ミッドナイト・ミート・トレインのレビュー・感想・評価
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【今作は、クライブ・パーカーの原作の世界感を再現できたかな。物凄いグロテスクな描写の数々と若きブラッドリー・クーパーの姿に、チョイ驚いた作品である。】
■ニューヨークのダークな部分の写真を撮り続けている写真家・レオン(ブラッドリー・クーパー)は恋人マヤ(レスリー・ビブ)と幸せに暮らしている。
が、写真家としてはまだ一人前ではない。
ある晩黒人チンピラ3人組に絡まれていた女性エリカを助けるが、翌日その彼女が行方不明になったことを知る。
そして、彼が摂った黒人たちの写真は、画廊のオーナー(ブルック・シールズ)に褒められ、レオンは別れ際に撮った、地下鉄に乗った彼女の写真に写る怪しい男がドアをこじ開けるに気づいた彼は、街で偶然その男を見かけ、男の追跡にのめり込んでいく。
◆感想
・クライブ・パーカーのダークな世界観横溢する著作は、可なり前に数冊読んだが、その世界観は今作でも言葉のみで出る”父祖”が中心にあり、今作でも”父祖”の僕であった、車掌や地下鉄内で肉たたきで(イタソー)次々に人肉を解体し、吊るしていくマホガニーの姿が、”父祖”に操られている所がミソである。
・それにしても、今作での地下鉄内での殺戮シーンは容赦ない。何しろあのデカい肉たたきでガッツンガッツンやるのだから・・。エリカがレオンに助けられた後に、地下鉄に乗った時に、マホガニーにぶん殴られて、首がちぎれる所など可なりグロイ。
・又、チョコレート売りの少年達が(そんな商売あるんかい!)マホガニーにぶん殴られて、目玉や歯を解体されるシーンも、カナーりグロイ。
ジャパニーズホラーの湿性感溢れるホラーとは明らかに違うよな。
<最後も、ムッチャクライブ・パーカーっぽくって、”父祖”のために、地下鉄の最終地点(駅ではない)に積み上げられた人肉の山。そして、その一番上にはマヤが居て、身体を切り裂かれて心臓を車掌につかみ出されるシーンを観たレオンが、マホガニーの代わりに人肉屋のなる展開も又、クライブ・パーカーの世界感を可視化作品らしいのである。>
「ホステル」に負けず劣らずのゴア映像の連続!!
これは中々すごかった
後処理はどうするのか
北村監督のハリウッドデビュー作は残念ながら日本未公開だったが、ホラーファンならば誰もが知る作品ではないかと思う。個人的にだが日本未公開作品で面白いかつまらないかの判断基準は本作に匹敵するかどうかを真っ先に考えてしまう位だ。 電車を舞台にしたホラーは意外と多く、「0:34 レイジ34フン」や、「テラー・トレイン」、「暴行列車」等が挙げられる。良く考えれば普段我々が便利に使う乗り物はこの手の状況下であれば一種のソリッド・シチュエーションになる訳であり、普段使うからこそ感じる恐怖感も作品のクオリティをセルフで上げてしまう効果がある様に思える。
本作は、クライヴ・バーカーのホラー小説、「血の本」の短編を映像化したものになる訳だが、恐らく原作は短編の為、ここまで主人公やその恋人が独自に捜査をする展開は無いだろう。そこら辺はアメリカ映画っぽく作られているはずだ。殺人鬼の設定については深く描かれず、病気なのか身体にイボが大量に出来て、もぎ取ったイボを瓶に入れて保管するという超マニアックなキャラクターである。この殺人鬼はひたすら表情も変えず、言葉も発しないのだが、その理由は最後の最後で明かされる。オチは思わず「そっち?」と声を出してしまう様な展開だが、北村監督らしいゴア描写も相まって楽しめる作品である。
首をたたき切られた瞬間に床に落ちて生首がゴロゴロと転がっていくシーンがあるのだが、一緒にカメラも回転していく様な撮影方法など、北村監督が好きそうな演出が沢山あって、しっかり北村ワールドを体感することができた。
主人公が最初に会う犠牲者が日本人のモデルだったり、ベジタリアンの主人公が豆腐のステーキを食べていたり等、日本文化がちょこちょこ出てくるが、これは製作会社の意図なのか監督の意図なのかは不明である。最初の犠牲者は不良グループに絡まれているところを主人公に助けられるのだが、日本語で"ありがとう"と言った後に主人公にかなり熱めのキスをするのだが、日本人は1000000%そんな事しない気がする。初見時にそれが死亡フラグに感じてしまった。細かな所になるが、あれだけ血だらけの電車をどう掃除して、死体特有の嫌なニオイも消して、壊れた椅子やドアをどう直すのか。普段は通常営業している車両っぽいのだが、絶対に始発から運転に支障が出るだろうと変なところに気持ちがいってしまった。…その辺はご愛嬌という事で片付けて良いのだろう。
地下鉄の殺人鬼
レオンは地下鉄で暴漢に襲われそうになった日系人女性のモデルを、防犯ビデオを指さし、「スターになれるぞ」とシャッターを切り続け助けた。しかし、女が地下鉄に乗るといきなり殺人鬼に殺される・・・ “街の心臓”などというテーマで事故や犯罪、街の底辺を撮り続けるレオン。有名画商スーザン・ホフ(ブルック・シールズ)に認められたくて、危険な街をうろつき、食肉加工工場で働く男を追いかける。ついに殺戮現場を目撃し、フィルムに収めたレオンだったが、殺人鬼に見つかり、負傷させられ、恋人の家にたどり着く。なぜ殺されなかったのか?不審に思った恋人マーヤはレオンの友人ジャーギスとともに殺人鬼の泊まるホテルに潜入しカメラを探す・・・
100年前に起こったシリアルキラーの模倣犯?地下鉄の列車ごと人は消えるし、車掌だってグルなのだ。そして何も信用してくれない女刑事も・・
どぎつい映像。後頭部をハンマーで殴り、目玉が飛び出すシーン。うげげ。とにかく怖い。こりゃ『テキサス・チェーンソー』以上に怖い。クライマックスの殺人鬼の戦いの前に、ブッチャー殺人に魅了されつつあったレオン。胸に刻まれた焼印(?)が示すように、代々受け継がれたブッチャーの後継者として認められたようだ。人間とは異なる別の世界。言ってみれば肉編ヴァンパイアの世界のようなものなのだろうか。終着駅にてアンデッドが蘇って、人間の肉を喰らうところはゾンビ映画のようだった。
やたらと映像が美しいスプラッター
すんごいクオリティのB級作品
もうタイトルからしてB級だが
ストーリーもB級、3DCGもB級だが
役者と撮影技法はメジャー映画級でクオリティ高い
ブラッドリー・クーパーが出てる時点で超びっくりした
しかもまさかの日本人監督かよ…
最終列車で血の惨劇
狂気の殺人鬼は解体屋で家畜の解体の如く人を殺す
ビジュアル的にインパクトは絶大
ネタでやってんのか本気でホラー作ってんのかわからない箇所が多い
が、全編悪ふざけで作っているとしか思えないノリだ
設定はザルだらけ、血糊はたっぷり…
…大量血糊は「フィースト」でネタ扱いされているのが印象深いが
それよりは少なく、ネタなのか微妙なところが残念かな
B級っぽい設定の連続、オチも最高B級臭い
でもこれ結構面白い
割と直球のスプラッターホラーで謎が謎呼ぶ展開
B級ならではの映画の良さとクオリティの高さが共存している
表紙とタイトルで期待して映画を見たらその通りのものが出てきて
しかも割りとクオリティが高いというのは近年じゃ珍しい
伏線も微妙に張っているので突拍子もない展開とも言い切れない
個人的には演出も役者の怪演も楽しめた
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