2012 : 特集
西暦2012年、古代マヤ文明が予言した世界の終末が現実となり、世界中で大地震、大津波、大噴火といった天変地異が発生する。この未曾有の危機に直面した人間たちは何ができるのか、何を残せるのか? 11月21日より公開されるローランド・エメリッヒ監督最新作「2012」は、実在する世界終末論をモチーフに描く地球規模のディザスタームービー。過去にディザスタームービーは数あれど、本作はそんな過去の作品群にはない、新しい要素がある。これまでに体験したことのない“初めての衝撃”が待っている。(文:編集部)
「2012」で体験する、“初めての衝撃”!
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衝撃その1:エメリッヒ監督の集大成!見たことのない地球規模災害が圧巻
監督は「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」と、大規模ディザスタームービーを描いてきたローランド・エメリッヒ。その彼が最新映像技術を駆使して描く地球規模の災害は、これまでのディザスタームービーの集大成かつ最新進化形である。
大地震によって大規模に地盤がずれ、海岸線の形自体が変貌していくさまを描くスケール感。道路が波打つようにうねって亀裂が生じ、高層ビルの窓ガラスひとつひとつが割れて壁が崩れ落ちていくディティール描写。災害のスケールと細部の双方を、まるで人工衛星から撮影したかのように鮮明かつリアルに描き出す大迫力の映像により、これまで誰も見たことのない、臨場感に満ちた大規模災害がスクリーンから観客に襲いかかる。
さらに今回の災害は地球規模。アメリカだけでなく、チベット、中国、イタリア、ロシア他、世界各地の災害が描かれていく。
衝撃その2:バツイチ男から大統領まで、立場の違うさまざまな人間の家族ドラマ
これまでのディザスタームービーは一般人側か、あるいは大統領のような特別な立場にいる人間側か、どちらかを主人公にしてその視点から描かれることが多かった。が、本作には、家族を救おうとする普通の男と、全世界的な対策を練るアメリカ大統領の双方が登場。加えて、インド人の一家、科学者とその父、主人公の雇い主一家など、立場も視点も価値観も違う、さまざまな人々が登場。彼らがそれぞれ大切な家族を守るため、生き抜くためにどう対応していくのか、複数の人間ドラマが描かれて感動を呼ぶ。
衝撃その3:災害への対策もシミュレーション!
これまでのディザスタームービーは、人々が天変地異に遭遇して慌てるだけのケースが多かったが、本作は現時点での最新技術に基づいて「現在可能な対応」も描かれるのが新しい。もしも今、地球が惑星規模の災害に襲われたら、人類はどんな対策を持っているのか? 立場の違うそれぞれの国家は、果たして協力できるのか? アメリカでは政府が避難用の飛行機を準備するなど、現時点で可能なリアルな科学技術に基づく、最先端の防災対策が登場する。地球規模の大災害だけでなく、その災害への対策も疑似体験できるのだ。
衝撃その4:モチーフは聖書ではなく、古代マヤ文明の予言!
これまで映画で描かれてきた「終末」は、聖書の黙示録や、ノストラダムスの大予言などを原典にするものが多かったが、今回の終末のモチーフは古代マヤ文明。2012年は、古代マヤが予言した終末の年で、インターネット上でも「2012年世界終末論」は熱く議論が交わされている。全てが絵空事ではない「訪れるかもしれない未来」を描いているのだ。
古代マヤ文明は高等数学に優れ、「ゼロ」という概念を発明。また、高度な天文学の知識を持ち、火星や金星の軌道も計算。そして精密な暦を作成し「時間」を追求した文明だった。その彼らが残した「終末の予言」の意味が描かれていく。