「玩具は引き継がれて行く」トイ・ストーリー3 SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)
玩具は引き継がれて行く
小さい頃私は戦隊ヒーロー物が大好きでよくプラスチック製の物や超合金で出来た物を集めていました。新しい玩具との出会いの喜びも捨てなきゃならない時の悲しいもわかっているつもりです。この作品をはじめてみた時、私も本編に登場するアンディが最終的にとった行動のような事をすればよかったのにと後悔しました。何だか悔しい気持ちでいっぱいになりました。もちろんあのラストには感動させられました。
アンディもすっかり17歳となり大学へ進学する事になりました。ウッディら玩具たちを屋根裏に持って行くことも検討されのですが、最終的にはある保育園に預けられる事になりました。しかし、そこで待っていたのは乱暴に玩具を扱う園児たちとロッツォというおっかない熊のぬいぐるみでした。彼らはその保育園から脱出しアンディの元へ帰ろうとするのですが・・・。
注目はCGアニメで作られた作品の世界観とウッディを初めとする愛すべきキャラクターたち、さらには観客を待ち受ける感動的なラストです。CGアニメの事は詳しくはないのですが、色鮮やかで綺麗。私の中では「カールじいさんの空飛ぶ家」、「ファインディング ニモ」に続いて好きな世界観です。ちなみに「トイ ストーリー」シリーズ3作品の中でもこの作品の世界観が1番好きです。
それから、愛すべきキャラクターたち。日本語吹き替え版で唐沢さんがどれだけ凄いのかはわかりませんが、字幕版ではトム ハンクスがウッディに暖かさと優しさを声にこめていたと思います。もちろん、バズら他の玩具たちも個性的で良い味を出していました。
ただ、残念なことに本編には欠点と言うか弱点がいくつかあるように思います。1つは熊のロッツォがもう少し怖くてもよかったのではないかと言う点。2つ目はバービーとケンは完全にいらなかったのではないかと言う点。そして、最後はエンディングでボニーちゃんが初めアンディを見た時、なぜあんなに警戒心を強めていたのかと言う点です。
もちろんラストは感動しましたが、全体的には良作です。しかし、シリーズ最終章に相応しい作品ではないでしょうか?大人も子供も楽しめるそんな作品だと私は思います。