ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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老人で生まれ成長するにつれ若くなる
この設定がなかったら凡庸な恋愛物と変わらない
人間讃歌と人との出会いの大切さは伝わってきたが、内容と展開はどこかでみたことあるような物ばかり
俳優でなんとか一流を保っているものの内容は埋もれてしまうな内容
若くなるという設定がなかったら他の作品に完全に劣る
それなのにせっかくのこの設定を全然活かせていないように感じた
オチ以外は別に普通に年取るのと変わらないとしか思えない
そして若くなっていくのも想像の範疇を超えていない
内容も中盤のベンジャミンの行動がよくわからないのも尾を引いた
だいぶ身勝手だけど欧米人の的には普通なのか?
出ていくタイミング早すぎる上に戻ってきちゃうし
女性が好きな私がいなきゃだめだめな男感が気持ち悪かった
テーマやメッセージ、雰囲気は良かったけど肝心なところで爪が甘い作品に感じた
うーん
ベンジャミンが自分勝手に感じた‥人とはかなり違うのでそういう意味でしょうがないっちゃしょうがないんだけど子供作っておいておいていくのはないでしょ ダンスは苦手みたいな件のときに父親似とかいうのもありえない。自分は母親は一人だけとか育ての母にいっておいてそんなこと言える?ほとんど育ててないじゃん‥体質の問題もあるから責めきれないけど子供はベンジャミンとデイジーの都合に振り回されてるように感じた。その後デイジーと寝るのも気持ち悪い。自分の母親が事情があるとはいえ自分を置いていった男と寝るの普通に最悪。レナードかわいそすぎる。子どもを置いていったのはまだわかるんだけどもう新しい夫もできてからわざわざそんなことする?相手の家族のこと考えたら?自重したら?とイライラしてしまった。あと自分の元恋人がどんどん子供になっていくのを世話するのは妙な気持ち悪さがあるように感じた。最後の終わり方がおしゃれな感じでよかった。押し寄せた水が入る=時計が止まる=死ぬってことかな?雷に打たれた人が何回か出てきたけど何かの暗示なのだろうか?気になった。てか7回も打たれた回想入ってないよね?4回か5回ぐらいな気がする。あと最初の方これはお母さんの創作?入れ子構造みたいな感じなのか?っていう感じから、あ、この人はデイジーでこれは実話か!ってなるところがよかった。物語に入り込みやすかった。
デイジーが語るキャロラインの父親
人は年齢を重ねて老化現象を経て死んでいくのが当たり前のサイクルなのだが、今作のベンジャミンは何故か生まれた老人が年齢を重ねるにつれて若くなっていく。
1918年の第一次世界大戦が終わった日の夜に生まれたからなのか、逆回転する時計が関係しているのか、雷の影響なのか原因の特定には至らないので考察の余地がある。
ラストは逆回転する時計が水に流されてしまうし、既にベンジャミンはこの世にいないわけで、キャロラインの父親であるベンジャミンという男についての唯一の証拠が、日記やら手紙等の文献しかないというところが聖書を彷彿とさせられる。また、赤ん坊になったベンジャミンを老いたデイジー(ケイト・ブランシェット)が抱きかかえるシルエットは聖母マリアのようにも見える。産まれたばかりの頃ベンジャミンが実の親から離れ、別の親に大切に育てられた経緯はモーセのようでもある。今作は聖書が根底にありそうだ。
奇跡を実体験したデイジーが娘に語り継ぐというところにロマンを感じる。
キャロラインの母親であるデイジーの話の信憑性を疑う見方をしても面白いかもしれない。
老化という不思議な現象についても考えさせられた。
どんどん若返るブラッド・ピット‼️
主人公は80歳の老人の姿として生まれ、成長するに従い、どんどん若返っていく男、ベンジャミン・バトン‼️運命の女性、デイジーとすれ違いを繰り返し、お互いの肉体が丁度釣り合いがとれる頃、多分30代半ばから40歳に結ばれ、生活を共にする。束の間の幸せ。しかしそこから先、二人には残酷な運命が待ち受ける。どんどん若返っていくベンジャミンと、どんどん年老いていくデイジー‼️この作品は世界一残酷なファンタジーであり、これほど悲しい物語もありません‼️終盤、60代のベンジャミン、見た目は20代として登場するブラッド・ピットがスゴい‼️ハマり役‼️デイジー役のケイト・ブランシェットもホント魅力的‼️今作は体の老化が逆行するという特殊な設定を除けば、王道のラブストーリー、王道の人間ドラマであり、それはそれで素晴らしいんだけど、デビッド・フィンチャー監督らしさはあまり感じられなかったですね‼️
自分の人生
初めて見た時は途中で寝てしまったため、リベンジとなった。
穏やかなブラッド・ピットの語り口調はとても心地が良い。
そしてケイトが美しい!
まずはどのように年齢を遡っていくのだろうか?と思っていたが、最後のブラッド・ピットの若さはすごいなとと思いました。メイクや特殊メイクとかしているのだろう。
恋愛の話ではなく、愛の話。
ベンジャミンを引き取ったお母さんの愛、ベンジャミンのディジーへの愛。ディジーのベンジャミンへの愛。
むしろ運命なのかもしれない。
そして最後のシーンがとても印象的だった。
川辺で座るためにいる人もいれば、アーティストの人もいる。
様々な人がいる中で自分にはなにがあってなんのために生きているのか?と考えさせられました。
時間を遡れば、、、 そうじゃない
映画の最初、時間を巻き戻すために反時計回りの時計を作った職人。
「時間が戻れば、やりなおせる」そう願って。
この映画はこの誰もが一度は考えたであろうことを真っ向から否定する映画。時を逆行するベンジャミンを描く、しかしそこには自分たちの何も変わらない人生を送る1人の人間。ぶっ飛んだ設定をしている割にインパクトがないのは、それがメッセージだからだろう。
歳を取ろうが、若返ろうが、その時にしかできないことはその時にしかできない。だから「あの時こうしていれば、、、」と嘆くのではなく、今しかできないことを考える。今しかできないことを全力でやっても後悔をする。それが人生。ということを伝える映画だと思った。
老人の体で生まれ、年々若返るという設定はよかった。 ただ、あまりに...
老人の体で生まれ、年々若返るという設定はよかった。
ただ、あまりにも長過ぎで退屈することも多々ある。
2時間くらいにまとめられるだろう。
主人公の男性が老人の割にイケメンだな、と思ったが、それがブラピだとは中盤まで気づかなかった。
ヒネリがないなあ
ベンジャミン・バトンは年齢が上がるに連れて若返る特異体質。
5歳の頃ある女の子に出会い好意を持った。5歳と行っても爺の姿だが。
で紆余曲折あって、お互いが40歳くらいの容姿の時に再会して恋に落ち、子供を作る。
やがてベンジャミンは大金を残して妻のもとを去る。
自分は以降幼児化して行くので、2人の子供を見るのは無理、再婚しなさいという思いから。
で、妻が60近く?の時に20歳くらいのベンジャミンがまた現れる。
妻は再婚していたが、結局お互い忘れられずに不倫する。
その後5歳くらいに若返った時、痴呆の症状が現れ始め、持っていた日記から妻と再会。
が、ベンジャミンに過去の記憶はなかった。
妻は夫に先立たれていたこともありこの幼児の面倒をよく見るが、結局2歳くらい?で死亡。
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うーん、好きでない展開。目的がなくダラダラ時間が経過していく感じの構成。
あと、やたらと長かったのも何だかなあ。
年齢と共に若返って行くという今までにない、特異な設定である。
なのでアイデアさえあれば、いくらでもヒネリ放題だと思う。
でも特に何のヒネリもない、単なる恋愛映画になっていて、この設定が生きてない。
どうせならSFチックにすべきでしょう。もしくは、これを利用しての犯罪をテーマにするとか。
それに何らかの根拠を見逃してしまってるだけかも知れないが、矛盾が多い。
何で見た目は爺の子供時代、あんなに落ち着いてるのだろうか?
何で若い頃は普通に記憶を積んで行くのに、老齢になったらだんだん記憶がなくなっていくのか?
痴呆だからというのでは余りに都合が良くないか?痴呆なら記憶は完全にはなくならないでしょう?
SFなら多少の矛盾は目をつぶるが、この内容ならこれらの矛盾は致命的だと思うけどな。
それに死ぬのは0歳の肉体になった瞬間であるのが道理なんでないの?
とっても渋くて苦いフォレストガンプ
生老病死。
特に、老いについて深く掘り下げた作品です。
ブラピはストーリー上若返っていきますが、これをあえて逆にとらえ、老いていると考えれば、すんなりとストーリーが入ってきます。
老いた母を看取る、娘目線でストーリーを追えば、そうなると思います。
死の寸前に、出生の秘密を打ち明けられる娘。
自分の父は、特殊な人間だった。
と言われても、一緒に生きたわけでもないし、「こんな人だったのよ」「ふーん」という位の感想なのではないだろうか。
そして、私が感じたのは、ストーリーの語り口や、映像に大きく頼る技法。作品のテーマの類似性など、『フォレスト・ガンプ』にとてもよく似ているということです。
割と肯定的に捉えたのですが、今では当たり前になりつつある、映像加工の技術が、『ガンプ』当時ではおおきな話題をさらったのです。それ目当てで観に行く人も多かったと記憶します。
映像のマジックが、さほど話題にも登らなかったのは、作品の本来のテーマがブレずに観客に伝わったからでしょうか。そこは、D.フィンチャー監督の堅実な作風が貢献したと言えるでしょう。
人生の節目に観たい
結構な長尺の映画だけど、評判が非常に良いので鑑賞。大どんでん返しとか、派手な演出はないけれども生きる事、老いる事のついて考え去られるような作品でした。主人公のベンジャミンは生まれながらに老人で、どんどん若返ってく、、、ってもうこれだけで「なんやそれ気になる」ってなりますよね。
全体を通して、ベンジャミンの日記のベースにストーリーが展開されていくような感じだけど、途中から認知症(?)によって途中でとまっていったのが寂しかったかな。でも、デイジーは彼を手の中で看取る事ができたので、どこか知らないところで死亡、、、なんてことにならなくてよかった。個人的にはベンジャミンがデイジーを看取るのかなーとも思っていたけど、逆でした。
今、22歳だけど、正直老いるのが怖いって思う事があるし、若いうちに色々したいけど、何から始めよう、、って感じになってしまうこともある。でも、ベンジャミンや、あとは後期高齢者のエリザベスが寒中水泳を成し遂げたように、パッションと気力さえあれば年関係なく、挑戦できることはたくさんあると教えられたような気がします。
あとは人の本質を観る。自分はベンジャミンの見た目が老人の時、中身は子供だって分かっていても、中々慣れなかった。それは自分が内面よりも外見から人を判断しているということかなと感じてしまった。別に悪いことじゃないかもしれないけど、あまり外見で判断しすぎないようにしたいとも思った。
この映画を観て、人生は色々な事を経験すべきで、後悔せずに一日一日を大切に生きようと、そう思いました。
巻き戻っていた時間が、止まっていた時間が、前に進み出した
感動して泣いた。
主人公が、その過酷な運命に抗いながらも、最後はその運命通りの結末に向かい、そんな主人公を愛していた周囲の人々が最後まで支える…こういう展開の物語に本当に弱い。全然違うけどアニメのCharlotteとか思い出した。
物語の時代背景も良い。どこか神秘的な風に見える1900年代前半の世界は、宮崎駿監督作品が描く古い時代に、似たような雰囲気を感じた。あの当時の激動の時代を生き抜いた人々のロマンは、どうしても力強く感じてしまう。
あとは個人的に、船で敵船に襲撃されるシーンが好きだ。機関銃?のあの演出は凄いと思った。戦争時代を舞台にしたかまらも戦争をテーマにしないこの作品において、あのような描き方はピッタリだと思ったし、主人公が感じる恐ろしさが伝わるようなカメラの向きだった。
冒頭の戦争の巻き戻しシーンと、逆に進むように作られた大時計。物語のテーマを別の事象を通して比喩する表現はとても好みだ。
ラストシーンのハチドリのような演出も難い。
そしてハリケーン。荒ぶる外に囲まれた病院の中で語られていくこの物語を、ただ神秘的な伝記ではなく、生と死の物語だとはっきり感じさせてくれるのは、病院の中に漂う閉塞感と不安感が影響していることも少なからずあるだろう。
そして何より特殊メイクこそしているが、吹き替え無しで若い頃から老年期まで演じたブラッド・ピットとケイト・ブランシェット。素晴らしい俳優すぎる。ティルダ・スウィントンも短い出演シーンながら凄まじく良かった。
皆の温かさが切ないストーリーの救いに
普通この設定だと暗くツラい場面が多くなりがちだが、本作はとにかく皆温かかく、観ていてむしろ和む。もちろん苦しく切ないストーリーだか、個人的には後味としては全うした感が明らかに上回り、爽快とまではいかないまでも決して悪くない。
特に育ての母の存在はあまりにも偉大で、神の域と言っても過言ではないほど尊い。
映像や音楽もとても良かったが、本作は何と言ってもストーリーが際立つ。
優しさに包まれながらの、あっという間の166分だった。
毎度ながら副題は要らない…
年齢を逆行していく人生を描く良作だった。キャストもブラピにケイト・ブランシェットにティルダ・ウィンストンと非常に豪華だ。
しかし、フィンチャー監督ってこんな作品も撮れちゃうのね…
奇想に終わらず、しみじみと人生を味わう
ポォの解説で読んだが、アメリカにはホラ話の文化があるそうだ
老人として生まれ、赤ん坊になって死んでいく
宇宙が収縮に転じたら、死の悲しみから命は輝きを取り戻していくのだろうか
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