ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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デビットフィンチャー期待したけどそれほどでもない
ブラピ好きだから観たけど…
小説は読んでないけど映画だけでみればそれほどで面白さは感じなかった。
時代背景やアメリカの事情にもそれほど思い入れもないので余計かもしれないけど、フォレストガンプとかの方がエンターテインメント性があったかな。
若かれしブラピはリアルな青年期を知ってるが故に無理やりオジサンを若返らせた感が垣間見れた。映画終盤はそこへの興味が大半となってあまりストーリーに入り込めなかった。
生活が描かれていない。
どこで、どんなふうに働いて、生活していたのか。
唐突に、ある年代のある場面だけを見せられる。
養母クイニーに育てられ、青年期になり自立して船乗りになり、従軍して…。時折、故郷に帰り?
と、一か所にとどまらずに居場所・職を転々としているように見える。
だとしたら、さまようのはなぜか。
普通の人とは違う自分。
『ポーの一族』のエドガーが年をとらない自分を周りに悟らせないようにしたように、一か所に落ち着けないのかと、鑑賞直後はその運命に涙した。
けれど、彼には、彼の特性を知っても受け入れてくれる居場所があった。
そこで暮らせば?なぜ?離れる?
職場とした船長や仲間は感づいていたように私には見える。
なのに、その仲間とも別れて帰郷し、再び故郷を離れて別の働き口を見つけに言ったように見える。
ずっと一緒に働けばいいじゃないと思うのに。”仲間”に思えない?
妻とのやりとりも切ない。
●●になる勇気が持てない。一見思いやりに満ちた言動だけれど、妻の気持ちは考えていない。
存在してくれるだけで心強いことがある。『トトロ』のさつきとメイのお母さんだって入院していて子どもたちの世話はできないし、世話される方だけれど、家族の話を聞くだけでも母・妻としての役目を果たしている。子どもなんて意外に、心の繋がっていない世話よりも、多少行き届かない世話であっても心の繋がりの方が大切ってわかっている。
妻だって「~してくれない」族もいるけれど、このデイジーは老人の体に子どもの心を見つけた女性。子どもの体に父・夫の心を見つけられる女性だと思うのだけれどな。
マージナルマン。
一つの文化・社会にコミットできない・しない。
「自分は~というものである」という規定ができずに、境界線にたたずんで、どこかに根付くことをあきらめて(回避して)いるように見える。
私から見れば、ベンジャミンを理解して一緒にやっていこうとしていた人に囲まれていたように思う。だのに、なぜその手を自ら振り払う?
このあたりの葛藤がぼやけて掘り下げていないので、ただ雰囲気だけの演出(特殊な運命だからと簡単に片づけたよう)に見えてしらけてしまう。
ベンジャミンとデイジーの運命の恋が描きたかったんだったら、余計な描写はいらないから、もっと幼いころからの二人の付き合いを丁寧に描いて欲しかった。
日々二人の時間を積み重ねていたら別の想いも生まれただろうに。ちゃんと積み重ねられた時間は意外に強いと思う(積み重ねずにいた共同生活は、定年離婚を生みますが)。
今ひとつ話にのめり込めなかった。
こんな特異な設定にしてまで描きたかったことが私には掴めなかった。
特殊メイクとCGを駆使した人物造形が話題になった作品。そのお金のかかった場面を見せることに重きを置いた作品にしか見えない。
ただ、ケイトさんの後ろ姿に妙に感動してしまった。
20代のバレリーナと、40・50代の後ろ姿が違う。単に肉付きの問題ではなく、背中の丸めかた、後ろ姿の足の形が違う。
そこだけが、見どころ。
(原作未読)
題材は面白いのに。
老人の容姿で生まれ、赤ん坊の容姿で最期を迎えるという奇妙な設定に惹かれ見たが、納得いかない部分が多かった。
人生とはなにか、深いテーマについて考えることはできた。様々な人間との出会いや別れ、立場の変化を通して学ぶことが多いのがこの映画であった。
しかし、2時間半を超える長編映画であるのに、クライマックスに向けては浅い。途中、自分の子供が成長していくのに自身はその子供よりも幼くなり、デイジーの手間が増えることを心配して、離れることを選択したのに、再婚してから再び姿を現すベンジャミンはダサく感じた。2度と会わない覚悟で家を出たのではないのかと。そして再び関係を築くのもダサかった。
そして最後は子供になって老いたデイジーの世話になるのだが、いやいや手間をかけないために離れたのに結局厄介になるのかと腑に落ちなかった。でもあそこで日記を受け取ったことを表していると考えると。まあもっと上手くできたと思うが。
最後に良いところを挙げるとすると、ブラッドピットはやはりカッコ良かった。いや、美しかった。
とてもよかった
タイトルなし(ネタバレ)
80歳で生まれ、0歳で死ぬベンジャミンバトンの数奇な人生を描いた作品。
この物語が秀逸なのは
ベンジャミンが拾われて育つ場所が老人ホームということだろう。
自分と同じような姿や体調をした人たちが入れ変わりで亡くなって行く所で育ったベンジャミンは常に死を意識して育っただろう。
少しずつ健康になって若くなっていく中で
40代くらいのベンジャミンがバイクに乗って登場するシーンはとても印象的で命の美しさをみた気がした。
大金持ちになるのは出来過ぎな気もするけど
デイジーとの数年は幸せしかなかったからヨシとしよう。
どんどん若くなるブラット・ピットに目が釘付け
禿げてシワクチャの赤ん坊期
まだまだ頭頂部に毛がない時代の幼少期
立って普通に歩けるただの老人に見える十代
少し老けてる二十代
どんどん若くなる四十代
まったくティーンエイジャーにしか見えない老年期
見た目は子ども でも中身は認知症の進んで来た老人
赤ん坊に返って愛する人の腕に抱かれて永遠の眠りにつく。
ベンジャミンの人生を実際の歴史も挟み込みながら描く物語。
そう言えば
相手役のケイト・ブランシェットも若い頃はより若く
歳を経た後ろ姿は、脇の肉やお尻の弛みなど、もうまさしく。
なんだけど、実際はどれ?ってわからない。
今はどれが本当なんでしょ?
少し引用
「このストーリーには、寓話的な要素がたくさんあるとはいえ、リスクを冒してでも、できるだけリアルに描きたいと思った」とフィンチャーは説明する。
「僕はこの映画を『昔あるところに……』のような昔話の世界にはしたくなかった。俳優たちに思い込みで演技をさせたくなかった。観客に勝手に想像させたくなかった。美術監督に突拍子もないセットを作らせたくなかった。場所の様子、人々の服装、彼らのメガネや補聴器など、すべてが時代に合っていなければならなかったんだ」
とこのあたりのところを読みなるほどと、
そのハリウッド映画のお金の掛け方をずっしりと感じる。
養母の女優さんは、あのNASAで活躍するドリームの人で
相手役の俳優はグリーンブックの人だなあと思いつつ
それより
幼い頃のシワシワの子供時代の特撮が凄すぎて
どうやって撮ったんだろうかと気になって仕方なかった。
もともとこの、老人で生まれて赤ん坊で死ぬというこのストーリーは有名で、だいたいの大人は知ってるんだと思うが実際に映画を見たのは(どうした訳か)初めてだったので、つい
特撮に目が行ってしまったのはもうどうしようもないのだけれど、ストーリー自体の深みも十分に堪能できる良作だった。
ちょっと無責任な気もする
子供の頃は身体も自由に動かせず、我慢が多かったと思う。そのぶん、動けるようになってからは誘いを断らず何でもチャレンジして、めいっぱい生きる姿が印象的だった。
自分を振り返ると、チャレンジを躊躇って得られなかったことって沢山あるんだろうなとも思った。
デイジーの元を去ったのは、父親が務まらない、世話をかけたくない。というのと、デイジーも40代だから、晩年支え合える再婚相手を早く見つけられるようにというのもあるのかな?
にしても、財産を渡したとはいえ、やはり無責任とも思う。2人で話し合ったというより、ベンジャミンの一方的な家出に見えるし。
だったら子供作るなとも思うし、作った以上は好きに放浪してないでせめて働けるうちは働いて仕送りでもするべきでは。
結局は最期までデイジーの世話になってるし。
妻の気持ちを無視し、自分の気持ちだけで子育てを放棄する、父親と同じことをやってる。
「あなたがすべて」というデイジーの台詞を思い出すたびに切なくなる。
切ない話ではあるけど、モヤモヤも残った。
あと若返りメイクの技術が凄い。
2008年の映画だったのか…
人生とはボタンのようで
80歳から人生をスタートするというファンタジーでありながら人間のリアルな人生を描いた作品
不死身ではないが、愛するものの死を見届けなければいけない
グリーンマイルを思い出した
人生において、一緒にいないのも愛
数奇な人生で普通の暮らしや幸せを得られないが
彼だからこそ見える素晴らしい人生がある
神からの贈り物だったと思う
ベンジャミン・バトンの父親はボタン屋で成功した
偶然や奇跡、未来は変えられる諸々
それらの結果を運命と言うのだと思う
皆それぞれその時その時これだと思った選択をする
ボタンをかけるかのように人生を歩んでいく
そのボタンはかけ違うことなく
今日に続いている
例え掛け違ったと振り返ってもそう見えるだけのこと
そう思わせてくれた作品
今日まで出会った、楽しかったこと
悲しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと
人との出会い、感情との出会い
自分の先祖全てのボタンの掛け合わせに
全ての出来事に感謝せずにはいられない作品
うん。
3時間の映画、初めて見たかもしれない。すごいなあ。7回雷に打たれたって話しする老人が気になって仕方なかった。後で他の人のレビューみたら、監督の他の映画と繋がりがあるのね!そう言うの気づける人すごいな。本当に映画通って感じでカッコいい。
一言で言えるのはまず、ブラッドピッドカッコいい。まあみんな思うか。サングラスが似合いすぎる。そしてヘルメットなしのバイクね。最高。
始まり方がタイタニックみたいだったな。母親から娘への会話から始まって過去を映していく感じが。
「なにもない」と「孤独」って強い。自分の思った時に好きなところへ想いのままに行ける。風を感じられる。
大体の人間はきっと、自分の将来がどうなるのか。とか、将来結婚して子供がどうこうとか、親とか世間体とか気にしてしまうけど、そうじゃない。その時その時を生きる。そうなりたい。そして恋して別れて飲みに行って誰かに出会って…ある意味そう言う人の方が行動力が一番あるかもしれない。
フラっと立ち寄った店で何かを見つけるとか、そう言うふうに生きたい。と思った。
デイジーは強すぎる。踊れなくなってしまってベンジャミンを遠ざける程の辛さとか大舞台で踊るプレッシャーや緊張感とかの経験からきてるのかな?
ベンジャミンが自分と娘を置いて出ていくとわかって、目があっても動かなかった。無言で受け入れた。そんなに好きな人同士なら別れることないし、泣いて縋ってでも一緒にいたかっただろうに。でもだからこそそうすることが愛だったってやつなのかな。←なんかどっかで聞いたことある気がする…
それでまた夫も見つけて、ベンジャミンを思いながら過ごして、そしてまた赤ん坊になったベンジャミンをみとる。すごい人生だ。そのことを娘に話さずにいるのはどんな思いだったのかな。でも最後に言わなきゃって思ったのかな。凄い人やなあ。
運命ってあるのかな。
【”自分が”成長”していく中、優しき人々は死んでいく・・”人間の善性に育まれた男の人生を描いた作品。現在では、大スターになった俳優さんも多数出演しています。】
ー 劇中、デイジー(ケイト・ブランシェット)と、ベンジャミン(ブラッド・ピット)が交わす、”永遠などない・・””永遠はあるよ・・”と言う言葉が印象的だ。ー
■本作の魅力<Caution! 今更ですが内容に触れています。未見の方は一端、ここまでで・・。>
・冒頭、老い瀕死のデイジーに娘のキャロラインが”ある男”の日誌を読みながら、その男の人生が語られる。
そして、その男と、デイジーとキャロラインの関係性が徐々に明らかになる作品構成の妙。
・”生まれた時は老人、そして徐々に”赤子”の戻っていく男の人生”と言う、奇抜な作品設定を無理なく見せる、メイクアップ陣の技術力。
ー 久しぶりに鑑賞したが、ブラッドピットの青年の姿など、どのように撮影したのか・・ー
・醜い赤ん坊として生まれ、捨てられていたベンジャミンを躊躇うことなく引き取る黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)の善性。
・そして、ベンジャミンは幼きバレーダンサーを目指すデイジー(エル・ファニング)や、船乗りの全身タトゥのマイク船長の話や、明け方まで話し込んだエリザベス・アボット(ティルダ・スィントン)の英仏海峡を泳いで渡ろうとした話を聞き、”世界は広い”と目覚めていく過程。
ー 後半、チラリと年老いたエリザベス・アボットが偉業を成し遂げたシーンがTVに映る。ー
・第二次世界大戦後、生き延びたベンジャミン(26歳)が、久しぶりに生家に戻ると、快く迎え入れてくれる、母クイニー。そして、美しく成長したデイジーとの再会。皆、彼に優しい。
そして、自分を捨てた父は、”ベンジャミン、君は私の息子だ”と、とうとう名乗るボタン作りで成功したバトン氏。
ー 自分の行いを悔いていた、バトン氏は、真実を告白し、全ての財産をベンジャミンに遺し、亡くなる。ー
・デイジーと結婚し、娘キャロラインも生まれ、幸せ絶頂の仲、ベンジャミンは家を出る。
ー 自分の行く末を考えての事だが、切ない。だが、彼が残した日誌から多数出てくるキャロライン宛の、父としての愛溢れるハガキは、心に沁みる。ー
◆若き、マハーシャラ・アリ(初見時、分からず‥、と言うか彼がスターになったのは後年である。)、エル・ファニング(可愛いなあ)、ティルダ・スィントン、タラジ・P・ヘンソン、そしてケイト・ブランシェットの姿も今見ると、嬉しい作品。
ブラッド・ピットは、本当に年を取らないのだなあ・・。
<ベンジャミンの人生は、幸せだったのであろうか?私は、辛い人生だったとは思うが、多くの人の善性、愛に触れられた彼の人生は、有意義なモノであったと思う。
何より、彼の愛娘は、立派に育ったのであるから・・。>
若返るのも良いとは限らない
色々な人との出会いが面白い。彼女と一緒になれて子供ができた直後に、自分が次第に認知症とかになって、彼女の負担にならないようにになることを恐れて家出してしまうが、もうちょっと長く一緒にいても問題ないと思うので、早すぎた気がした。
この映画では、若返ることも年取ることと同じように寂しいことだとわかった。
ケイト美しい
やはりB.Pは美しい
ブラピ10年の不作は本作から。
都合が良すぎてつまらない
老人から生まれて最初は足が動かない状態なのに、思春期にはアッチの方は若いのかよと思ったし、いい思いたくさんして、22歳の時に知り合った金持ちの人妻と毎晩ヤリまくって、それでも再会した初恋の人とは、チャンスを逃してすれ違うのかと思ったけど、お互いに異性交遊がお盛んでも、寝る前に名前呼び合うとか、普通は思っていても一方通行になって叶わないのに、結局女が夢破れたらくっついてやりまくって、金に困らない豪勢な生活してるのに、子供ができたら逃げちゃうとか、自分の体が子供になる前に働いて面倒みればいいのに、押しつけちゃった挙句に、結局奥さんが面倒見てたし、若い時に毎晩逢瀬を重ねた人妻がドーバー海峡を横断してテレビに映ってる姿見て再会するシーンなんか反吐が出るわ。最後は認知症になって初恋の人に抱っこされながら死んでいくとか幸せな人生見させられて、自分の人生では有り得ない幸せで贅沢な人生見させられただけで感情移入ができない、うらやましいだけ。
若返る
「人生は複雑とは限らない。求めるものを知っていれば。」
鑑賞後も覚えていたセリフです。
個人的に切なすぎる話でした。
今を大切にタイムリミットはないより愛する人と一緒に歳をとれない、父親になれない辛さが圧勝してしまいました...。
ケイトブランシェット綺麗すぎてますます虜です。
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