劇場公開日 2008年5月31日

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「綾瀬はるかの最大の魅力を、業界が「初めて見つけた作品」。」僕の彼女はサイボーグ ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5綾瀬はるかの最大の魅力を、業界が「初めて見つけた作品」。

2025年5月9日
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鑑賞方法:VOD

癒される

ドキドキ

カワイイ

この映画の主演である「彼女」役の綾瀬はるかにとって、
女優人生のターニングポイントとなるような作品だと思われる。
(ヽ´ω`)

2008年前後までの綾瀬はるかは、ドラマではすでにヒロイン役をやり始めてはいるものの、
言い方は悪いが、ルックス一辺倒の若手女優さんで、時には鈍臭くおっちょこちょいな、
それこそ演技派ではないアイドル出身の女優がやりそうなヒロインもしていたけれど、
おそらくこの作品が、綾瀬はるかという女優の最大の魅力を、
「初めて見つけた作品」だと思うのだ。

それは、「超人」とか「変わり者」とか「男勝り」とかの、
いわゆる、『普通じゃない女性』の演技が群を抜いて上手い、という点だ。

それは、グラマラスな体型ながらも骨格的に「骨太」な印象の佇まいもそうだし、
鋭い眼差し、目ヂカラ、ようするに『睨んだ時の眼光』の魅力が凄まじいのだ。
∠(`★ω★´)

「彼女」というキャラクターは、サイボーグであり、用心棒であり、未来人でもある。
つまり「普通の女性」ではない。

この作品以降の綾瀬はるかは、普通の女らしい女、普通の女性キャラ役と並行して、
「ICHI」では侠客の殺し屋の女性バージョン、

「八重の桜」では、男勝りな武家の娘、

「精霊の守り人」では、凄腕の用心棒、

「義母と娘のブルース」では、普通の主婦とは異なるバリバリのキャリアウーマン、

「リボルバー・リリー」では殺戮しまくる腕利きの女スパイと、

他にもまだまだあるけれど、普通じゃない女性の時ほど、真価を発揮する女優となる。

ぶっちゃけこの作品は、脚本もあまりいい出来とは思わないし、
時代的なせいなのか映像技術的にも変だし、
パニック映画パートの展開は、強引すぎて失笑するレベルだったし、
綾瀬はるかだけでなく、小出恵介も含めて、一々セリフの節々がクサい。

あまりいい映画ではなかったように感じたが、どうしても最後まで観たくなる「引き」があった。

それは、綾瀬はるかが「美しすぎ」て「強すぎ」て、
画面ごしに睨みつけられるだけで「昇天しそう」になるからだ。
(;´Д`)エロスギ

なんというエロカッコイイ、ヒーローなのだろうか。
もはや、ヒロインではなく、ヒーローなのだ。

無駄に力が強いサイボーグな為に、もう一人の主役であるジローは、
何度もバースデーケーキに顔を押しつけられ、酷い目に遭う。

嗚呼、羨ましい、、、
(;´Д`)ノ

顕在的か潜在的かは個人差があるけれど、マゾヒズムをこれでもかとくすぐって刺激する。
しかも、あの鋭い目で睨まれながら。
もうそれだけで、私は服を脱いで全裸にならざるを得なかった。
もし映画館で観てたらきっと逮捕されていた事だろう。

たとえて言うならば、「ターミネーターを上質にラブドール化したサイボーグ」という言い方が、一番しっくりくる、たとえだ。

この「彼女」は、ラブドールの用心棒なのだ。

ジローは服屋で、彼女に着せ替え人形のように、色々な服を着させるシーンがある。

この綾瀬はるかがまた、全部美しくて、全部可愛いのだ!!!
(*´ェ`*)ポッ

最高や!

映画の内容としてはイマイチ推しきれないが、綾瀬はるかの魅力という一点だけなら、
充分に推しきれる、そんなラブドール映画だった。

あと、公開時期が「虹にピアス」直前の直前にあたる吉高由里子が、
チョイ役で出る所も見どころの1つ。

最後に、これはひょっとするとネタバレの話になるかもしれないが、
ラストも一応のどんでん系展開になるのか、これ?

よく見たら現在公開中の「花まんま」みたいなオチなのかこれ?みたいな話だったかもしれないし、
全然違ったかもしれない。
まあ重要な話には思えなかったから、どうでもいいかもしれない。

それよりも、蛭子能収の出演シーンに気づけたかどうかの方が、重要かもしれない。
私は見つけたけども。

良かった演者
綾瀬はるか

ソビエト蓮舫
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