ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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題材は面白いのに。
老人の容姿で生まれ、赤ん坊の容姿で最期を迎えるという奇妙な設定に惹かれ見たが、納得いかない部分が多かった。
人生とはなにか、深いテーマについて考えることはできた。様々な人間との出会いや別れ、立場の変化を通して学ぶことが多いのがこの映画であった。
しかし、2時間半を超える長編映画であるのに、クライマックスに向けては浅い。途中、自分の子供が成長していくのに自身はその子供よりも幼くなり、デイジーの手間が増えることを心配して、離れることを選択したのに、再婚してから再び姿を現すベンジャミンはダサく感じた。2度と会わない覚悟で家を出たのではないのかと。そして再び関係を築くのもダサかった。
そして最後は子供になって老いたデイジーの世話になるのだが、いやいや手間をかけないために離れたのに結局厄介になるのかと腑に落ちなかった。でもあそこで日記を受け取ったことを表していると考えると。まあもっと上手くできたと思うが。
最後に良いところを挙げるとすると、ブラッドピットはやはりカッコ良かった。いや、美しかった。
とてもよかった
なんか感動的だった。どんどん若返るから人生も逆の進みかた?だったベンジャミン。デイジーと結ばれたのは良かった。回りの登場人物が魅力的だった。雷に撃たれた回数あと一回聞いてない気がするけど私の見落としだろうか。なんとか族の人の川辺での言葉や冒頭の逆回りの時計職人のお話も、水泳の記録を達成した人とのテレビごしの再会も、すべてが人間味にあふれていて輝いていた。印象に残るいい作品、友達にすすめたい作品。
80歳で生まれ、0歳で死ぬベンジャミンバトンの数奇な人生を描いた作...
80歳で生まれ、0歳で死ぬベンジャミンバトンの数奇な人生を描いた作品。
この物語が秀逸なのは
ベンジャミンが拾われて育つ場所が老人ホームということだろう。
自分と同じような姿や体調をした人たちが入れ変わりで亡くなって行く所で育ったベンジャミンは常に死を意識して育っただろう。
少しずつ健康になって若くなっていく中で
40代くらいのベンジャミンがバイクに乗って登場するシーンはとても印象的で命の美しさをみた気がした。
大金持ちになるのは出来過ぎな気もするけど
デイジーとの数年は幸せしかなかったからヨシとしよう。
どんどん若くなるブラット・ピットに目が釘付け
禿げてシワクチャの赤ん坊期
まだまだ頭頂部に毛がない時代の幼少期
立って普通に歩けるただの老人に見える十代
少し老けてる二十代
どんどん若くなる四十代
まったくティーンエイジャーにしか見えない老年期
見た目は子ども でも中身は認知症の進んで来た老人
赤ん坊に返って愛する人の腕に抱かれて永遠の眠りにつく。
ベンジャミンの人生を実際の歴史も挟み込みながら描く物語。
そう言えば
相手役のケイト・ブランシェットも若い頃はより若く
歳を経た後ろ姿は、脇の肉やお尻の弛みなど、もうまさしく。
なんだけど、実際はどれ?ってわからない。
今はどれが本当なんでしょ?
少し引用
「このストーリーには、寓話的な要素がたくさんあるとはいえ、リスクを冒してでも、できるだけリアルに描きたいと思った」とフィンチャーは説明する。
「僕はこの映画を『昔あるところに……』のような昔話の世界にはしたくなかった。俳優たちに思い込みで演技をさせたくなかった。観客に勝手に想像させたくなかった。美術監督に突拍子もないセットを作らせたくなかった。場所の様子、人々の服装、彼らのメガネや補聴器など、すべてが時代に合っていなければならなかったんだ」
とこのあたりのところを読みなるほどと、
そのハリウッド映画のお金の掛け方をずっしりと感じる。
養母の女優さんは、あのNASAで活躍するドリームの人で
相手役の俳優はグリーンブックの人だなあと思いつつ
それより
幼い頃のシワシワの子供時代の特撮が凄すぎて
どうやって撮ったんだろうかと気になって仕方なかった。
もともとこの、老人で生まれて赤ん坊で死ぬというこのストーリーは有名で、だいたいの大人は知ってるんだと思うが実際に映画を見たのは(どうした訳か)初めてだったので、つい
特撮に目が行ってしまったのはもうどうしようもないのだけれど、ストーリー自体の深みも十分に堪能できる良作だった。
ちょっと無責任な気もする
子供の頃は身体も自由に動かせず、我慢が多かったと思う。そのぶん、動けるようになってからは誘いを断らず何でもチャレンジして、めいっぱい生きる姿が印象的だった。
自分を振り返ると、チャレンジを躊躇って得られなかったことって沢山あるんだろうなとも思った。
デイジーの元を去ったのは、父親が務まらない、世話をかけたくない。というのと、デイジーも40代だから、晩年支え合える再婚相手を早く見つけられるようにというのもあるのかな?
にしても、財産を渡したとはいえ、やはり無責任とも思う。2人で話し合ったというより、ベンジャミンの一方的な家出に見えるし。
だったら子供作るなとも思うし、作った以上は好きに放浪してないでせめて働けるうちは働いて仕送りでもするべきでは。
結局は最期までデイジーの世話になってるし。
妻の気持ちを無視し、自分の気持ちだけで子育てを放棄する、父親と同じことをやってる。
「あなたがすべて」というデイジーの台詞を思い出すたびに切なくなる。
切ない話ではあるけど、モヤモヤも残った。
あと若返りメイクの技術が凄い。
2008年の映画だったのか…
フィンチャーと言えば、猟奇サスペンスのイメージがありましたが、人間ドラマも撮れるということを証明できた作品。
フィンチャーのターニングポイントだったのではないか。
この作品の成功をみて、ソーシャルネットワークやその後の人間ドラマを軸にしていった作品を作ったのかなと思いました。
とても面白かったし、人間ドラマと言ってもちょっと変わった視点がフィンチャーらしかった。ちょっと長かった気もするが、飽きもしなかった2時間47分。
人生とはボタンのようで
80歳から人生をスタートするというファンタジーでありながら人間のリアルな人生を描いた作品
不死身ではないが、愛するものの死を見届けなければいけない
グリーンマイルを思い出した
人生において、一緒にいないのも愛
数奇な人生で普通の暮らしや幸せを得られないが
彼だからこそ見える素晴らしい人生がある
神からの贈り物だったと思う
ベンジャミン・バトンの父親はボタン屋で成功した
偶然や奇跡、未来は変えられる諸々
それらの結果を運命と言うのだと思う
皆それぞれその時その時これだと思った選択をする
ボタンをかけるかのように人生を歩んでいく
そのボタンはかけ違うことなく
今日に続いている
例え掛け違ったと振り返ってもそう見えるだけのこと
そう思わせてくれた作品
今日まで出会った、楽しかったこと
悲しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと
人との出会い、感情との出会い
自分の先祖全てのボタンの掛け合わせに
全ての出来事に感謝せずにはいられない作品
うん。
3時間の映画、初めて見たかもしれない。すごいなあ。7回雷に打たれたって話しする老人が気になって仕方なかった。後で他の人のレビューみたら、監督の他の映画と繋がりがあるのね!そう言うの気づける人すごいな。本当に映画通って感じでカッコいい。
一言で言えるのはまず、ブラッドピッドカッコいい。まあみんな思うか。サングラスが似合いすぎる。そしてヘルメットなしのバイクね。最高。
始まり方がタイタニックみたいだったな。母親から娘への会話から始まって過去を映していく感じが。
「なにもない」と「孤独」って強い。自分の思った時に好きなところへ想いのままに行ける。風を感じられる。
大体の人間はきっと、自分の将来がどうなるのか。とか、将来結婚して子供がどうこうとか、親とか世間体とか気にしてしまうけど、そうじゃない。その時その時を生きる。そうなりたい。そして恋して別れて飲みに行って誰かに出会って…ある意味そう言う人の方が行動力が一番あるかもしれない。
フラっと立ち寄った店で何かを見つけるとか、そう言うふうに生きたい。と思った。
デイジーは強すぎる。踊れなくなってしまってベンジャミンを遠ざける程の辛さとか大舞台で踊るプレッシャーや緊張感とかの経験からきてるのかな?
ベンジャミンが自分と娘を置いて出ていくとわかって、目があっても動かなかった。無言で受け入れた。そんなに好きな人同士なら別れることないし、泣いて縋ってでも一緒にいたかっただろうに。でもだからこそそうすることが愛だったってやつなのかな。←なんかどっかで聞いたことある気がする…
それでまた夫も見つけて、ベンジャミンを思いながら過ごして、そしてまた赤ん坊になったベンジャミンをみとる。すごい人生だ。そのことを娘に話さずにいるのはどんな思いだったのかな。でも最後に言わなきゃって思ったのかな。凄い人やなあ。
運命ってあるのかな。
【”自分が”成長”していく中、優しき人々は死んでいく・・”人間の善性に育まれた男の人生を描いた作品。現在では、大スターになった俳優さんも多数出演しています。】
ー 劇中、デイジー(ケイト・ブランシェット)と、ベンジャミン(ブラッド・ピット)が交わす、”永遠などない・・””永遠はあるよ・・”と言う言葉が印象的だ。ー
■本作の魅力<Caution! 今更ですが内容に触れています。未見の方は一端、ここまでで・・。>
・冒頭、老い瀕死のデイジーに娘のキャロラインが”ある男”の日誌を読みながら、その男の人生が語られる。
そして、その男と、デイジーとキャロラインの関係性が徐々に明らかになる作品構成の妙。
・”生まれた時は老人、そして徐々に”赤子”の戻っていく男の人生”と言う、奇抜な作品設定を無理なく見せる、メイクアップ陣の技術力。
ー 久しぶりに鑑賞したが、ブラッドピットの青年の姿など、どのように撮影したのか・・ー
・醜い赤ん坊として生まれ、捨てられていたベンジャミンを躊躇うことなく引き取る黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)の善性。
・そして、ベンジャミンは幼きバレーダンサーを目指すデイジー(エル・ファニング)や、船乗りの全身タトゥのマイク船長の話や、明け方まで話し込んだエリザベス・アボット(ティルダ・スィントン)の英仏海峡を泳いで渡ろうとした話を聞き、”世界は広い”と目覚めていく過程。
ー 後半、チラリと年老いたエリザベス・アボットが偉業を成し遂げたシーンがTVに映る。ー
・第二次世界大戦後、生き延びたベンジャミン(26歳)が、久しぶりに生家に戻ると、快く迎え入れてくれる、母クイニー。そして、美しく成長したデイジーとの再会。皆、彼に優しい。
そして、自分を捨てた父は、”ベンジャミン、君は私の息子だ”と、とうとう名乗るボタン作りで成功したバトン氏。
ー 自分の行いを悔いていた、バトン氏は、真実を告白し、全ての財産をベンジャミンに遺し、亡くなる。ー
・デイジーと結婚し、娘キャロラインも生まれ、幸せ絶頂の仲、ベンジャミンは家を出る。
ー 自分の行く末を考えての事だが、切ない。だが、彼が残した日誌から多数出てくるキャロライン宛の、父としての愛溢れるハガキは、心に沁みる。ー
◆若き、マハーシャラ・アリ(初見時、分からず‥、と言うか彼がスターになったのは後年である。)、エル・ファニング(可愛いなあ)、ティルダ・スィントン、タラジ・P・ヘンソン、そしてケイト・ブランシェットの姿も今見ると、嬉しい作品。
ブラッド・ピットは、本当に年を取らないのだなあ・・。
<ベンジャミンの人生は、幸せだったのであろうか?私は、辛い人生だったとは思うが、多くの人の善性、愛に触れられた彼の人生は、有意義なモノであったと思う。
何より、彼の愛娘は、立派に育ったのであるから・・。>
若返るのも良いとは限らない
色々な人との出会いが面白い。彼女と一緒になれて子供ができた直後に、自分が次第に認知症とかになって、彼女の負担にならないようにになることを恐れて家出してしまうが、もうちょっと長く一緒にいても問題ないと思うので、早すぎた気がした。
この映画では、若返ることも年取ることと同じように寂しいことだとわかった。
ケイト美しい
年老いた少年期の前半は面白かった。
船長との絡みのシーンが見てて楽しい。
戦争に向かったシーンは、そりゃ無茶だろう。とちょっと唖然とした。
君に2人養わせるわけにはいかないとか言う理由で出て行った割には最後まで看取らされて、良かったのか悪かったのか…
やはりB.Pは美しい
ブラッドピットは、やっぱりセクシーで美しい男性であると改めて思った。
若返るほど惚れ惚れしてしまう。
心と体がリンクしないのは、思ってる以上に辛い人生だと思うが、悲しさや辛さより、愛が溢れた表現が多いので、温かいヒューマンドラマでした。いや、恋愛ドラマというべきか?
「人生は複雑とは限らない。
求めるものを知っていれば」
「もう二度と自分を憐れんだりしない。
完璧なものなどない」
心に留めておきたい名台詞。
ブラピ10年の不作は本作から。
役者の年齢体躯をCGで調整できるのね、だけ。
終盤は大人サイズ赤ん坊ルック、爺気質、ブラピ面影、に成るはずじゃ?
珍妙なブラピ赤ちゃんプレイに成るはずじゃ?
ザ・フライ にも似るか。
そうはしないところに本作の狡さと凡打の原因がある。
ブラピ10年の不作は本作から。
都合が良すぎてつまらない
老人から生まれて最初は足が動かない状態なのに、思春期にはアッチの方は若いのかよと思ったし、いい思いたくさんして、22歳の時に知り合った金持ちの人妻と毎晩ヤリまくって、それでも再会した初恋の人とは、チャンスを逃してすれ違うのかと思ったけど、お互いに異性交遊がお盛んでも、寝る前に名前呼び合うとか、普通は思っていても一方通行になって叶わないのに、結局女が夢破れたらくっついてやりまくって、金に困らない豪勢な生活してるのに、子供ができたら逃げちゃうとか、自分の体が子供になる前に働いて面倒みればいいのに、押しつけちゃった挙句に、結局奥さんが面倒見てたし、若い時に毎晩逢瀬を重ねた人妻がドーバー海峡を横断してテレビに映ってる姿見て再会するシーンなんか反吐が出るわ。最後は認知症になって初恋の人に抱っこされながら死んでいくとか幸せな人生見させられて、自分の人生では有り得ない幸せで贅沢な人生見させられただけで感情移入ができない、うらやましいだけ。
若返る
「人生は複雑とは限らない。求めるものを知っていれば。」
鑑賞後も覚えていたセリフです。
個人的に切なすぎる話でした。
今を大切にタイムリミットはないより愛する人と一緒に歳をとれない、父親になれない辛さが圧勝してしまいました...。
ケイトブランシェット綺麗すぎてますます虜です。
公開時に見なかったことを後悔
だんだんブラピが若くなる、という中身以外の情報が邪魔して公開時に見なかったことを後悔しています。さらにファンタジー系はあまり入り込めないのに、本作は違いました。
老人に生まれたという設定もスッと入ってくるし、彼が成長し外の世界を知るつれて味わう驚きと喜びがブラピの演技が納得させてくれます。ブラピとケイト・ブランシェットの演技力あってのものです。
ついに若くなって老いた元恋人に再会したときの表情、しぐさにただただ涙しました。
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