歩いても 歩いても
劇場公開日 2008年6月28日
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映画館で見逃していたので、アマプラで鑑賞。自分は町医者の息子(自分も医者だが)なので、家の映画の中の会話が自分の家での家族の会話みたいだった。原田芳夫のリタイアした医者も本物のそれだった。阿部寛、樹木希林、YOU、原田芳雄、夏川結衣のすべての役者が良い。既に二人が他界しているのが惜しい。
身内の集まりに行くと良くある「おだて」「恨み節」「謙遜」の使い方が既視感ありありで、人前や公では決して分からない日本人の性質がリアルに表現されていました。日本人の謎を良く理解できる作品だと思うので、外国の方や帰国子女の方に、今作の感想を聞きたくなってしまいました。
笑える
幸せ
阿部寛が演じる家族が里帰りし実家での母親、(樹木希林)と父親(原田芳雄)と妹家族との何気ない会話を通じて物語が展開し里帰りの理由やそれぞれの家族関係が糸をほどいていくように理解できるようになる。町医者の実家での家族の会話が中心で進む展開に飽きてきた時にパッとしない青年が訪ねてきたことで家族の抱えてきた秘密が明らかになっていく。気の長い人でないと飽きてしまうかも知れません。阿部寛、樹木希林 YOU 原田芳雄 夏川結衣それぞれいい演技でした。
怖い
知的
難しい
行き場のない想いを、日本の風習を通して鋭く切り取った傑作だ。これらを表現した俳優、監督、スタッフの方々の力量たるや!あゝ、私日本人ダナァ、と思わせてくれた作品。
これ見る順番間違った、、、先に「海よりもまだ深く」見ちゃったからクソな阿部寛のイメージ拭えないあんなかっこいい阿部寛なのに
ほのぼのしているようで、実はけっこうじっとりした雰囲気。特に樹木希林が演じるお婆ちゃんの、黒い感情を吐き出すシーン。まさにダークサイドって感じの撮り方で、情念の恐ろしさに震えた。全体を通して何か事件が起こるわけでもなく、とらえようによっては地味な映画。だけどね、こういう何気ない時間の積み重ねを通して人生ってのはできていくもんだろうし、時にはどうしようもなく損なわれてしまうものってのもあるんだろう。主人公の「いつだってちょっと間に合わないんだ」ってセリフが印象的で大事なものだろうが何だろうが、よく考えたらいつかは失う前提で成り立ってるんだよな、と。
何でもない日常なんだが、その切り取り方が、「是枝」品質。淡々としてる。でもその絵で語る。台詞はない。入る台詞も、刺さる言葉が多い。ホントにどこでもあるシーンだけど、どこでもみんなこんな事思ってるのかと思うと、やっぱり人間が一番怖いなと。でもだから人間なんだなと。強いて言うなら、男は小さいし、女は強かだ。「この世に社会はありません。あるのは、個人と、家族だけです。」(マーガレット・サッチャー)この言葉を思い出した。
これは外れ
骨太のドラマやテンポのいい物語も好きだけど、こういう静かで情緒豊かな映画も大好きです!ご飯が美味しそうな映画は名作の法則。
あえてドラマティックでなく、淡々と家族が描かれています。役者の皆さんも是枝監督の狙い通り演じている様をまったく感じさせずに自然体なのがすごい。たから刺激的な映画ではないけれど、じんわりと共感できます。ラストシーンがとても素敵でした。
泣ける
この映画が描こうとしている家族の相は多面的なものであると思うけど、ある面から見ればこの作品は現代版「東京物語」でもあると思う。ラストシーンで黄色い蝶々について語る阿部寛のセリフは、東京物語での大坂志郎の「かと言うて、墓に布団はかけられず」とオーバーラップするものがある。
久しぶりに集まる親戚たちの、距離感とか、小気味良い会話とか、なんだかどこかで本当にありそうで朗らかに見ていた。それだけに樹木希林が台所でタバコを吸う阿部寛に吐き出す冷たい深い恨みが異様に光って見えて、ウワッとなった。彼女は息子が命を懸けて救った彼を、理屈なんて百も承知で恨んでいた。正解なんかないけど悲しみだけがそこにあるというか、失われたという事実だけが重く鎮座してる、表面上はただの夏休みなのに、今落ち着いて考えると底なしの穴を見てるような気持ちになってしまう。そこだけ描いた話ではないけど…
長男は水難事故で亡くなり、二男家族、長女家族が長男の命日に合わせて帰省している1泊2日の話。二男は、連れ子と結婚、亡くなった長男には子供こそいなかったが、奥さんはすでに再婚。長女は実家に引っ越してこようと画策も。ちょっとした複雑な関係、今までの関係がふとした会話に表れている。パジャマは息子だけにしか準備していない嫌味など。何気ないどこにでもありそうな家族。でも、みんないろんなことを思いながらそれが柔らかな会話の中に見え隠れしている。是枝監督のお得意モノなんだなーと感じた作品。
淡々とそれぞれの都合で関わり合う家族。家族の絆とか再生物語を、こういう視点から見るのも悪くない。日本人ぽいかもね。YOUと樹木希林の会話がとても自然で良かった。毎年謝罪に来させる樹木希林の言葉、理由、にはぞっとするものがあった。
たった一日の出来事だけど、とても奥深い。息子を海で亡くしたこと、妻の前夫も亡くなっている事。はっきり説明はないのに、セリフの節々で考えて理解させるところも珍しい。母が家に迷い込んできた蝶を追いかけるシーンは、切なかったですね。前半の食事のシーン。うらやましかったな。私は母と一緒に台所に立つことは出来ませんでした。義両親も居ません。兄妹も義兄妹も居ませんので。
樹木希林の圧倒的なのにごく自然な存在感。
中身としては海街diaryのような日常を描いたものです。だから好みが分かれるかも。自分としてはすごく良かったです。いろいろと染み渡るものがありました。
楽しい
単純
総合:86点ストーリー:70点キャスト:100点演出:95点ビジュアル:85点音楽:80点特にこれといった盛り上がりはなく、淡々と進んでいく。家族という一番身近なものとここまでやってきて長男が死んだり、喧嘩したり色々あったけど、人生歩いても歩いても家族は大事なんだなということがひしひしと伝わった。たまにクスッと笑える場面が良い。樹木希林とYOUの演技が上手い。
何気ない日常が突然緊迫するのが、まさに実人生のようで、見応えがある。観る年齢や環境よって大きく感動したり、心の傷口に塩を塗られたりしそう。
ゴンチチの曲が気持ちいい三浦海岸の不二家
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