劇場公開日 2008年8月2日

  • 予告編を見る

「梁石日さんを偲んで」闇の子供たち 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5梁石日さんを偲んで

2024年7月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

作家の梁石日さん
2024年6月29日東京都の病院にて87歳で他界
恐ろしい反日在日朝鮮人の代表格
彼の主義主張には一理あるものの全体的にはとてもじゃないが共感できるものではない
危険思想を拗らせてテロリストにならなかったことだけは褒めたい
表現者としてテロリストだったかもしれないが僕的にはそれはそれで良い

原作は『月はどっちに出ている』『血と骨』の梁石日
監督と脚本は『どついたるねん』『半世界』『せかいのおきく』の阪本順治

2度目の鑑賞
16年前の作品

タイを愚弄するな

タイの首都バンコクの正式名称
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
日本語訳
天使の都 雄大な都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な都 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都

粗筋
タイの片田舎の子供たちが貧しい親から売り飛ばされバンコクで臓器移植や売春を強制され最後はゴミとして捨てられる状況を日本のジャーナリストが取材する話

事実に基づいた映画として公開されたがタイ人の国民感情を大きく傷つけた問題作
そののち激しい抗議を受け謳い文句は取り下げてフィクション作品に変更した曰くつき作品
原作者も含め裏付けできる取材が甘かったのではないか
日本のリベラルの正義感がとうとうタイ人にまで迷惑をかけた
いい意味でも悪い意味でも純粋なためかレビュアーの多くがタイの事実として勘違いしてる
多くの現地の人々が参加しているがジャパンマネーで反論を捩じ伏せたのだろう
タイのイメージはこの映画のせいでガタ落ちでそれだけでもとても罪深い
タイ側としてはタイの観光につながる楽しい映画を作ってくれると期待しただろうに日本人としてたいへん申し訳ない
民衆は事実よりも自分の思想にとって都合が良いイメージを信じたいものだがそれが罷り通ってはいけない
立場として直接関係ないがあらためて謝罪したい気持ちだ
問題なのはいまだにこれを真実だと思い込むレビュアーと制作者側がでっちあげだと認めたのに関わらず今もなお撤回することなくこの作品をタイの現実だと宣伝する媒体が存在する事実
それはどんなグロ画像より悍ましい
内容が内容だけに当然のことながら『闇の子供たち』はタイでは上映されることなく上映禁止のまま
監督はグロいシーンはカットしてタイでの上映を目指しているらしいが根本的問題が理解できないようだ←アホか
世の中にこんな酷いことはないとは言わないがだからと言ってタイを巻き込んでいいことにならない
日本のリベラルには中華人民共和国や大韓民国に対する配慮と同様な態度を他外国にも示して欲しいものだ

「あると思います」それならお前らには何ができるんだ
タイを見下して終わりだろう
韓国人を見下すネトウヨと同じじゃないか

1番の見どころは宮﨑あおいの迫力ある演技力
この映画で可愛いだけは卒業した宮﨑あおい

パヨク映画だろうと捏造映画だろうとフィクションだというならサスペンスとしてまずまずの評価は与えたい
ある意味において駄作だが客観的視点でいえば駄作ではない
タイ王国には悪いが傑作という評価には真っ向から反論できない
せめてタイではなく某国として架空の国として取り上げて欲しかった
リアルを追求するあまり多数の人々に多大なる迷惑をかけてまで出鱈目なことをしてそれが許されることでない
僕は音羽恵子に負けないくらい怒りに燃えている

配役
日本新聞社バンコク支局の記者の南部浩行に江口洋介
NGOメンバーの音羽恵子に宮崎あおい
フリーカメラマンの与田博明に妻夫木聡
日本の商事会社の課長で心臓病を患う息子ツバサのためにタイで違法な移植手術を求める梶川克仁に佐藤浩市
資産家の娘で手術費用を工面した克仁の妻でツバサの母親の梶川みね子に鈴木砂羽
違法な移植手術の情報を日本新聞社バンコク支局にタレこんだフリージャーナリストの清水哲夫に豊原功補
日本新聞社バンコク支局長の土方正巳に塩見三省
タイで梶川に移植手術のセッティングするコーディネーターの大山に外波山文明
タイで子供を回春して逮捕される売春宿の客の矢田に三浦誠己

野川新栄