「このかけひきに恋はジャマ。」かけひきは、恋のはじまり ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
このかけひきに恋はジャマ。
J・クルーニーっていう人は、過去のどの作品を観ても、
とっても確信犯的な作り方をしているなぁ…と感じる。
さすがTV界の申し子!?だからなのかどうか^^;
裏を知り尽くした男が描くと、こうなりますよ?みたいな。
だからすごく上手い。どこをとっても絶妙な切り返しを
そこかしこに入れ連ねては、どうだ?いいだろ?という
ギョーカイ相手に、笑って挑戦状を投げ入れるような…
そんな軽妙さと賢さがある。
だから、悪くはないんだけど…ものすごく面白くもない^^;
どう見ても古き良き時代の(向けの)オトナのコメディだ。
あと、この邦題には大いに疑問が残る…(汗)
そもそもこれって、フットボール界に英雄ありき?の
真偽をけっこう骨太に(いつもですけど^^;)描いた話で、
あまり恋愛観のようなものが感じられない。
ああいえば、こう言う…っていう、頭の良い者同士の
丁々発止のやりとりはとっても楽しいけれど、、う~ん。
ラブコメみたいのを期待すると、案外そうでもないなぁ^^;
やはり、確信犯的に社会風刺に徹した方がいいかな。
そしてキャスト陣も、自分も含めてかな~り確信犯的^^;
昔付き合っていた噂もあった?R・ゼルウィガーの他は、
え?だれ?このヒト?みたいな名前ばかりがズラリ…!!
すぐに分かるのは、J・プライスくらいで(爆)あとは。。
もう一人の主役、J・クラシンスキーはなかなかの色男で、
よ~く観ると音楽のR・ニューマンがピアニストで出てる。
それにしてもみんな上手いので、関係なく楽しい。
文句のつけどころがない秀才タイプに期待したいのは、
もっと観客が好みそうなネタと演出で、たまには王道を
描いてみせてもいいんじゃないかな、ということ。
誰かを想わせる(ゲーブルとかさぁ^^;)演出もいいけど、
思いきって本人(故人でなければ)を使っちゃうとか。。
玄人から素人好みに少し緩めるだけで、グッと観易く
ファンも増えそうな気がするけど…あ、大きなお世話か^^;
(私には永遠のダグ!なのだ。なんたって小山力也^m^)