「息を殺して見入る」クライマーズ・ハイ chocolateさんの映画レビュー(感想・評価)
息を殺して見入る
脚本も構成も映像も、出演者もすべてすばらしかった。「すばらしい」という平凡な表現ではものたりないが、適切な言葉が浮かんでこない。
主演の堤真一や記者の堺雅人だけでなく、編集部、営業部それぞれの人が生き生きと描かれていて、まるで群馬に存在しているよう。
新聞社だって善意とか誠意だけでは成り立っていなくて、妬みとか信念や気骨がぶつかりながら動いている。それはきっと職種が違っていても同じで、だけれどもそのなかで、いかに自分の正義を通すか。それが描かれていた。
女として、鳥肌が立ったのは悠木の母親の登場のさせ方。母親を否定しない描写に感動した。
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