7つの贈り物のレビュー・感想・評価
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前半、解りづらい作品。諦めずに最後まで観るべし。
最後に一挙に謎解きまで持ってゆくラストシーンは
見事ですが前半はかなり解りづらい。
脚本に改善の余地あり。
基本的にウィル・スミスって好きな俳優なんですが
やっぱり作品によります。
正直、ウィル・スミスは感動作品は難しいのでは。
なぜか感情移入が出来ない。
ハンコックのようなちょっと間抜けなハチャメチャ役が
似合います。
自分を突き動かすもの
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
彼の行動の是非はどうでもいい。そもそも社会制度や倫理観を扱った作品ではないだろう。人の一生を変えてしまうほどの強烈な出来事って時にはあるものだ。一度そうなってしまったら今までの価値観がまるで変ってしまって生き方も変わってしまって、過去の常識や社会一般の常識では測れない新しい自分がいる。
臓器コーディネーターとか社会制度を無視して計画通りに綺麗に運ぶのは現実的な話とは言い難いし、彼の行動を自分勝手な自己満足だと言うことは簡単だが、そんな男が自分の命と人生をどう使うかを自分で決めたいと思うのはよくわかるし、それがわかるような演出であった。彼にはそうせざる得ない彼の全てを変えた極めて強い心的外傷があるし、それはもう理屈や常識でどうこう出来るものではないのだ。
そうなってしまった現実の人の話を聞いたことがあるし、これに比べれば遥かに小さいことだがちょっとくらい価値観を変えてしまったことくらいは自分にもあるから理解できる。そのあたりは「チョコレート」で主演のビリー・ボブ・ソーントンにも似ている。
人生を変えるほどの贈り物だか何とか言っているから、最初は宇宙人とか神とかが出てくる超常現象で人を救うとか何かをする話かと思ったが、全く違っていたしそれはむしろ良かった。弟の家から持って行ったものが何かとか、ちょっと物語と設定は解り辛い部分があった。簡単に必要な情報も集められるようだし現実的とは言えないかもしれない。でもここで描きたいのはウィル・スミスの湧き上がる気持ちと決意とだから、それがはっきりとしていればそれで十分。
テリングに頼りすぎ
いかにも映画向きな題材を王道の演出で描いている。
ラストに深い余韻を残そうとしたのかも知れないが少し後味悪くなってしまっている。
最後に全ての結末を集中させたのは良かった。
少しテリングに頼りすぎな薄っぺらい作品になってしまったように思う。
がんばるウィル スミス
これまでエイリアンを退治する“いいひと”から息子のためにがんばる“いいひと”まで様々な“いいひと”を演じてきたウィル スミスが今回選んだのは自分を犠牲にしてでも他人の役に立ちたいという究極の“いいひと”でした。確かにそれは素晴らしいことなのかも知れませんが、私がこの作品のウィルの立場だったらまず、神経内科の先生に相談すると思います。
ある不幸な出来事から生きる希望を失った主人公の男が自らの命を絶つ前に7人の年齢や人種の異なる男女のためにある計画を企てます。
注目はウィル スミス以外のキャスト陣の演技。主人公とヒロインのラブストーリーそして、メッセージ性のあるストーリーです。特に心臓病を患っているヒロインのエミリー役のロザリオ ドーソンと全盲の中年男性を演じるウディ ハレルソンの演技がとてもよかったです。ウィル演じる主人公とエミリーのラブストーリーもどこか出来すぎと思いつつ、良く描かれていると思いました。
その一方で、この作品には大きな欠点があります。それは、ウィル スミス本人のカリスマ性です。例えば「21グラム」の頃のベネチオ デル・トロのような演技派俳優が主人公を演じたら、もう少し物語に対して感情移入できたのかもしれませんが、ウィル スミスのような大スターがこういった役を演じるとウィルがまた“いいひと”を演じているようにしか見えなくなり、結果物語に入り込めなくなってしまいます。おそらく、今回の役は今のウィルには荷が重すぎたのだと思います。
ただし、この物語には重要なメッセージが隠されているように感じました。これはあくまでも、私の解釈ですが、おそらく“自分の命を犠牲にするのは簡単だが、どうせなら、この位のことをしてからにしなさい!”と言いたいのではないでしょうか?まあ、自分の命を自ら絶とうという考え方自体が間違っているんですけどね・・・。
しかし、これでウィルの俳優人生が終わったわけではないので、今後の彼にも注目です。
献身愛というより、けっきょくは自己愛
「幸せのちから」(2006)に失望して以来、ウィル・スミスの映画は「アイ・アム・レジェンド」(2007)、「ハンコック」(2008)を観ていない。2本とも予告篇にはそそられるものがあったが、同時に胡散臭さも漂う共通点がある。今回の「7つの贈り物」の予告篇も大いにそそられるものがある。そして、またしても胡散臭さも・・・。(笑) ただ、今回は騙されてもいいかなと、そんな気持ちで観に行くことに。
結論から言うと、決して感動的な愛のドラマなどではない。
なぜこの7人を選んだのか? 贈り物とはいったい何か? どちらかというとミステリー調だがミステリーにもなっていなくてがっかり。
最初からベンは自分を犠牲にするつもりであり、唯一の誤算は、彼が7人のうちのひとりを愛してしまったことだ。ここで計画が揺らぐのだが、たっぷり時間を使った作品の割には、彼の心の葛藤がじゅうぶんに描けていない。雨の中を病院に走るだけじゃ、安っぽいTVドラマみたい。ウィル・スミスが冒頭から暗く演じすぎて抑揚がないのも要因。
自分の罪深さから逃れたいだけでは、
この作品・・・献身愛というよりは自己愛・・・やっぱり失敗作でしょ。
混乱しました
過去に自分が犯した罪から自らを犠牲にして人を救うと言う設定、現代社会ではなかなか難しいと思うので新鮮に観る事ができたのですが、ストーリーが進むにつれ結局誰を助けたのかわかんなくなりチョット混乱しました。
悲しい物語が好きな方は、あらかじめ、落ちを聞いたうえでどうぞ
この映画こそ、感想を書くとネタバラシになりそうな映画でした。
ということで極力内容はカット。
まーとっても、悲しいお話なんですが、
映画の最中には、落ちがさっぱり判らず
(おじさんは真ん中辺りで落ちがわかりました)、
落ちがわからないと、ストーリーが理解できず、
途中は退屈で、落ちの部分で、おもいっきり、
泣かせるという作り。
映画にしなくてもいいんじゃないの?
って感じでした。
悲しい物語が好きな方は、あらかじめ、落ちを聞いたうえで、
鑑賞すると、悲しさを味わえるかもしれません。
絶対、落ちを聞いたうえで見るべきだな。
ところで、贈り物 7つもあったんでしょうか?
最後に字幕でもよいので7つの贈り物の説明を
してほしかったんですが
わかった贈り物は他人のセリフからのものを含めて、
4つか5つなんですが・・・・・
ウィル・スミスが主人公です。
以上
重くて泣けませんでした。
ただただウィル・スミスの演技が素晴らしいです。
あのような心理状況になってしまった人の話だと理解できますが、見終わって疑問は残ります。人の存在価値って誰にも決められる物ではないと思うから。
ジュディアン・エルダー演じるホリーがどうしてああいう風にベンを迎えたがが最後になって分かりました。観ている時は簡単に個人情報を提供してしまう事に疑問を感じましたが。
原語が聞き取れませんでしたが「ハブクラゲ」と訳されていたのは「Chironex fleckeri」でしょう。ハブクラゲはもっと小さいですから。
こんなのすぐバレるじゃん
正直予告編だけで十分「ネタバレ」状態で、だいたい主人公が贈りたい物とは何なのかおおよそ見当がついていただけに、鑑賞中も「あぁ、やっぱりね」という感じ。
そうなると「何故そんな状況に至ったのか」という点が問題となってくるが残念ながら少々強引な部分もあり、「意義ある人助け」と言うが結局善人であるかどうか意義あることかどうかの判断基準も今ひとつ曖昧な印象を受けた。
ただ、ウィル・スミスの迫真的な演技には好印象。さらに鑑賞後「(贈る側にせよ、受け取る側にせよ)自分だったらどうするかしら・・・」と考える自分もいたりする。そこが狙い目だとすればこの映画十分成功していることになる。
ラストはさわやかな感動に包まれてもいるが、でもなぁ・・・という不完全燃焼の気持ちもナゼか残る。いずれにせよ、ウィル・スミスはもっとスカッと楽しめる映画の方が似合うと思うがいかに。
受け取れるか?難しいです^^;
「あなたなら受け取れますか?」
あぁ。。。ナルホド!そういうことね。
初めのうちは、何がなんだか???ってな感じで観てました。
ストーリーが進んでいくうちに納得。
「幸せのちから」の監督だから、
映画を観る前から、覚悟はしてたんですが
やっぱり・・・重かった(泣)
でも何となくジンワリと心が温かくなる
そんな映画です^^
アクションヒーローのウィル・スミスもいいけど
今回みたいな力んでいない自然派の彼もまたかっこいい(^o^)
衝撃的なラスト!
あの選択をしたことで
きっとベン・トーマス自身は救われたんでしょね。
私は贈り物を受け取れるか・・・わかりませんけど^^;
2月24日109シネマズ高崎にて観賞
良かったです
見終わった後に残る心を締め付けるような感覚が心地よい映画でした。
現実的にありえない夢物語ではなく、どこにでもありふれた事に端を発しているところが素晴らしい。主人公と同じような立場になったら同じように振舞いたいと考える人も多いのではないでしょうか。
失敗しないように気をつけていても、人生に失敗は付き物。失敗とどう向き合うのかを真剣に考えさせてくれる映画です。
悲しすぎる。それだけ。
芸達者ウィル・スミスの最新作。監督は、こちらもウィルの感動の作品「幸せのちから」でメガホンを取ったガブリエレ・ムッチーノ。どちらも、ウィルの演技力を試すような内容の作品になっていますが、ウィルは、その期待に見事に応えています。
さて、先にも「幸せのちから」の監督の作品と書きました。「幸せのちから」は、何となくホッとするような、ジンワリとする感動を覚える作品でしたが、こちらは全く違います。主人公“ベン”を演じるウィル・スミスの力の無い表情、どこか悲しい表情の通り、話はむしろ悲しいです。悲しすぎます。
“ベン”は、そんな悲しい表情を浮べながら、他人の人生を調べるような謎の行動を繰り返すわけですが、その謎の行動の理由は比較的初期に予想が付きます。って言うか、少しだけ最後に予想外のことは起きますが。“ベン”と“”付きで、名前を表記しているのは、そう言う理由です。
いやぁ、ウィル・スミスは本当に凄い役者ですね。表情だけで、この人物が心に何らかの問題(悲しい出来事)を抱えていて、人生に何の希望を見出していないという事を、非常に見事に表現しています。彼を芸達者と言わずして、誰を芸達者と言うのでしょう。
あんまり書くとネタバレになってしまうので躊躇するんですが、あんな結末になって、エミリーは、救われたんでしょうか? 体は救われたかもしれませんが、心は救われないのではないんでしょうか? 私だったら、かなり真剣に悩みます。宣伝上は「感動作」となっていますが、感動ねぇ・・・。結末が、悲しすぎますよ。とは言え、映画はかなりいい作品です。あんまり楽しい気持ちには、ならないかもしれませんが。
ベンの優しい嘘と究極の愛が一杯詰まっていました。そんな主人公を慈愛の籠もった目線に哀愁をたっぷり滲ませてウィル・スミスは演じきっていたのです。
まず、見終わった人にはこのストーリーと設定に嫌悪感を抱く人も出てくるでしょう。それだけラストの謎解きでは、衝撃を受けました。
前作『幸せのちから』と同様、不幸な身上の人たちを優しく見つめる視点は変わらないものの、本作では十字架を背負わされたような主人公の影の不文がストーリーに重くのしかかってきます。
前作のイメージを期待して見ていたのですが、大きく予想と違ってショッキングでした。この作品ほど、ネタバレするとつまらなくなる作品はないだろうと思うので、中身はなるべく伏せておきます。
すべては冒頭の主人公ベンが自殺予告の電話を病院にかけるところから始まり、いきなりフラッシュバックするのです。ラストに再びこのシーンまで戻ってくるときまで、説明らしい説明もなく、ただただ訳も分からずベンが国税庁職員の身分を使って自分で調べ上げ、リストアップした7人の不幸な人たちに、心から尽くしていくところが延々と続きます。なぜベンはこんなに親切なのか。何か他に目的はあるのか。そしてその動機は?
物語は、一切それらの疑問答えようとしなく、突き放していたため、終盤のネタバレが始まるまでは眠くなってしまいました。
ベンの親切さの裏には、時折フラッシュパックする交通事故のシーンの断片によって、2何か過去の事故や事件が関係しているものとは、察しがつきました。
ところが終盤になってみると、7という数字の意味や途中の何気ないエピソードの数々が、重要な伏線になっていたことにびっくりしました。これはもう一回見て確認したくなる作品でしたね。
ベンの贈り物とは、本当に送った人の人生を大きく変えるものでした。でもこんなに悲しみの涙に包まれる贈り物なんて初めてです。その贈り物にはベンの優しい嘘と究極の愛が一杯詰まっていたのです。
それにしても本作のウィル・スミスの演技はすごいです。嘘くさく見えるベンの親切さを神様のような慈愛の籠もった目線に哀愁をたっぷり滲ませて、ベンという人物にリアルティをを感じさせてくれました。
ところで結末には異議ある人でも、途中のベンの親切さには暖かさやさわやかさを感じた人もいることと思います。
クレクレくんが多い世の中で、ベンのような与えようとする行為を見せつけられますと、これはこれで与える人って幸せなんだなと実感したことでしょう。問題はどこまで与えるかです。時にはすべてを与える覚悟も必要なのかもとこの作品を見ていて小地蔵は思いました。
その源流にあるものは、キリスト教精神そのものです。人類のすべての罪を背負われて十字架にかかられたイエス様のごとく、自分もまた与えきりの人生を送りたい。キリスト教を信じる人の根底にある、イエス様に追慕する心が、このような作品を生み出す「幸せのちから」になっているのでしょうね。
何と、重い…。
「幸せのちから」の監督・主演コンビが再びタッグを組んだ感動衝撃作。軽い言葉で『感動』などと口に出来ない、非常に重い映画でした。
上映時間2時間3分。その大半の時間、この映画は、スクリーンに映し出されるストーリーが一体何を語っているのか?どういうシチュエーションの下に進行しているのか?観ていてまったくわかりません。伏線となりそうな材料は少しずつ出てくるのですが、その出し方も非常に断片的で、結末を推察するまでには至りません。『何?コレは一体どういうコト??だから何なの?どうなるのさ??』そんな悶々とした思いをず~っと抱えていますので、非常に重苦しく、下手をすると“不快”と思いかねない時間が経過していきます。そして最後の最後に明らかにされる結末。これがまた非常に驚くべき内容で、それまでの“不可解な重苦しさ”とは異なる“真正面から投げつけられた感動的な重さ”に、思わず言葉を失ってしまいました。しかし観終わった後、吾輩の心の中には、猛烈な疑問が湧き上がってきました。『ベンが行なったことは、素晴らしい。しかし正しいことなのだろうか??』と。この文章を打ち込んでいる今も、この答えは出せていません。恐らく、そんな答えなど無いのです。しかし、この映画は観た人全てに、ラストで強烈なインパクトを与え、そしてそれぞれの胸に、“感動”と“素朴な疑問”を生み出してくれます。人が生きていく上で、犯してしまう過ち。それに対する“贖罪”を、人生を懸けて行なうことが、果たして人には出来るのだろうか…?薄っぺらな感動作ではなく、非常に重いテーマを投げかける“問題作”だと言えると思います。
この映画のウィル・スミスは、ヒーローではありません。銃をブッ放したり、地球を異星人から救ったりしません。ごく普通の1人の人間です。「幸せのちから」で、そんなウィルの魅力をひきだしたガブリエレ・ムッチーノ監督が、本作でも再び“とてつもなく地味なウィル・スミス”を、非常に魅力的に撮り上げています。こういう”心に響く映画”を撮らせたら天下一品ですね、この監督さん。素晴らしい!この先きっとハリウッドを背負って立つ、名監督になっていくと思います。
ほとんど予備知識もなく、何もわからないままに観てしまいましたので、吾輩の中でも観終わって、まだ整理がついていません。そういう意味からも、是非もう一度観てみたいです。恐らくまた今とは異なった感想を持つと思いますので。
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