「破壊王エメリッヒ」2012 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
破壊王エメリッヒ
最初に映画館で観たときは破壊のスケールがこれまでのディザスター映画とは比較にならない凄さに終始圧倒された。そのせいか人間ドラマの方は次のパニックまでのつなぎ程度にしか観ていなかった。見直してみて無駄に長いセリフ、相変わらず演説好き、大勢の命がかかっているんだから気持たせせずにすぐに行動!と叫びたくなった。元・今の父親同士はもっとこじれるかと思ったが役割分担するのはいいアイデアだ。これだけの天変地異だから致し方ないが登場人物がやたら死ぬ、死ぬ直前の当人の見た光景までつぶさに見せるのは怖さは増すがやりすぎだろう、没にはなったが特典映像では博士の父親の船は津波に襲われたが座礁して沈没を免れていたというアナザーストーリーが収録されていた。映画を観たのが2009年、マヤ伝説に感化されたのか2012年が怖かった。過ぎてみれば3.11のことだったのかもしれない、地震、津波、火山に台風と忘れる間もなく到来する災害に身がすくむ、備蓄や家具の固定、ブロック塀注意程度の防災対策がまやかしに思える怖い映画でした。
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