劇場公開日 2008年6月7日

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「断末魔と闘う刑務官」休暇 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0断末魔と闘う刑務官

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 死刑囚は金田真一(西島)だ。彼の罪に関しては何も言及がないけど、再審請求とかも真剣みが足りないし、諦めきっているといったところか。途中でワンカットだけ老夫婦が独房の中に現れたのは彼の妄想。多分、殺された被害者なのだろう。そして知られざる死刑執行の描写はとてもリアルにしようとしているのか、“支え人”という役なんてあるんだということなんて誰も一般市民は知らない。それを描いたことは評価できる。2階で囚人に縄をかける役ばかりが目立ってしまうが、下に落とされたときにすぐには死なないはずで、その暴れる死刑囚を押える役目なのだ。まさに断末魔と闘う刑務官!

 ストーリーは静かに進むが、囚人の心理だとか刑務官の心の葛藤が描き切れてないのがとても残念。時系列もかなり前後させてるので、最初は死刑執行と結婚披露宴のどちらが先なのかわからなかったぞ。

 死刑制度に対する考えはさほど描かれてないし、死にゆく者を冷静に見つめなければならない辛さだけをテーマにしている気がする。テーマはいいんだし、もっと心を見てみたい。

kossy
kossyさんのコメント
2019年8月18日

アンディぴっとさん、コメントありがとうございます!
実は『教誨師』はまだ観てないないのです。
録画はしてあるので、近々感想をアップしたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました~~

kossy
アンディぴっとさんのコメント
2019年8月18日

刑務官が結婚式や新婚旅行の休暇を取る為に執行役を引き受ける。本当なら嬉しいはずなのに心の底から喜べず後ろめたさを感じてしまう、、辛い仕事だとつくづく感じてしまう。死刑執行までの流れなどかなりリアルで、星2〜3つの映画だけど、いつまでも記憶に残っている映画。
大杉漣さんがこの映画の出演をキッカケに自身も制作に参加した、最後の映画「教誨師」はご覧になりましたか?
まだなら是非!

アンディぴっと