「地下鉄の殺人鬼」ミッドナイト・ミート・トレイン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0地下鉄の殺人鬼

2021年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 レオンは地下鉄で暴漢に襲われそうになった日系人女性のモデルを、防犯ビデオを指さし、「スターになれるぞ」とシャッターを切り続け助けた。しかし、女が地下鉄に乗るといきなり殺人鬼に殺される・・・ “街の心臓”などというテーマで事故や犯罪、街の底辺を撮り続けるレオン。有名画商スーザン・ホフ(ブルック・シールズ)に認められたくて、危険な街をうろつき、食肉加工工場で働く男を追いかける。ついに殺戮現場を目撃し、フィルムに収めたレオンだったが、殺人鬼に見つかり、負傷させられ、恋人の家にたどり着く。なぜ殺されなかったのか?不審に思った恋人マーヤはレオンの友人ジャーギスとともに殺人鬼の泊まるホテルに潜入しカメラを探す・・・

 100年前に起こったシリアルキラーの模倣犯?地下鉄の列車ごと人は消えるし、車掌だってグルなのだ。そして何も信用してくれない女刑事も・・

 どぎつい映像。後頭部をハンマーで殴り、目玉が飛び出すシーン。うげげ。とにかく怖い。こりゃ『テキサス・チェーンソー』以上に怖い。クライマックスの殺人鬼の戦いの前に、ブッチャー殺人に魅了されつつあったレオン。胸に刻まれた焼印(?)が示すように、代々受け継がれたブッチャーの後継者として認められたようだ。人間とは異なる別の世界。言ってみれば肉編ヴァンパイアの世界のようなものなのだろうか。終着駅にてアンデッドが蘇って、人間の肉を喰らうところはゾンビ映画のようだった。

kossy