プライドのレビュー・感想・評価
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その道の一流の表と裏を知ること
映画「プライド」(金子修二監督)から。
原作は、漫画家、一条ゆかりさんの同名コミックを映画化。
さて物語の序章、レコード会社副社長役の及川光博さんが
「成功の秘密」を教えてあげようか、と主人公の1人に近寄る。
ひとつは「どんなにみっともなくても、
与えられたチャンスに食いつくこと」
もうひとつが「その道の一流の表と裏を知ること」
私は特に、2つ目のフレーズに引っかかった。
与えられたチャンスは逃すな・・は、表現は違えど、
何度か耳にした発想であったが、
「その道の一流の表と裏を知ること」という視点は
なかなか面白いと思った。
「一流になりたかったら、超一流を経験しなさい」、
そう教えられたことがあり、以後、心に刻んでいたが、
今回のフレーズは、また違った心構えとなった。
どの世界にも、必ず「表」と「裏」が存在する。
「表」だけを知っていても、「裏」だけを知っていても、
それは「成功」には、ほど遠い。
だからこそ、その道で成功したければ、
「裏と表」を知るべきである、とは、妙に説得力がある。
どうせ少女漫画の映画化、とあまり期待してなかったが、
どうしてどうして、51歳・男性でも意外に楽しめた作品である。
誇りと驕り。
映画サイトなどでの感想が、あまりに高評価なので^^;
そんなに面白いのかと半信半疑で観に行ってしまった作品。
(すいません)
一条ゆかりといえば、、、「りぼん」派だった私にはリアルで
大人気だった漫画家先生だけど、この作品は知らなかった。
最近「有閑倶楽部」とかもドラマでやっていたし、再ブーム!?
ともあれ…。いやはや(爆)すんごいお話でございました。
面白い面白くないでいえば、、面白い!ってか、観たことない^^;
こんな描き方をする物語といえば、昼ドラか、韓国ドラマ…?
そう思ってしまうくらい唖然呆然とする別世界が繰り広げられ、
しかしそれがまた!原作漫画なら有り得るキャラ立ちの凄さと
ピッタリとハマっているのだ。さすが監督、金子修介の世界観。
ドロドロ&ギンギラギンの世界観を見事に映像化している!
そりゃもう、気味が悪いくらいにおぞましく…^^;
オペラ…?というほどオペラ界の描きには足りず、
高級クラブでの歌合戦(爆)さながらに二人とも上手くハモる。
謙さんの息子、渡辺大の女装姿など^^;ある意味見所は満載。
しかし母親・高島礼子の美しい着物姿には見惚れてしまった。
ステファニーの演技力はともかく^^;
満島ひかりには驚いた。怖いくらい役にハマっている。
漫画から飛び出してきたかのような突拍子な演技は必見!!
及川光博(ミッチー)のいかにも、な御曹司演技も面白かった。
とにかく…キャラ立ちがモノをいう感じの、スペクタクル系
泥沼・エンターテインメントだ。退きながらも興奮できる~!
プライドは守るべきものなのか。捨てるべきものなのか。
要所要所で語られる見解が、かなり的を得ているのも一考。
どんな人間にも必ずある「驕り」を上手く浮き彫りにしている。
(ラストの緊張感!いっさい目線は合せなかったな。すげー^^;)
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