ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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人生の時を逆行しているが故に、普通の人と同じように時を大切な人とず...
人生の時を逆行しているが故に、普通の人と同じように時を大切な人とずっと一緒に生きられない、自分の子供と一緒に歳をとれないのは切ない。
若返れば若返るほどそんな孤独さが切なさが増していきます。
普通にはない設定もおもしろかったし、3時間は長いけど丁寧に描かれていたと思う。
そっちですか
昔、映画館で観て
人生なんとかなる
デビットフィンチャー期待したけどそれほどでもない
生活が描かれていない。
どこで、どんなふうに働いて、生活していたのか。
唐突に、ある年代のある場面だけを見せられる。
養母クイニーに育てられ、青年期になり自立して船乗りになり、従軍して…。時折、故郷に帰り?
と、一か所にとどまらずに居場所・職を転々としているように見える。
だとしたら、さまようのはなぜか。
普通の人とは違う自分。
『ポーの一族』のエドガーが年をとらない自分を周りに悟らせないようにしたように、一か所に落ち着けないのかと、鑑賞直後はその運命に涙した。
けれど、彼には、彼の特性を知っても受け入れてくれる居場所があった。
そこで暮らせば?なぜ?離れる?
職場とした船長や仲間は感づいていたように私には見える。
なのに、その仲間とも別れて帰郷し、再び故郷を離れて別の働き口を見つけに言ったように見える。
ずっと一緒に働けばいいじゃないと思うのに。”仲間”に思えない?
妻とのやりとりも切ない。
●●になる勇気が持てない。一見思いやりに満ちた言動だけれど、妻の気持ちは考えていない。
存在してくれるだけで心強いことがある。『トトロ』のさつきとメイのお母さんだって入院していて子どもたちの世話はできないし、世話される方だけれど、家族の話を聞くだけでも母・妻としての役目を果たしている。子どもなんて意外に、心の繋がっていない世話よりも、多少行き届かない世話であっても心の繋がりの方が大切ってわかっている。
妻だって「~してくれない」族もいるけれど、このデイジーは老人の体に子どもの心を見つけた女性。子どもの体に父・夫の心を見つけられる女性だと思うのだけれどな。
マージナルマン。
一つの文化・社会にコミットできない・しない。
「自分は~というものである」という規定ができずに、境界線にたたずんで、どこかに根付くことをあきらめて(回避して)いるように見える。
私から見れば、ベンジャミンを理解して一緒にやっていこうとしていた人に囲まれていたように思う。だのに、なぜその手を自ら振り払う?
このあたりの葛藤がぼやけて掘り下げていないので、ただ雰囲気だけの演出(特殊な運命だからと簡単に片づけたよう)に見えてしらけてしまう。
ベンジャミンとデイジーの運命の恋が描きたかったんだったら、余計な描写はいらないから、もっと幼いころからの二人の付き合いを丁寧に描いて欲しかった。
日々二人の時間を積み重ねていたら別の想いも生まれただろうに。ちゃんと積み重ねられた時間は意外に強いと思う(積み重ねずにいた共同生活は、定年離婚を生みますが)。
今ひとつ話にのめり込めなかった。
こんな特異な設定にしてまで描きたかったことが私には掴めなかった。
特殊メイクとCGを駆使した人物造形が話題になった作品。そのお金のかかった場面を見せることに重きを置いた作品にしか見えない。
ただ、ケイトさんの後ろ姿に妙に感動してしまった。
20代のバレリーナと、40・50代の後ろ姿が違う。単に肉付きの問題ではなく、背中の丸めかた、後ろ姿の足の形が違う。
そこだけが、見どころ。
(原作未読)
とてもよかった
どんどん若くなるブラット・ピットに目が釘付け
禿げてシワクチャの赤ん坊期
まだまだ頭頂部に毛がない時代の幼少期
立って普通に歩けるただの老人に見える十代
少し老けてる二十代
どんどん若くなる四十代
まったくティーンエイジャーにしか見えない老年期
見た目は子ども でも中身は認知症の進んで来た老人
赤ん坊に返って愛する人の腕に抱かれて永遠の眠りにつく。
ベンジャミンの人生を実際の歴史も挟み込みながら描く物語。
そう言えば
相手役のケイト・ブランシェットも若い頃はより若く
歳を経た後ろ姿は、脇の肉やお尻の弛みなど、もうまさしく。
なんだけど、実際はどれ?ってわからない。
今はどれが本当なんでしょ?
少し引用
「このストーリーには、寓話的な要素がたくさんあるとはいえ、リスクを冒してでも、できるだけリアルに描きたいと思った」とフィンチャーは説明する。
「僕はこの映画を『昔あるところに……』のような昔話の世界にはしたくなかった。俳優たちに思い込みで演技をさせたくなかった。観客に勝手に想像させたくなかった。美術監督に突拍子もないセットを作らせたくなかった。場所の様子、人々の服装、彼らのメガネや補聴器など、すべてが時代に合っていなければならなかったんだ」
とこのあたりのところを読みなるほどと、
そのハリウッド映画のお金の掛け方をずっしりと感じる。
養母の女優さんは、あのNASAで活躍するドリームの人で
相手役の俳優はグリーンブックの人だなあと思いつつ
それより
幼い頃のシワシワの子供時代の特撮が凄すぎて
どうやって撮ったんだろうかと気になって仕方なかった。
もともとこの、老人で生まれて赤ん坊で死ぬというこのストーリーは有名で、だいたいの大人は知ってるんだと思うが実際に映画を見たのは(どうした訳か)初めてだったので、つい
特撮に目が行ってしまったのはもうどうしようもないのだけれど、ストーリー自体の深みも十分に堪能できる良作だった。
2008年の映画だったのか…
【”自分が”成長”していく中、優しき人々は死んでいく・・”人間の善性に育まれた男の人生を描いた作品。現在では、大スターになった俳優さんも多数出演しています。】
ー 劇中、デイジー(ケイト・ブランシェット)と、ベンジャミン(ブラッド・ピット)が交わす、”永遠などない・・””永遠はあるよ・・”と言う言葉が印象的だ。ー
■本作の魅力<Caution! 今更ですが内容に触れています。未見の方は一端、ここまでで・・。>
・冒頭、老い瀕死のデイジーに娘のキャロラインが”ある男”の日誌を読みながら、その男の人生が語られる。
そして、その男と、デイジーとキャロラインの関係性が徐々に明らかになる作品構成の妙。
・”生まれた時は老人、そして徐々に”赤子”の戻っていく男の人生”と言う、奇抜な作品設定を無理なく見せる、メイクアップ陣の技術力。
ー 久しぶりに鑑賞したが、ブラッドピットの青年の姿など、どのように撮影したのか・・ー
・醜い赤ん坊として生まれ、捨てられていたベンジャミンを躊躇うことなく引き取る黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)の善性。
・そして、ベンジャミンは幼きバレーダンサーを目指すデイジー(エル・ファニング)や、船乗りの全身タトゥのマイク船長の話や、明け方まで話し込んだエリザベス・アボット(ティルダ・スィントン)の英仏海峡を泳いで渡ろうとした話を聞き、”世界は広い”と目覚めていく過程。
ー 後半、チラリと年老いたエリザベス・アボットが偉業を成し遂げたシーンがTVに映る。ー
・第二次世界大戦後、生き延びたベンジャミン(26歳)が、久しぶりに生家に戻ると、快く迎え入れてくれる、母クイニー。そして、美しく成長したデイジーとの再会。皆、彼に優しい。
そして、自分を捨てた父は、”ベンジャミン、君は私の息子だ”と、とうとう名乗るボタン作りで成功したバトン氏。
ー 自分の行いを悔いていた、バトン氏は、真実を告白し、全ての財産をベンジャミンに遺し、亡くなる。ー
・デイジーと結婚し、娘キャロラインも生まれ、幸せ絶頂の仲、ベンジャミンは家を出る。
ー 自分の行く末を考えての事だが、切ない。だが、彼が残した日誌から多数出てくるキャロライン宛の、父としての愛溢れるハガキは、心に沁みる。ー
◆若き、マハーシャラ・アリ(初見時、分からず‥、と言うか彼がスターになったのは後年である。)、エル・ファニング(可愛いなあ)、ティルダ・スィントン、タラジ・P・ヘンソン、そしてケイト・ブランシェットの姿も今見ると、嬉しい作品。
ブラッド・ピットは、本当に年を取らないのだなあ・・。
<ベンジャミンの人生は、幸せだったのであろうか?私は、辛い人生だったとは思うが、多くの人の善性、愛に触れられた彼の人生は、有意義なモノであったと思う。
何より、彼の愛娘は、立派に育ったのであるから・・。>
ケイト美しい
やはりB.Pは美しい
ブラピ10年の不作は本作から。
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