「幼い頃の【はかなさ】【孤独感】【切なさ】」かいじゅうたちのいるところ Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
幼い頃の【はかなさ】【孤独感】【切なさ】
この作品は意外と【小さい世界の話】で好きっすね~
スパイク・ジョ-ンズっぽいインディーズテイストな仕上がりだった
数少ない人間の出演者の中にスパイク・ジョーンズ作品常連の
キャサリン・キーナーとマーク・ラファロが出てる
【かいじゅうたち】の声が ジェームズ・ガンドルフィーニとか
クリス・クーパーとか フォレスト・ウィッテカーとか・・・
みんな現実も【ワル顔】ばっかりで(笑)
原作の絵本も良い感じだったけど 映画は
幼い頃の【はかなさ】とか【孤独感】とか【切なさ】が
子供の立場からしっかり描かれている
スパイク・ジョ-ンズ監督は 子供がいるからか 自分が子供だからか
子供の目線とか気持ちを分かってるなぁ~って思った
なんとなく現代版『ネバーエンディングストーリー』のような
欲を言えばこの作品を主人公の少年くらいの幼少の頃に観てたら
もっと怖くて切なくてハッピーな体験だったかも
絵本が原作とはいえ ちょっとだけビターでほろ苦く
そしてちょっとブラックな世界観
子供が【大人の世界】を垣間見た様な
【現実の社会】の中に紛れ込んでしまった様な
ちょっと背伸びして大人の世界に飛び込んだ様な
そんな感覚
【父親不在】のなんだか寂しい気持ちや
言葉にできない不満なんかがファンタジー世界を呼び寄せた
っていう雰囲気があって ちょっとスピルバーグ作品っぽい
そういう意味でも かいじゅうの【フカフカ感】とか【展開】が
最高に良い意味で【リアル版 トトロ】と断言しよう
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