ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のレビュー・感想・評価
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「ハリーとヴォルデモート卿の最終決戦」というわかりやすい構成になったのは小説が映画を意識したからだろうか。
なかなかよい作品だった。
「賢者の石」では子ども向けのファンタジー映画っぽさがあったが、徐々におとな向けのダークファンタジーになっていった。
「死の秘宝」は、そのダークな路線を引き継いではいるものの、中盤の複雑な展開ではなく、「ハリーとヴォルデモート卿の最終決戦」というわかりやすい題材で進んでいく。
PART1ではヴォルデモート卿の魂の一部を封じ込めた分霊箱を発見して破壊するというミッションがメインになる。
その反面、ヴォルデモート卿の側でもハリー・ポッターを殺害するためにさまざまな手を打ってくる。
その過程でダンブルドア校長に託された品々が常に役に立つ。
なぜ、ダンブルドア校長はハリーたちの行動が先々まで読めていたのだろうか。それはそれで不思議ではある。
それはともかく、本作ではハリーと、ハーマイオニーとロン、それ以外の仲間たちの関係性が、「賢者の石」の頃からはもちろん、その後にわたって変化し続けてきたことに、あらためて気づく。
ハリーは「選ばれし者」だ。だからこそヴォルデモート卿に狙われる。そんな彼を仲間たちが守ろうとする。それは命がけの行為だ。ハリーはそれを知っていて、仲間たちの協力を断ろうとしてきた。その態度は、じょじょに緩和されてきて、本作では仲間とともに戦うということに躊躇しなくなってきた。この成長の流れが自然でうまかった。「賢者の石」の頃は「眼鏡坊や顔」だったダニエル・ラドクリフも、「死の秘宝」では立派なおとなになっていたことだし、そういう意味でも本作は成長物語と言っていいだろう。
「ハリー・ポッター」シリーズは原作と映画化が同時期に行われていた(ロード・オブ・ザ・リングのように完結した物語ではなかったという意味で)。
だから、連載漫画のように、書きながら考える、という状態も多かれ少なかれあったと思う。
映画としてのクオリティの高さは否定しないが、仮に小説が、描き下ろしの状態で発表されたなら、作者はもっと円環を描く物語にしたのではないかと想像する。つまり、「賢者の石」が大ヒットし、映画化され、という流れの中で、作者はエンターテイメントであったり映画化であったり、と「小説のその先」を意識せざるを得なかっただろう。もちろん、それが良い相乗効果をもたらして、本作のような大ヒットとなったというのはある。同時に、いかにも映画的なエンターテイメントになっているとも思う(映画版だけしか観ていないので、映画的なのは当然ではある)。
ここまで観てきて気になってきたのは、本作はJ.K.ローリングの希望で、イギリス人の俳優ばかり出しているというところからもわかるように、イギリスの中で完結している。魔法の国というのはイギリスだけなのだろうか。
本作は、生徒のひとりで、ハリーのライバルであるドラコ・マルフォイに代表されるように、イギリスの階級制度というものが色濃く反映されている。ドラコは両親が魔法使いである純血であり、ハーマイオニーのように両親が普通の人間である魔女を「穢れた血」として見下す。このようにイギリス社会を描くために、できるだけ世界を小さくまとめた、という理由はあるのかもしれない。
以前も描いたように、魔法の国は「ホグワーツ魔法魔術学校」がメインで、フィールド内の村などは、あまり出てこない。
結果として、ヴォルデモート卿が戦う相手は「ホグワーツ魔法魔術学校」の関係者のみになっており、「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロンのような「世界を滅ぼされる」という危機感はない。そもそもそういう世界を描くのなら「ロード・オブ・ザ・リング」でいいじゃないか、という話になるのかもしれない。
製作費は370億円(2部作合算)。
興行収入はPART1のみで1,449億円。「賢者の石」に次いで歴代3位。
最後も「PART2」につながる、いいところで終わった。
シリーズ完結編
幼少期に『賢者の石』を読んでから四半世紀たったと思えば感慨深い
ハリーポッターシリーズも本作前後編で完結
前後編なので前編だけで評価はできない。
本作前後編は作品世界を一巡する内容だ。
いかにこのファンタジー世界を楽しんだか、それが評価の分かれ目になるだろう。
このシリーズは映画単体のストーリーにまとまりがなく、そして「半端じゃなく長い」ので見方を間違えると全く面白くないと思う。
個人的には映画をシーンに分割して考え、全体での整合性は考えず、「こういう演出をしたい」という意図を読み取りながら、「ストーリー上どういう魔法の扱い方をしているか」という点に注目して視聴していたが、これが作品にうまく噛み合った
この世界に没頭した後の視聴は最高だった。
前編は初っぱなからとにかく陰鬱な展開、暗すぎる映像の印象
闇の帝王が復活して世界に混乱が広がっているにしてもやや演出過剰で
画面が真っ暗すぎて何やっているかわかりにくい、笑うレベルだが、
だからこそ明るい場面では希望が演出されているという側面もある
前編は後編のための準備期間として描写されている。
セーフハウスへの避難から、反撃のための潜入というプロットは『逃亡者』などで安定の展開、従来のシリーズとは異なる展開だが、完結編として適切だろう。
これだけの超大作だが各シーンは必要不可欠で無駄なところはない。
むしろ省きすぎの印象。
各シーン感想
・ハーマイオニーの両親との哀しい別れ
ここは説明不足だが、記憶が残っていると両親に危害が及ぶからやむを得ない処置ということ
思い出が頭からだけ消えるのではなく、写真からどんどん消えていく様子は良い演出
・空になったダーズリー家
ここの和解シーンまるまるカットはもったいないとかそういうレベルの話ではなく
ハリー、視聴者にとっての「あの」ダーズリー家の印象が変わる超重要シーンで
その後の「階段下の物置」、そして「仲間の集結」に響いてくる。
これはいただけない。
・魔法+カーアクション、相棒との別れ
ここのカーアクションは短いが、魔法との融合で面白い
ハリーを守るため、命を落とすヘドウィグはあまりに短いカットだが衝撃が大きい
・ダンブルドアの遺産
こういう「一見役に立たなさそうなアイテム」が渡される展開は大好きだ。
・飲食店の戦闘シーン
非魔法使いがいる空間での激しい戦闘が、作品世界の変化を感じる。
ハリーたちの戦闘能力の進歩もわかり、今後は逃げるだけが選択肢ではなく
戦闘をすることもある。とここで表現されている。
・魔法省への潜入
作中の数少ない笑いがある部分。不死鳥の騎士団でも素晴らしかった魔法省が再度描かれるだけでも加点
・分霊箱の魔力で別れるロン、そして親友を救うヒーローへ
ここは『ロードオブザリング』の力の指環っぽさを感じた。だがこの描写があったからこそ後の展開が活きてくる。
三人の友情が強くなるイベントは最終決戦を控えて絶対に必要だった。
・死の秘宝
てっきり死の秘宝は分霊箱のことを言っているのかと思ったら、このタイミングで出てくる新たな伝説。
透明マントそんなにレアリティの高いアイテムだったのか、と驚く
物語的に落ち着いたタイミングでの襲撃
ここでの襲撃は予想可能だが、その後の人さらいとの遭遇が一難去ってまた一難、途切れない緊張になっているのが良い
・ピーター・ペティグリューのラスト登場シーン
ここのシーンで原作ではピーター・ペティグリューは死亡しているらしいが(それも面白い展開で)
演出不足で残念、この後登場しなくなったのが視聴時最後まで引っかかった。親の仇なのに残念だ。
・ドビーの活躍
秘密の部屋ではヘイトを集めた屋敷しもべ妖精(ハウスエルフ)が大活躍
だが「便利すぎる登場人物は即退場」という創作物の基本的原則で即退場したのは予想通りだった
次回作がわくわくするようなものではないが、前後編セットを分割しているものなので当然
後編もそうだが、これまでのシリーズを精算する内容
『フリンジ』最終話もそうだったがこういった描写は大好きだ。
これだけ高密度、超ボリュームにもかかわらず、まだ描写不足の物足りなさがあるが
後編と併せて個人的に大満足の傑作
ハーマイオニーが自分のブラジャーをみんなの前で恥ずかしがりながら外...
最終盤に向けての助走。ロケ素晴らしい。
内容は、ハリーポッターシリーズ第7弾死の秘宝のPART 1。本作2部構成になり前半部分。最終的な着地に向けて物語全体を纏めていくと思いきや新たな謎が重なり複雑化し煩悶繰り返す形勢不利な状況での主人公達一向を冒険的な自然の中で描く物語。
印象的な台詞は『オブリビエイト!(忘れよ!)』記憶を消し去る魔法🪄冒頭で魔法世界支配競争が激化する中、マグル世界にまで被害が及び懸念したハーマイオニーが自身マグル世界に別れを告げ背後から両親に自分を忘れさせる魔法をかける場面。消えていく記憶・思い出の写真は最初から暗すぎてお腹いっぱいになりました。初めの方で地下鉄の構内で軽食頼む時ヴォスデモート一派の二人に襲われ返り討ちににした後にロンに相手の記憶を消す魔法をかけてくれと頼まれるシーンは両親の事を思い出させる様で辛かった。
印象的場面は、魔法世界もヴォスデモートの魔の手に落ちて逃げ延びる主人公達のキャンプ風景が素晴らしかった事です。イングランド🏴の自然が痛い程寒く美しく撮影され、このロケーションだげで癒されました。不思議な地形に針葉樹林の林や凍った湖等上げればいとまがない程良かったです。
印象的な状況は、物語全体が暗いトーンをかけた様に冷たく感じられる事です。魔法省潜入捜査では笑えるシーンありましたが終始暗くて冷たいので見ていて萎えます。その割に急に、人が死んだり分霊箱から死の秘宝に話が移行したり、ダンブルドアの兄弟や取り巻く人々の名前が飛び交い複雑になり盛って大慌てで取り残されます。
最終盤に向けて最大の助走をつけた様な貯めに貯めた今回一気にカタルシスの解放に向けての期待感を増します。内容的には何時も盛りすぎて消化不良な作品。それ故深く調べる面白さを感じさせる作品でした。自然を美しく撮る事は主人公達を魅力的に撮ることに繋がり結果映画として重厚に見えるので良いのでは無いかと感じます。
原作勢としては最高、映画としては…
ぎすキャン△ 2部作の前編のはずなのだが、内容がまるで無いよう。
“生き残った男の子“ハリー・ポッターとその仲間たちの冒険を描いた魔法ファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズの第7作。
ダンブルドアの遺志を継ぎ、「分霊箱」を見つけ出す旅に出るハリーたち。しかし、デスイーターがその行く手を阻む…。
原作はJ・K・ローリング。
○キャスト
ハリー・ポッター…ダニエル・ラドクリフ。
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント。
ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン。
ベラトリックス・レストレンジ…ヘレナ・ボナム=カーター。
ヴォルデモート…レイフ・ファインズ。
セブルス・スネイプ…アラン・リックマン。
リーマス・ルーピン…デヴィッド・シューリス。
新任の魔法大臣、ルーファス・スクリムジョームを演じるのは『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの、名優ビル・ナイ。
ウィーズリー家の長男、ビル・ウィーズリーを演じるのは『わたしを離さないで』のドーナル・グリーソン。
ヴォルデモートが出現するまで最も危険な人物だとされていた闇の魔法使い、ゲラート・グリンデルバルトの青年期を演じるのは『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『ニュームーン トワイライト・サーガ』のジェイミー・キャンベル・バウアー。
メインテーマはジョン・ウィリアムズ。
約10年に渡り続いてきたこのシリーズもついに最終章に突入!原作者J・K・ローリング自らが製作を務めるなど、クライマックスに向けかなり気合いを入れている事はわかるのだが…。
これまでのシリーズ作品は、上下巻に分けて発行されていた原作小説を1本に纏めて映画化していた。そのため情報がかなり圧縮されており、基本的にはどれもかなり忙しない映画になってしまっていたように思う。
しかし今作『死の秘宝』は原作同様に前後編の2部作として公開されており、長大な物語をしっかりと時間をかけて映像化していこうという意志が伝わって来ます。やはりローリング女史も映画版の圧縮具合には不満を持っていたのかな?
さてさて、そんな最終章2部作の前編はどうだったかというと…。
うん、つまらない!
前作に輪をかけてつまらない!
ペース配分間違えてんじゃねえのか?と疑問になるほどのスカスカさ。残り4つある分霊箱のうち1つしか壊せなかった上、更に「死の秘宝」の捜索というミッションまでもが追加されてしまった。風呂敷畳むどころか余計に広げちゃってんじゃねーか!!
それじゃ約150分という長いランタイムの中、一体ハリーたちは何やってるのかというと、ひたすらにキャンプしてる。超ギスギスしながらキャンプしてる🏕
…やっとる場合かーーッ!( ‘ ^’c彡☆))Д´) パーン
最終章なんだからもっとヴォルデモート軍団との戦いが描かれるのかと思っていたら、ずーーーっとぎすキャンを観させられる。ギスギスしたキャンプなんてやってる側だって楽しくないんだから、観客が楽しい訳ないじゃん。
しかもペンダントつけて闇落ちとか、『ロード・オブ・ザ・リング』(2001-2003)で観たやつがそのまんま描かれている。というか、暗さといいギスギスさといい、今回は『王の帰還』(2003)のフロド&サム感が強すぎ。西洋ファンタジーが「指輪物語」の呪縛から逃れられないのは仕方ないとしても、なんで『LotR』で一番退屈なフロド&サムパートを踏襲してしまったのか…。コレガワカラナイ。
脚本にも大いに問題あり。あまりにもご都合主義的展開が多すぎる。
前回の引きである「R・A・B」なる人物。当然本作のメインミッションはこの人物の捜索だと思っていた。しかし蓋を開けてみればまさかの偶然!?たまたま訪れたシリウス・ブラックの家でR・A・B =レギュラス・アークタルス・ブラックを見つけるって…。作劇的にそんなんありなのか💦
本物のペンダントの在処やドビーの助力、グリフィンドールの剣の件などもまぁご都合主義が過ぎる。この辺は原作通りなのだろうが、映画化にあたってもう少し理屈だった筋立てに出来なかったものか。ティーン向け作品とはいえ、これじゃ子供騙しにもなっていないっすよ。
それと、丁寧にやるのはいいんだけど、最終章で突然登場人物が増えすぎっ!💦
マンダンガスだのエルファイアスだのバチルダだのグリンデンバルドだの、新キャラが多すぎて全然頭に入ってこない。しかも「そいつ登場する意味ある?」みたいなキャラも多いし…。
これまでが端折りすぎていた、ということなんだろうけど、最後の最後でこんなに詰め込む必要は無いだろう。おかげで「7人のポッター作戦」の時のメンバー、半分くらい「誰だお前?」状態でした。まさか最終章でいきなりロンの長兄が出てくるとは…。もっと前から登場させとけよ😅
そして相変わらず役に立たないマッド-アイのオッさん。死亡シーンすら描いてもらえないというのはちょっと可哀想…。
今回もダークな要素はかなり多い。画面も暗けりゃ話も暗い。ヘドウィグやドビーの死など衝撃の展開が続くが、一番驚いたのはロンのコンプレックスが視覚化されたシーン。
ハリーとハーマイオニーが!裸で!!ブチューって!!!
彼らがちびっ子の頃からその成長を見守ってきている分、このシーンの衝撃はかなり強い。いやちょっとここは子供には見せられませんね…。
あと衝撃…というか笑撃だったのは謎の氷風呂タイム。前回のダンブルドア虐待を思い出させる爆笑必至のシリアスギャグシーンッ🤣
ただひとつ。確かにこのシーンは笑えるんだけど、ハリーに胸毛がもっさりと生えていて、そこが気になって気になって…。そりゃハリーにも胸毛くらい生えるだろうけど、あのちびっ子にもこんなにモッサリと毛が生えるんですね〜…。
とまぁ、一から十まで退屈だったわけでは無いのだが、ダラダラダラダラ長すぎる。
本作の内容ならマジでギュッと纏めれば30分くらいになったと思うので、わざわざ2本に分割しなくても1本でなんとかなったんじゃねぇのかな?
小説を映像化する際に行うエピソード/キャラクターの取捨選択の必要性、そして男女3人でキャンプしてはいけないということを学べる作品でありました。
※「7人のポッター作戦」なんだけど、これ姿くらまし/姿あらわしの魔法でピュっと飛んでいけばよかったんじゃないの?もちろん何かしらの理由があってこの魔法を使わなかったんだろうけど、映画を観ているだけだとその理由が全くわからなかった。そういう詰めの甘さがこの映画にモヤモヤしちゃう原因だよなぁ🌀
分霊箱求めて逃亡隠匿の日々
学校に残る子達もいる中で、ダンブルドアの遺志を継ぎ、ヴォルデモートに狙われる親友ハリーを守り、戦争を終わらせたいという気持ちで、ホグワーツには戻らない選択をする3人。
ハリーはわかる。ヴォルデモートとシンクロしてしまっていて、声まで聞こえているし、ダンブルドアと沢山の時間を共有したのだから。
でも、友情ゆえにハリーがどんなに奇行や危険に見える言動を繰り返しても信じ、一緒に闘ってきたハーマイオニーとロンがすごいと思う。
特にハーマイオニーは、もっと勉強する道も確実にあったはずだが、賢いからこそ、教科書の世界を飛び出して社会情勢の当事者として実践力即戦力を活かしたい気持ちもあったのかな?
ずっと転々と逃亡隠遁生活をする3人。
ダンブルドアの遺品の意味を考えながら、分霊箱をどうやって見つけて全て破壊するか考えていく。
ダンブルドアからの遺品は、
ロンには火消しライター。大切な人の居場所がわかる。
ハーマイオニーには死の秘宝についての童話が載った童話集。
ハリーにはスニッチのボール。
遺品の意味を探り、途中仲間割れしそうにもなりながら、助け合う3人。
ハーマイオニーなんて、親の記憶を消してから来ている。親が狙われないよう、安心できるところに娘の心配をすることなく引っ越せるよう。すごい覚悟。
とにかくハリーを守るために人が次々なくなるし、ハリーはそんな事望んでもいないからヴォルデモートを弱らせて結果を出すしかない状況。
分霊箱7つのうち、
①トムリドルの日記(バジリスクの牙で済)
②トムリドル母の指輪(ダンブルドアが右手を犠牲に破壊済)
③ロケットペンダント(ダンブルドアと苦労して手に入れたが偽物だった)
が判明し、ロケットペンダントの本物を身に付けている魔法省のピンク教科書おばちゃんから取り戻すため、またポリジュース薬を3人で飲んでどうにかロケット奪還。
壊し方は、バジリスクの毒を吸収した事のあるグリフィンドールの剣に決定。
スネイプの守護霊がやってきて凍った湖の底からグリフィンドールの剣を発見し、ロケット破壊。
ここまでは順調なのだが。
度々目にする謎のマークを追ううち、話が死の秘宝に飛ぶ。マグル環境で育ったハリーとハーマイオニーではわからなかったが、ロンは聞いたことがある話。
死そのものがある三兄弟に褒美を与え、最終的に死を獲得する話。三兄弟に渡した三品が揃うと死を克服できるらしい。
長男には世界最強のニワトコの杖=死を呼ぶ
次男には蘇りの石=死を避ける
三男には透明マント=死から身を隠す
を与え、ニワトコの杖は所有者を認識しその持ち主ために動くとのこと。
ヴォルデモートとハリーは、
①魂が繋がっている
②↑ハリーの両親を殺した時にハリーがヴォルデモートの分霊箱になっている
③だから杖も同じ不死鳥の尾を芯材に用いた兄弟杖
で、③を知ったヴォルデモートは最初はドラゴンの琴線が芯のルシウスの杖を借りるがあっけなく粉砕。
ハリーを殺せるハリーより強い杖を探し求めて、ニワトコの杖を欲しがり、ダンブルドアの墓を開けてまでダンブルドアの杖を奪う。
ダンブルドア、実はニワトコの杖の所有者だったとは。
その間、ヴォルデモート復活のために闇の陣営たちは純血や、両親どちらかが純血の半純血以外をさらったり殺したりしまくっており、ルーナラブグッドも攫われた。
娘を取り返すため、ルーナの父がハリー達を裏切って闇の陣営を呼び、ハリーハーマイオニーロンはなんとヴォルデモートの側近のベラトリックスに捕まり、マルフォイの家に連れてこられてしまう。
でも、マルフォイはハリーをハリーかどうかわからないとなぜか庇う。怖がりで死を目にできないのだろう。
ハーマイオニーは酷い拷問をされるが、ドビーがハリーのために助けに来てくれて、一行は命拾いする。
しかし、ドビーはベラトリックスのナイフが刺さったまま姿現し(瞬間移動)してしまい、亡くなってしまった。
ハリーを守ったあと殺されたヘドウィグ。
ハリーを守るためにハリーに化けていたが殺されてしまったマッドアイムーディー先生。
ハリーを守るために口を割らないハーマイオニー。
ハリーへの恩のために命を犠牲にしたドビー。
その他たくさん、亡くなった。
なんなんだこの話は。
狙われていない、純血のロン一家がヴォルデモート退治の意志を全員持ち、命がけで闘ってくれるのは奇跡に近い。
ハーマイオニーの頭の良さとハリーの勝負強さだけではなく、ロンの活躍シーンも毎作必ずあって、良いのだけれど。
えっ?! ええええぇ~\(@0@)/で終わる。
まさか、そんな…。君の活躍は期待していたけれど、君の最期は想定外だよ。
『謎のプリンス』も、え?!、えぇ~!!!で終わったけれど…。でも…。
「喪の作業がなおざり」と前作のレビューで書いたけど、今作は、前作で亡くなった方の死を悼む間もなく動きださなければいけない状況・決意から映画が始まる。そして、主要メンバーの死もバッサリ、あっさり。日常の交通事故よりもあっけない描写。加えて恐怖政治の場面もさらっと強烈に描写する。
世界がファジズムに呑みこまれた様が、自らファシズムに参加したメンバーでさえ、怯える様を露呈するようになった様子で、異様ならざる世界になった様が描き出される。決して、強いものについたからといって甘い汁を吸えるわけではないのだ。
そして、強い力に憧れ与したものの、悪に染まりきれないドラコ。敬愛する方の死、自身をも脅かす死の影。「能無し」とみなされることを恐れ、有能さを示し人々から一目置かれたい心。そのないまぜに揺れる心。
迷走、迷走。誰もかれもが迷走。
まだ17歳のハリー・ロン・ハ―マイオニ―が、頼りになる指導者を失って、庇護者の元から離れざるを得ないのだから、迷走するのは当たり前。
日本の受験勉強のように、「こう解けば正解にたどり着く」なんていう問いを解いているわけではない。見本にできる前例があるわけではない。
焦り・劣等感…パンドラの箱のように湧き出てくる様々な想いに取りつかれる。魔法で増幅させられ、魔法で思い出させられるけど、全ては自分の中にある思い。今までの映画は、ハリーが自分の中にある様々な想いに振り回されて、ロンとハ―マイオニ―はハリーを見守る立場だったけれど、今作は三人ともその想いに翻弄される。そしてその先…。
そんな様をじっくり描いてくれるから、今作は地味に見える。
『謎のプリンス』の冒頭で打ち上げた花火が、『謎のプリンス』で回収されなくて、闇との戦いが壮大に繰り広げられると思っていると、今作でも期待はずれ。
でもpart2を観て思い返すと、面白い。
お子ちゃまだった子ども達が、ここまで成長したんだと感慨深い。
原作未読なので、ところどころ?が飛び交う。ー”分霊箱”だけでも十分だと思うけど、”死の秘宝”って…-詰め込みすぎー原作がそうなんだから仕方がないのだがー。
そんなストーリーに絡む、主要三人の思春期ぶりにひき込まれる。
他にも、ヘドウィックの忠誠心に涙したり、トビ―の言動に肯いたり、スネイプ先生とか見どころも満載。
でもやっぱり一番好きな場面は守護霊が出てくるところかな?part2で種明かしがされると更に思い入れが深い。
『死の秘宝』だけ原作未読で鑑賞。
時間的にも、心的エネルギー的にも、かなりの体力がないと読めない量になった原作。量的にはとっくの昔に上下本になってはいたけど、『謎のプリンス』辺りから、相関図や、ハリポタ事典的なものが手元にないと、私の衰えた頭ではついてゆけなくなっている。そんな原作の映画化。本当は2部作だって表現しきれない。1クールのドラマで表現できるかというところだ。
華やかさや魔法世界のワクワク感はないけれど、ハリーポッターシリーズの映画で一番人間をじっくり描くことに時間をさいた映画として見応えがある。
とはいえ、どうしても、前作までの設定・世界観を頭に入れておかないと???となってしまう点が惜しい。
シリーズ通してみたときと、このパートだけ見たときとでは、評価が違う。
第7作目。シリーズ佳境の全編。 分霊箱を探し出す旅。 前半はハグリ...
二部作制の元祖的な❓‼️
【ハリポタシリーズ7/8作目!いよいよクライマックス!ラスト3部作の2作目!!】
・2010年公開のイギリス(アメリカ)のファンタジー映画。
・映画[ハリー・ポッター]シリーズ第7弾(全8作)です。
・ヴォルデモートを完全に消滅するために必要な彼の魂を分けた7つの分霊箱を破壊するために活動する中、ダンブルドアが彼らによって殺されてしまう。悲しみに中、それでもハリーとロン、ハーマイオニーは分霊箱を自分たちで探してヴォルデモートを消滅させることを決意する。ここまでが前作。そして、いよいよ本作ではヴォルデモートとの最終決戦に向けて分霊箱を探す旅に出たハリー達、ますます力をつけるヴォルデモート達、ハリーに協力するホグワーツ魔法学校。物語はいよいよクライマックス。その前編。 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・いよいよクライマックス(前作からの一気観がお勧め!)
・現実世界とハリポタ世界の完全融合
・ドビーの頼もしさに感動
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・前作からの一気観がお勧め!
∟やはり物語の構成は、第6作「ハリーポッターと謎のプリンス」から最終3部作になっていますね。なので、これまでの作品を観ていない方も、少なくとも前作から一気に鑑賞されることをお勧めします。
・冒頭のハーマイオニーがかなり切ない。そして、確固たる決意を感じ、これから始まる物語へのワクワクさを増してくれます。
∟ダンブルドアを殺されて、精神的支柱をなくすもハリー・ロン・ハーマイオニーは3人でヴォルデモートを完全消滅させるために必要となる7つの分霊箱を破壊するために旅立つことを決意。そのため、冒頭ではそれぞれが家族との別れをします。特にハーマイオニーが、家族の記憶から自身を消してしまうシーンはかなり切ないです。しかし、それだけの決意があって3人で旅立つ。つまり、それだけ危険で壮大な物語が始まることを予感せずに入られません。
・まるで映画[ロード・オブ・ザ・リング]のような人間関係の悪化こそが起伏(ピンチ)を発生させて、横道な映画らしさを感じさせてくれました。
∟分霊箱の一つであるペンダントを常に身に持つ3人は、その力によって心が乱されます。深い絆で結ばれ、それぞれが確固たる決意をして旅だったはずなのに、この力によって関係が悪化してしまいます。これはまるでロード・オブ・ザ・リングの指輪のような効果と流れ(第1作が同時期の公開なだけに、当時「似ている映画だなぁ」と思っていましたが、ここにきてもそれを感じますね)。しかし、この人間関係の悪化こそが物語に起伏(ピンチ)とドラマチックさをもたらしてくれ、映画たらしめてくれていると感じました。
・「分霊箱」と「死の秘宝」の謎解き要素が強く、素直に物語へ惹きつけられます。
∟若干の唐突さを感じた「死の秘宝」笑 しかし、「死の秘宝」と「分霊箱」がヴォルデモートを消滅させるための大きなカギとなります。それがいったい何なのか、どこにあるのか。それが気になって、素直に物語に対して惹きこまれます。
[映像×演出]
・現実世界とハリポタの世界の完全融合にリアリティと感動を覚えます。
∟思えば、5作目(不死鳥の騎士団)あたりから、ファンタジーの世界と私たちの現実世界がつながっているようなリアリティを感じはじめました。そして、本作ではそれがもうあたりまえの状態。ハリポタの世界と現実世界が完全融合した感じです。特に、序盤でハリーがヴォルデモート達に見つからないように移動するシーンでは、現実世界の中で敵との戦い(逃げるシーン)は圧巻です。
・映画[ファンタスティック・ビースト]の伏線~!
∟既にこの時、この後の映画[ファンタスティック・ビースト]との関連性が提示されていたんですね(先にそちらも観ていたので、それが解りました)!なんか、感動です。漫画[NARUTO]や[ONE PIECE]のような簡単にはわからせない伏線の張り方は、このシリーズの素敵な部分の一つですね。
・頼もしいドビーに感動!
∟2作目(秘密の部屋)で登場したドビーが、本作ではキーマンになってきます。ハリー達を助けてくれるドビーの行動力や考え方に頼もしさと感動を覚えて涙します。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・ハリー、ロン、ハーマイオニーが三人とも頼もしくて、子供だった彼らが成長し、いよいよラストであることを実感させられます。
・ラドクリフさんが、ふとした瞬間にどことなく、私の大好きな映画[バック・トゥ・ザ・フューチャー]のマーティーことマイケル・J・フォックスさんに見えて、第1作の可愛らしさからカッコよさを感じるようになりました。
[全体]
・前後編に分かれているため致し方ありませんが、映画の終わり方が何とも言えませんでした。DVD化されて一気観できる今なら何とも思いませんが、当時映画館で鑑賞して、次作まで期間が空く、と言われたらモヤモヤがたまりませんね💦
・とはいえ、物語のラストに向けた最後の助走。これをしっかりと鑑賞することで、PART2で気持ちよく締めくくれると信じています!このまま次作、ハリー・ポッターの総仕上げを鑑賞したいと思います。ありがとうございました。
#映画 #ハリー・ポッターと死の秘宝PART1 #HARRY-POTTER-AND-THE-DEATHLY-HALLOWS:PART-I
#2010 #ファンタジー #デイビッド・イェーツ監督 #J・K・ローリング #ダニエル・ラドクリフ #ルパート・グリント #エマ・ワトソン #ハリー・ポッターシリーズ #シリーズ映画
#全体3.6 #物語3.6 #演出3.6 #演技3.6 #配役3.6 #映像3.7 #音楽3.7
ラストへの助走部分
Part1と2で分ける意味ある?
暗いし、二人旅長いし、観てて飽きた。
パート1と2にする必要あったのかな?
ロケットペンダント(分霊箱)を破壊する為に旅をする。半年くらい旅してたらしい。
マルフォイの良いところがちらっと見える。
ちらっとグリンデルバルドの話が出る。
やっと原作の面白さを映像化してくれた!!
ご存知、ハリー・ポッターシリーズの最新作。そして最終章。
ついに完結。その前編。
後編は来年2011年の夏頃公開予定。
これで、長い長いハリー・ポッターシリーズもついに終わる。
原作は一通り全て読み終わったので、結末は知ってるんだけど、それでも映画を観てしまう(笑)
シリーズ物ってのは、そんな力がある。嵌まった人の負け(笑)
で、そんな最終章を先日レイトショーで鑑賞。
観よう観ようと思ってて、やっと観れました。
私は、今までハリー・ポッターシリーズの映画はあまり面白いと感じたことが無かった。と言うのも、原作の面白さを先に体験してしまっていたから。原作は上下巻なので、映画の2時間の尺だとどうしても色んなシーンを削ってしまうことになる。その結果、細かなストーリーで色づけされた原作の話の豊かさがそぎ落とされて、単なる骨(大筋のストーリー)だけの映画になってしまう。致し方ないことだけど。。
その辺り、同じくファンタジー映画の王道、私の大好きな映画「ロード・オブ・ザ・リング」と比較して、映画版にはかなりの物足り無さを感じていた。
しかし、今回の映画を観て、その渇望は埋まった。
さすが2部作に分けているだけあって、ほぼストーリー通りに描かれていた。
そうなんだ!!原作がこんなに面白いんだから、ちゃんと映画化すればこれだけ面白くなるはずなんだよ!!!
予算の問題など様々な要因があって、過去の作品は描きたくても描けなかったシーンがたくさんあったんだろうなぁ。。そんな製作者の苦悩・葛藤も何となく感じてしまった。。
さて、ストーリーだが、最終章なので、前作までの流れを把握してないと、いきなりこの映画を観ても訳が分からない設定になっている。それは仕方ない。もしこの映画を観ようと思っていて、過去の作品を忘れてるようであれば、6作目の「謎のプリンス」だけは観ておくことを勧める。結構つながりが深いので。
細かい説明はしない。とにかく映画館で観ればいい!!
そして、来年夏の完結編を一緒に楽しみに待ちましょう!!!
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