「まなざしがとにかく優しい」ラースと、その彼女 Jolandaさんの映画レビュー(感想・評価)
まなざしがとにかく優しい
公開当時からずっと気になっていた作品。
いやー、もう、まなざしがとにかく優しい。
最初は何つーか、兄嫁がちょっとウザい、、っつーか、身重で普通あんなにあれこれお節介焼けるか、、?みたいな気がしてたんだけど、結局、すごいいい人なんだよね。兄貴もすごいいい人。教会の人たちと(ビアンカの)病院ボランティア仲間のおばさま&おばあさま方もみんないい人。医者の先生もいい人。
観ながらふと思ったのは、公園で女性がベビーカー押してるんだけど、実は乗ってるのは子供でなくお人形、みたいな話は洋の東西を問わず見聞きするような気がするんだけど、そういう場合も、あぁ、子供亡くなったのかな、とか、産めなかったのかな、と遠巻きに見ながら思うだけで、真っ向から責める人はあまりいないよな、と。
つまり、それと似たようなもので、温厚でシャイな青年がラヴドールを彼女扱いしてても、真っ向から否定できる人はあんまりいないだろうな、と(先日アウト×デラックスに出てた人はなんか窓からドールちゃんを投げられたらしいけど笑)
お医者さんのアプローチというか"治療"にけっこう多くの時間が割かれていて、勉強(?)になりました。相手の話を否定せず、まず一旦受け入れて、原因を探るのね。
人と違うことをしてても、「それはオカシイ!」って真っ向から否定せず、ビョーキと決めつけず、話を合わせて、その会話を糸口に背景を探る。やっぱ、精神医学ってすごいなー。 妙なとこに感心してしまった。
「大人になること」についての、兄の持論もいいんですよね。このシーン観ながら、早くも☆4.5、いや、5かな…なんぞと考えておりました(笑)
余談ですが、ゴズリングについて。これがあの、「きみに読む物語」の色男とは、、(笑)
まったく別人種ですな、、