえって深く感じてしまった。。
活きることは素晴らしい。
歳をとって常に前向きな姿勢でいることは本当に素晴らしい。
そしてそれを支える温かな眼差しがあることが何よりなのだ。
彼らが歌い奏でる独自のメロディーは、歌詞を間違おうと(爆)
「オレはオレだ。」とカッコ良くキメてしまう迫力に満ちている。
ロックは魂だ!…みたいなことを言うロッカーがいたけれど、
本当にその通りだと思う。誰が歌っても(経験があればなお)
演歌や浪花節と微妙に通じる「心」があるような気がする。
だから人々は、いつまでもロックを愛してやまないんだと思う。
素晴らしいその「叫び」と共に、人生の悲喜交々が彼らの
傍らを通り過ぎていく日々。魂はいつまでもヤングのままで。。
(懐かしい番組タイトルを思い出してしまった。おー!おー!)