劇場公開日 2009年5月23日

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「【”俺たちは最強の家族だ!”赦されざる者は報いを受ける。今作は、不幸な現実にもめげず、懸命に希望を見出そうとする家族の物語である。タイトルに込められた意味は、重いです・・。】」重力ピエロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”俺たちは最強の家族だ!”赦されざる者は報いを受ける。今作は、不幸な現実にもめげず、懸命に希望を見出そうとする家族の物語である。タイトルに込められた意味は、重いです・・。】

2022年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

知的

幸せ

■大学院で遺伝子の研究をする泉水(加瀬亮)と、街中の落書き消しの仕事をする春(岡田将生)。
 ”全然似ていない”2歳違いの兄弟である2人は、ある日、父親がガンに侵されていることを知る。
 一方、街では連続放火事件が起きており、その現場には犯人からのメッセージと思われる落書きが残されていた。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・久方ぶりに鑑賞したが、高校生時代に連続レイプ犯だった葛城(渡部篤郎)の、成人してからの豪奢なマンションで、泉水に言い放った言葉には、相変わらず怒り心頭になる。
ー ”レイプ魔が、何を言ってやがる!家庭の安寧を崩しかけたことを判っているのか!”
  個人的な意見であるが、レイプ犯は、市中引き回しの上、八つ裂きの刑が妥当だと真面目に思っている。(一応、法学部出身ですが、ハムラビ法典を学んだので・・。)
  女性の人権を蹂躙する男(今でも、頻繁に事件が起こる。)は一罰百戒の意味を含めて、厳しい厳しい厳しい、刑罰を処するべきである。終身刑でも良い。ー

■今作が響くのは、レイプ魔により一度は家族が崩壊しかけたところに、父(小日向文世)が決断した事である。
 ”自分で考えろ!”
 生まれてくる子には、何の罪もないのであるから・・。

・そして、物語が進むうちに、連続放火犯は誰であったかが分かるシーン。それは、壮大な復讐であった・・。

<不幸な現実の先にも、懸命に希望を見出そうとする家族の物語。
 卑劣な犯罪によって翻弄される兄弟を加瀬亮&岡田将生が、彼らを温かく見守る父親を小日向文世が演じる作品。タイトルに込められた意味は、重いです・・。>

NOBU