「残酷な過去」重力ピエロ Normanさんの映画レビュー(感想・評価)
残酷な過去
過去に母親が高校生にレイプされ弟はレイプ魔の子で、お兄さんは夫婦の子です。
ある日町で度々放火の事件が起き、街中にあるグラフティーアートを消す仕事をしてる弟と、遺伝子などの勉強をしている兄が、犯人探しをする話でした。
話が進むにつれて、兄弟の過去や、過去のレイプ魔を兄が見つけ、弟と遺伝子が一緒かどうか調べるために隠れて尾行し、タバコの吸い殻をゲットします。
弟が見つけてくるグラフティーアートは全て、放火の予告になっており、すべてがDNAに関するアートになっていると兄は気付きました。
弟のストーカーだったなつこさんがバーにいた女の人だったなんて!!
そしてなつこさんの報告により、弟が何もかもすべて放火もグラフティーアートも事件の犯人だということがわかります。
すべてを辿ると、30年前に起きたレイプ魔が事件を起こした場所を燃やしていました。
浄化しなきゃいけないと思ったんでしょう。
そして最後は犯人の男を兄が見てる目の前で殺します。
犯人自体が、俺の息子なんだろって気づいていたところも、うわって感じですし、たかがレイプだろ何がいけないんだと言っていてクズでした。
犯人の死んだのか死んでないのかは定かではありませんがバットで殴ってます。
この行為に至る前に、兄も同様に犯人の男を殺すために沢山調べ、沢山準備をしていました。
兄弟が2人とも別々で、犯人を殺そうと考えていたんですね。
そしてそれに気づく父親。
最強の家族だと言っていたお父様。
お父様はガンでそのあと亡くなってしまいますが、お父様がいつもやっていたハチミツ作りを兄弟が2人でして、作り方がわからないと父親の部屋にハチミツの本を取りに行き、二階から本を投げ、自分も飛びおり、下にいる兄の元へジャンプするという終わり方でした。
ザ小説感のある作品でした。
まさか放火魔が弟だとは思っていなかったので、奈津子さんに言われた時びっくりしました。
そしてなつこさんの執着ハンパないなと思いました。笑
幼少期の弟役が北村匠海くんでびっくりしました!
この時からすでにイケメンでした。
子供の頃にお兄ちゃんに
『レイプってなに?周りのみんなが言ってる』と言われて、弟をかばうため『レイプグレープファンタグレープ』とごまかして笑わせてたお兄ちゃんはなんて優しいんでしょうね。
交通事故にあったお母さんを過去に自殺するようなことがあったんじゃないかと警察に言われ、それに対して、妻は自殺なんかしない!と強く言っていたお父様を見たときは、心が痛かったです。
古い作品ですが、みてよかったです。