「大泉洋のキャラクターがぴったりハマッた。」アフタースクール mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
大泉洋のキャラクターがぴったりハマッた。
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中学教師の大泉洋の元に、かつての同級生だと名乗る探偵の佐々木蔵之介が訪ねてきて、同級生の会社員・堺雅人の行方を追っているという。それで大泉も会社員探しに巻き込まれて・・・。
面白い!大泉洋のキャラクターがぴったりハマッた。堺雅人はちょっと切ない役柄。それに佐々木蔵之助がいい。裏家業系の探偵をリアルに演じていた。てっきり私は「新・探偵物語」ができると期待した。それくらい佐々木の役柄は魅力的。
内容は、この映画(謎解き系、だまし系)の性質上詳しく書けないが、よくできたシナリオ、しっかりした演出。それにキャスティングの妙。メインの役者以外でも、とくに愛人役の田畑智子は、最後になるほどと思えるし、常盤貴子も意外とはかなげで、幼なじみの初恋相手という設定を充分想像させる。
ストーリーは、「だまし」がメインに見せかけておいて、後半からラストにかけて「謎とき」とともに「初恋の思い」や「友人とのつながり」がメインになってくる、ここも上手いところ。途中で、佐々木が大泉に言う台詞と、その対になるラストの大泉が佐々木に言うセリフが、なんとも教育的。思わず納得。そうだよな、と「ひとりごち」した。(内容は見てのお楽しみに)
シナリオの巧みさは、「謎とき」や伏線の張り方もさることながら、その張り巡らされたストーリーの中心にしっかりした作者の思いがあり、無理がない点。
よく私も、変な友人や先輩から「オレは修羅場を経験してきた‥」なんて聞かされてきた。それを聞きながら「本当に修羅場を経験した人がそんなことを自慢するか?」と平凡な普通の人生を歩んだ私はいつもそう思っていた。
そんな「普通の人」の良さが、この映画の大泉洋にはある。
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