「この作品を殿堂入り出来ない理由」闇の子供たち カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
この作品を殿堂入り出来ない理由
クリックして本文を読む
一ヶ月前は、劇場も限られ、常に満席状態。
無計画な私は三度も面会謝絶で
その度に、変な映画を変わりに見てしまいました。
公開劇場が拡大されて、ようやく対面です。
観終わっての感想は、観て良かった、
と素直に思えました。
ただし、明るい気分には当然なれません。
スラムの子供たちは親に売られ、
売春させられ、
病気になってしまうとゴミと一緒に棄てられてしまいます。
それを、
現実として受け入れなければいけない
国の事情があります。
ゴミに捨てられたけど、
何とか這い出し、人家にたどり着いた少女によって
幼女の買春組織が摘発されると思いきや
なんと、そこの人達は、かくまってあげるものの
隔離はなれみたいなところで、
結局死ぬのを待つだけの、見殺し状態。
これって、国民自体が
幼女買春の存在を知っているけど、
必要悪と思っている、ッてことですよね。
もっと凄いのは、
臓器移植のために
健康な幼女たちから臓器を摘出するってところ。
こんなシーンは紛らわしいので、
フィクションなら設定を変えたほうが良いのでは
ッて思っちゃいました。
タイで公開禁止になったのは
そんなわけなのでしょうか、ね。
それと、
江口洋介演じる主人公は日本人を代表する象徴なんだから
安易に
過去に自分もこのような行為の加害者でもありました
それを後悔して、
懺悔のつもりで、自殺します。
そんな、薄っぺらい終わりにしては、いかがなものか
って思いました。
それが、
素直に「殿堂入り」に出来なかった理由です。
コメントする