幸せになるための27のドレスのレビュー・感想・評価
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意外な掘り出し物
もう10年前の映画で、小道具や、ファッションなんかちと古臭く感じてしまいますが、ユニークな視点で語られる物語は、魅力的な主演女優のキャサリン・ハイグルの堅実な演技もあって、引き付けられます。
唯一納得いかないと言えば、近しい人物たちがみんな鈍感で、価値観を分かり合えていない事はなはだしいところですが、それを言ったらお話にならないので、そこは目をつぶりましょう。
結婚をテーマにしたロマコメなんて、この年で見ようとも思いませんでしたが、なんだか予告編が面白そうだったのと、好きな女優さんがチョイ役で顔を出していたので見てみたら、意外に面白かったので大満足です。
それにしても、エドワード・バーンズ老けたなぁ。
自分を幸せにすることが下手くそな人たちへのラブレター
「NOと言えない人々」。
この映画は長姉哀史ですよねぇ。
「NO」を声に出して言ってみる練習のシーンが、とーっても良かったです。
あれがこの作品の核にして頂点でした。
口も喉も そしてか細い心も、小さい時からずっと「その言葉=NO」を発声することに慣れていない長姉ジェーンに、新聞記者のケビンが繰り返し、笑顔とリラックス療法で、ゲームのようにして練習させて言わせてみる「NO」のWord。
「NO」がどれほど人間にとって大切な意思表示であったのか、あのパブでの温かなシーンは私たちに教えてくれます。
ジェーンは、人間関係を上手く回すことに長けていて、その実、性格上、きゅうきゅうとしていて、
でも泣き言とか文句とか、ましてや疲れたとか、自分を表に出して逃げる事とかは出来ない。
“影の黒子”で“便利屋”でいることを、いつの間にか至上の喜びと感じてしまう。自己規定しまう。
そういう損な人種=長姉ジェーン。
まるで研ナオコの「愚図」そのものですよ。
わがままな妹と、耐える姉ちゃんのドタバタ劇ではありましたが、観る側の僕にとっては他人事ではなかったです。
「兄弟・姉妹間のおのおのの生来の性格の違い」については、僕自身も兄弟間で苦しみ、又 うちの子供たちのあり様についても少なからず悩んできましたからねー。
「不機嫌な長男・長女、無責任な末っ子たち」というカウンセラーが書いた面白い本を取り寄せて読んだこともあります。
あの本で、自分の「徹底して他者に仕えてしまう性格」とか、我が妻や、我が弟や、うちの娘息子たちの「理解に苦しむ無神経な性格」とか w
実に目からうろこでした。ようやく合点がいきましたね。
第一子である長姉や長男の立場の皆さんならば、この主人公ジュリーの気持ちは まるで我が事のように、痛いほどに分かるのではないかな?
そして妹や弟に対して感じていた苦々しい思い出やら、永く背負ってきた徒労感やら・・
それがすでに過去のもので、とうに彼らから開放されていて、もうすでに長い時を経てはいても、この映画を観ていりゃあ自分の歩んできたかつての「いいように使われて馬鹿にされてきた奉仕者」としての自分の道のりが、苦い胆汁のように胸元に込み上げてくるはずです。
だからね、
「NOと言ってみる訓練」。
あれは本当にいいシーンでした。
・・・・・・・・・・・・・
【おまけ】
この映画を観ていて、
思い出した「結婚式の大失敗のエピソード」が!
僕は、同僚の披露宴のために、お祝いの歌と楽器の演奏を用意して備えていました。
時間ぎりぎりまで地下駐車場で練習をしていたのですが、(何ということか!) 開始時刻を1時間間違えており、慌てて受け付けに飛んで行くと、すでにぶ厚いドアは閉じられていて誰も廊下にはおらず。薄暗い廊下はシーンとしている。
宴会場からは司会者の声らしきものが漏れ聞こえてきます。
今さら遅れて入れませんが、何とか 賓客の迷惑にならないようにと、こっそりと一番後ろのドアから身を滑らせて忍び込もうかと扉を開いた瞬間
・・え”ーっ!?
こちらを観るたくさんのフラッシュの光とカメラを構えて迫る人々の顔、顔、顔。全員がなぜか僕を見てるし・・
そうです、「最後尾のドア」だと思って開けた扉は、いままさに御色直しの新郎新婦が華々しく登場するための、司会者が拍手で指し示すステージの中央ドアだったのです。
やっちまったーッ!!
遠くで同僚たちが《馬鹿ー》と無声で言いながら激しく手招きしているのが見える・・
(笑)
結局、お陰さまで、 我が出し物の演奏と歌はまったくアガらずに出来ましたね。
スクープ写真ですか?100台くらいのカメラにすでに連写されているので。
公式ビデオにも写されていますので。
ま、有名人ですね、おいらw
ブライダルサロンの 何でも屋さん=ジェーンの孤軍奮闘の頑張りが、長男の僕には何とも言えず親近感があってね、あの悲しい性癖にも身に覚えがあってね、
なんだかとっても沁みた映画でしたよ。
死蔵していた思い出の「自分への慰めのご褒美」=27着のドレスは放出して誰かにくれてしまって、会社も辞めてしまったラスト。
後先考えずに壊してみることって、長女の彼女には大事だったんです。
対極にある映画として面白いのはジム・キャリーの「イエスマン」。これもオススメです。ぜひ。
このチームの作る映画って好きだなぁ
Bennie And The Jets
セクシーな妹、おでこにシワだして耐える姉の顔芸。
新聞記事みてビンタするまで凄く良い。
妹を貶めるシーンが、ん?
妹そんなビッチでもないし、母ドレス事件以外は制裁受けるほどでもない。ヒロインは自分のことは後回し、いろんな人に気を遣うキャラなので、よりひどく見えた。
ラストは良い。
ベニーとジェッツ! 一番盛り上がるシーンでエルトン・ジョンの曲を持ってきたのは、27の中に性転換女性の結婚式があったからなのだろうか?
車がスタックしたため田舎のパブで盛り上がることになったあの場面。歌詞を知っていたなら一緒になって歌いたかったところです。反戦歌が下火になってきた70年代初めはなぜだかミドルテンポのロック・ポップスが流行っていたし、ロックが色んな方向に枝分かれしていった時代。映画とは関係ないけど、『恋人と別れる50の方法』もこの頃の曲だったかな・・・。
ラブコメの王道的展開。友人の結婚式の引き立て役(ブライドメイド)ばかりを繰り返し、着用した27ものドレスが捨てられずにいるジェーン(キャサリン・ハイグル)。ご本人は結婚したばかりとのことですが、映画『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』では後味の悪い結婚を経験している。結婚できない設定といっても、容姿は抜群だし、性格もいいのにねぇ・・・まぁ、自分でジーザスなんて言うのはジョン・レノンだけにしてもらいたいけど・・・
大好きな上司(エドワード・バーンズ)は妹に取られちゃうというショッキングな展開。それでも妹の嘘を彼に喋らずに2人の結婚式を手伝うジェーン。新聞記者ケビン(ジェームズ・マーズデン)との恋愛へと発展するのか?!と思わせておいて、いきなりの波乱。そして20年分の欝憤を晴らすかのような事件はちょっと引いてしまいました。せめて偽ベジタリアンの暴露だけにとどめておけよ・・・てな感じ。
「ベニーとジェッツ」で盛り上がるシーンやラストの客数よりも多い27人も感動的だったのですが、一番の見どころは上司のプロポーズシーンだったかと思う。一瞬、自分に対するプロポーズだと勘違いしたのか、涙目になっていたキャサリン・ハイグル。それが間違いだと知ったときには、その涙が一転して悲しみ色に輝いているように見えたのです。表情の変化がとにかく美味しい。今後も気になる女優になっちゃうなぁ・・・
長女の我慢が、、
普通に楽しい
最後には幸せにしてくれたドレス
始めは気にならなくて嫌いだった男にだんだん惹かれていくという 恋は...
何回見ても
とても共感できました!
とても素敵な映画でした!
女性の中には共感できる人もいるんじゃないかなあと思いました。
少なくともわたしはとっても共感できました!あんな素敵な結婚式、結婚したいなあって思いましたね笑
少し妹との関係性の変化や、上司の方との関係性がサラッと描かれただけなのが少し残念でしたがすごくハッピーな気持ちで映画を観終わることができたので!女性にはオススメしたい映画ですね!
幸せになるために観る映画♡
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