「やりたい事をやりきりました!感。」愛のむきだし 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
やりたい事をやりきりました!感。
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園監督がやりたい事をとことんやった映画という印象。「むきだし」ってだけあって、前半それぞれが抑圧していた感情をむきだしにしていく様はなかなか良かった。
『自殺サークル』や『紀子の食卓』の様な抽象的な問いかけ(アレはアレで好きなんだが)を排して、性や宗教をどストレートで描いた思い切りの良さも当たっています。
持ち前のB級感も全開ですが、園子温作品を見ようと思うなら、この作品からを勧めます。
個人的に『ヒミズ』以降は園作品の良さ感じられないので。
それにしても、この頃の園監督は本当に役者さんの使い方が旨くて、特に若い主演3人(安藤サクラも入れてます)が凄くいい。満島ひかりはその前から画面映えする女優さんだったけど、この映画で化けた気がする。
「コリントの使徒への手紙」のシーンは、内容はともかく演技が圧巻。観入ってしまいます。
長い映画だけど、見応えのあるいい映画です。
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