アイズ(2008)のレビュー・感想・評価
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【”移植された角膜が”見ていた”記憶。”】
ー バイオリニストのシドニー・ウェルズ(ジェシカ・アルバ)は、幼い5歳に事故で視力を失っていた。
日常生活に支障はなかったが、姉ヘレンの勧めで角膜手術を受けることになる。
手術は無事に成功するが、視力を取り戻していくうちに、彼女は「見えるはずのないもの」まで見えていることに気付いて行く。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、観る側に移植された角膜を持っていた女性、マルティネスが、生きて居た時に”現実に見た事”を観ているのだろう、と思わせる展開で進む。
・だが、捻りが入っている点は、マルティネスが予知能力を持っていたという点であろう。
■故に、角膜移植を受けた後にシドニー・ウェルズが見た光景とは、実際に起こった事と、マルティネスがサイコキネシス能力により、見えていた事が、複合している点である点がポイントである。
<その違いが、もう少しキー的なシーンを事前に見せていると、今作ではより効果的であったのではないか、と思うのである。
つまりは、シドニー・ウェルズはマルティネスがサイコキネシス能力により、見えていた事を防ぐために、タンクローリーの前に一時停止していたバスの乗客に避難を呼びかけたのである。その結果、自身の眼が再び見えなくなってしまったのであるが。
今作は、シドニー・ウェルズがマルティネスが、サイコキネシス能力で見えていた惨事を防いだという所が、沁みる作品である。>
職業倫理との葛藤はご都合主義。 惜しい。
人の職業を取り上げようとするなんて ( `ー´)ノ
シドニーにしたら、生死の際まで追い込まれた気分なのだろうが、医師にしてみたらよい迷惑。
でも、話の都合上、仕方がないのか。
職業上のコンプライアンス、職業アイデンティティを守るのか。ヒロイックな行動をとるかと、安易な盛り上げ方?
ここ、もうちょっとひねって欲しかった。
手塚治虫先生の『ブラックジャック』にも、このアイディアを使った話があった。
サスペンスでは使い古されたネタ。
だからこそ、”アイディア”ではなく、脚本・演出の良否が決め手となる素材なのに。
『シックスセンス』的な驚かせ方、展開。(『アイズ』にはバディ感はない)
ラスト『オッド・トーマス』的な爽快感・スペクタクルと切なさの余韻。
この二つがはまる人なら好きかも。
ただ、上記2作品に比べると、謎解きの展開があっけないし、ほぼ勢いで強引だし、それまでひたすら驚かせるだけなので、ドラマ性がずいぶん薄まってしまった感じ。
フラグもちりばめられているけれど、ほんとにフラグで、筋に絡んでこない。
あの少女、クロエ・グレース・モレッツさんだったのね。どこかで見た方と思ったら。この子が幽霊かと思っちゃったよ。
「魔女」の絡みも、ああそういうことかと納得するか、肩透かし感に襲われるか。
火が燃えている幻覚って、目が見えなかった方はどうとらえられるんだろうか。「お日様は温かさでわかる」というなら、燃え上がる火は、熱風と暑さ・音で、それと知るのではないのか?”見える”だけのものなら、ホログラムと同じで、私なら「あのきれいなの何?」とかやってしまいそうだ。と、「5歳から失明していて、見えていたときの記憶がない」にしては、違和感も感じる。だって「表情から感情を読み取る訓練が必要」なレベルなのに。”視覚情報で判断することに慣れている私たち”=映画鑑賞者にとっては、驚かせポイントたくさんあったけれど、”怖さ”を感じるポイントは、皆同じってことか。
皆が見ている自分と、私が見ている自分のアイディアは面白い。でも、演出上、整合性とれていなくない?
再考を願いたい箇所はたくさんある。
その分、シンプルではある。
と、文句をつけているが、目が不自由な方の、”視覚”を持つことの戸惑いとかは秀逸。実際にそういう経験を持つ人が何というかはわからないが。私も視力がどんどん悪くなっていて、あの、見え方には共感。だからこそ、幻覚が混じることの混乱・怖さも身に染みた。
あと、使用人を使い慣れているセレブな生活も覗き見られた感じ。
U.S.A.って、家人がいない間にTVを設置していくのね。へたに立ち会って、”強盗”されるより、いない間に盗まれる方がいいってことなのだろうか?
オリジナル未鑑賞。「怖い」と聞くからちょっとお預け。
見えないものが見えたら
大好きな、
ジェシカ・アルバ主演 2008年公開作品。
2002年の香港/シンガポール合作のホラー映画
「The EYE アイ」のリメイク。
盲目のバイオリニスト
シドニー(ジェシカ・アルバ)
角膜手術をした後
見えるはずのないものまで
見えるようになって・・・
その原因となっている
ドナー探しを医師と辿るが
そこには、深い悲しみを持って
生きていた女性が
伝えたい事(未来)を
シドニーの目に映し出してゆく・・・
泣けました・・・
スピリチュアルスリラーです。
細胞記憶
映画「アイズ」(ダヴィド・モロー/ザヴィエ・パリュ監督)から。
久しぶりに「台詞」ではなく「単語」となった。
もちろん、会話に何度か登場する単語であるが・・。
角膜を提供した女性の記憶が、
角膜移植手術を受けた女性にも受け継がれる展開に、
今までの私にはなかった、新しい発想の視点が感じられた。
数年前に、全摘出した「胆のう」の細胞記憶は?
内臓だけでなく、角膜といったものまで、記憶が残るとするならば、
髪の毛や爪にまで、私の記憶は残ることになる。
もしかしたら、今までに50回近く行っている「献血」でも・・。
「恐怖」というよりも、どんなものでも私の一部、という視点で、
自分の身体を愛おしく感じることが出来た。
PS.
原題「THE EYE」が、なぜ邦題になると複数形の「アイズ」なのか、
実は、ちょっと気になっている。
ジェシカ・アルパ ラストシーンに感動
角膜移植で、提供者の意志まで・・・怖いだけじゃない、何か感動させられました。やっぱり、ダーク・エンジェルとかファンタスティック4みたいに、人命を助ける役が向いてますね!私は、観ても損はない映画だと思います。臓器移植は、単に臓器だけをもらうのではないような気がします・・・
あり得そうな話!?^^;
これ、中国映画のリメイク版って聞きましたが、各国どこでも作られてるよ~なお話でして。。。^^;
実際にありえそ~な話だから、スピリチュアル・スリラーのじわじわする、あのゾクゾク感がたまりませんね^^
そりゃぁ~ゾンビやジェイソンなどの猟奇殺人者たちみたいな、ビクビクと迫り来る迫力満点の恐怖感には負けますが、私的には結構好きです!こうゆ~の♪
それに何たって、主役のジェシカ・アルバがキュートでかわいかった^^
ほとんどノーメイク状態なのに、女性の私も惹き付けられちゃう。
ジェシカの魅力が満載です\(^o^)/
彼女目当てで、映画を観るのも良し(笑)
ジェシカの好感度あっぷ☆間違いなしです^^
11月13日109シネマズ高崎にて観賞
リメイクって何だろう?
☆
リメイクの意味がサッパリ分からない。
幼いころに視力を失い盲目ではあるが
バイオリニストとして活躍しているロスに暮らす
シドニー・ウェルズ(ジェシカ・アルバ)は、
日常に不自由を感じることなく生活していたが、
角膜移植手術を姉ヘレン・ウェルズ(パーカー・ポージー)の
勧めで受けて成功する。
徐々に視力が回復するシドニーは心理療法士の
ポール・フォークナー(アレッサンドロ・ニヴォラ)の助言を受けて、
目の見える生活に慣れてきていたが、
存在しないモノが見えていることに気付きはじめ、
それがドナーと関係あるのではないかと考えたシドニーは、
その人物のことを調べようとする。
オキサイド&ダニー・パン兄弟が手掛けた、
ホラー映画“the EYE【アイ】”のハリウッドリメイク版。
リメイク権をトム・クルーズが獲得したとか、
レネー・ゼルウィガーが降板したとか、
監督が中田秀夫じゃなくなったとか、
色々あってジェシカ・アルバ主演で、
フランス人監督で出来上がりましたとさ。
2、3は観てないけど、まず僕の記憶が確かならそのままであります。
話の大きな流れだけでなく、
ある程度の演出なども the EYE【アイ】そのまま、
そのまんまであると思います。
オープニングとかハリウッドらしく、大きく変わってる気もしますけど。
何故それほど古い作品でもないのに、
全く変えようとしなかったのかが疑問です。
ちょっと変わったかな?という部分も
大してリメイクの意味があるとは思えないし、
ホラー部分も元祖の方が、弱い人には恐いのではないでしょうか。
それは、日本人だから、アジア人だから、アジア~ンなテイストの方が、
ジャパニーズホラーのリメイクなんかもそうだけど、
やっぱり恐さを感じるんですよね。
そういう意味では正にハリウッドクオリティ。
でも、別のハリウッドクオリティを期待してましたから、
これなら僕はジェシカ・アルバ目当てで観たい人以外には、
元祖の方を日本人には薦めます。
だって、クライマックスの派手な映像も、
元祖に負けてるような気もしますからね。
アメリカを舞台にするんだから、
ちょっと前ならクライマックスでの
あのセリフに説得力があったかもしれないけど、
今となっては世界各地で通用するだろうし、大きな要素として、
アメリカならではの味付けがほしかったし、
フランス人監督らしくアメリカを描くことも出来たと思うんですけどね。
the EYE を観たことがなければ、
最高にツマンナイということはないでしょうが、
それは元がよかったということで、リメイクが成功したんじゃないと思う。
ジェシカ・アルバの演技は言及する事もないでしょう。
ちょっと残念な作品でした。
ジェシカちゃん、迫真の演技!
かなり怖いホラー系の映画でした。
ジェシカ・アルバ演じるシドニーは
幼い時に姉と花火で遊んでいた時に
事故で、失明してしまいました。
成人後、姉の勧めで角膜手術をすることに。
手術の甲斐があり、徐々に視力が回復、
ところが、同時に見えなくとも良いものまで
見えてしまうようになってしまいました。
その、見えてしまうようになったものとは
なんと、霊なのです。
お化けが見えるようになるなんて、怖いですよね。
当然の事ながら、回りの人達は信じてくれません。
でも、彼女には見えちゃうんです。
きっと、角膜の提供者のせいなんだろうと、
彼女は、提供者の事を調べ始めます。
すると。。。
結構怖いのです。
何が怖いって、
見えるようになった霊が怖いのです。
ちょっと、怖くなったので、
映画を見ながらホラー映画の分類をしていました。
ホラー映画にもパターンがあるようです。
ゾンビ系
13日の金曜日のジェイソン系
エクスシスト系
そして、この作品のような、シンクスセンス系
そのほか、最近は
Jホラーという分類、違った言葉で表現すれば
輪廻系 ないし、怪談系
物語の結末はといえば、
彼女に乗り移った角膜の霊はけして悪い霊ではなかった
とだけ言っていきましょう。
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