劇場公開日 2008年6月28日

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歩いても 歩いてものレビュー・感想・評価

全87件中、1~20件目を表示

4.5是枝裕和監督特集VOL6「家族という名の埋められない溝」

2026年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

斬新

 長男の命日に両親が暮らす実家に、姉家族と次男家族が集まる。母親と娘は料理の支度をにぎやかにしている。そして皆が集まる。是枝は家族ドラマに親と子供の埋められない溝と夫婦であっても埋められない溝があることを提示している。家族とはなにかという問いを発している。

 実際思い起こすと、親が望むとおりに子供は選択をしないこともある。子供は親の性格を変えることはできない。衝突することもあり、嫌うこともある。加えて子供に配偶者や子供ができると、確執が拡がる可能性もある。是枝が提示するこの家族ドラマは、埋められない溝を、ディテールにこだわった、何気ない会話や仕草のなかに、ある種残酷に描出している。

 医者であった父親は、ものすごく頑固だ。医者が偉く自分も偉いと思っている。亡くなった長男は父親の希望とおり医者になった自慢の息子であった。しかし次男は医者にならなかった。兄と比較される、兄ほどではないと思われ続ける次男の苦悩が伝わってくる。姉夫婦は実家を改装して同居を目論んでいる。そこには自分たちの生活を最優先する、わがままさがリアルに描出される。

 歳を取った両親にも、溝がある。母が想い出の曲といってレコードを持ってくる。その曲の歌詞に夫との埋められない溝が凝縮されている。次男夫婦が泊っていく。母親は次男のパジャマを用意するが、妻の分までは用意していない。そこに自分の子供と嫁への無関心が描出される。それに気づく妻と夫の間に埋められない溝が描出される。

 家族に子供ができる。親は愛する。そして期待する。しかし親とまったく同じ人生を歩む子供はほぼいない。だからお互い妥協や確執の繰り返ししかおきない。子供は成長し自分の家族を持つ。子供は自分の家族を最優先する。そこにまた親との溝ができる。

 親と一緒に海まで歩く。墓参りに歩く。実家への長い階段を歩く。親との物理的距離は近い。幼いときから親と長い時間、一緒に歩いてきても、埋められない溝がある。是枝が2007年に提示した家族像は、今の時代において一層、胸に迫ってきた。

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かな

3.5「箱の中の羊」公開にあわせて国立映画アーカイブで開催中の、是枝監督...

2026年6月4日
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鑑賞方法:その他、映画館

「箱の中の羊」公開にあわせて国立映画アーカイブで開催中の、是枝監督特集で観ました。ある老夫婦のもとに集まる兄弟姉妹家族のひとときを映し出します。何気ない、どこの家族でも普通に交わされてるような会話の描写が自然で絶妙に上手い。
カウリスマキ監督作品のような、ところどころくすっと笑ってしまうシーンも多いものの、家族に起こったもろもろのことは笑えない、どころか、ちょっと背筋が寒くなるようなシーンもあり、単なるほのぼの家族の物語ではなく、ジェンダー問題、家父長制、ステップファミリー問題など、考えさせられる場面も多い。
タイトルの「歩いても 歩いても」がまさに、そう。
樹木希林さん、YOUさんの演技が素晴らしい。

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シラモリジャバテ

3.5まさに日常 これが人生 わかるなぁこの感じ

2025年11月20日
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鑑賞方法:VOD

「万引き家族」や「怪物」がとても良かったので、是枝裕和監督の過去作をさかのぼって鑑賞。
全体を通してとても会話が多くそこがミソな印象。演技派役者陣が繰り広げるかなり練り込まれた会話の応酬は観ごたえじゅうぶん。
ただちょっと…セリフがあまりにナチュラル過ぎて聞き取りにくく、残念ながら理解しきれなかったシーンもちらほらと。観終えた後ネット解説を読んで、なるほどそういうことなのか!と理解を深める。もう一度観れば本作の魅力を堪能できるのだろう。
「あ~、いつもこうなんだよ。ちょっと間に合わないんだ」わかるなぁ、この感じ。

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いけい

3.5薄く人間の怖さを感じる

2025年6月6日
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鑑賞方法:VOD
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宜山風

4.5俺が働いて建てたんだぞ、なんで“おばあちゃん家”なんだ!

2025年4月18日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

癒される

相性とか波動みたいなモノで、それぞれ感じ方受け止め方が違ってて、映画に対してもそんな風に合う合わないのが在って、何度繰り返して観ても飽きない、惹き込まれてついつい最後までそこに浸ってて、終わってもまだその世界観から離れられなくさせるモノを感じる、そんな作品が有る。

邦画ではたぶん1番繰り返し観た作品だと思う。

初見はとにかく夏川結衣が観たく手を出したら……
言葉にするのは難しいが、アノなんとも表現し難い雰囲気、懐かしい感覚がフツフツと甦ってくる。
親戚が集まった時の微妙なギクシャクや子供達の照れながらすぐうち溶ける感覚、父親の手持ち無沙汰な無駄な威厳等……昭和のお盆を彷彿させる空気を感じる。

是枝作品特有のドンヨリ感が軽めで、ずっとそこに居たい氣にさせるけど、非日常は過ぎ去って、繰り返される日時に戻らなければいけない…。
そんな風に、いろんな事を飲み込んで日常を歩いてきた老夫婦(というより母の牽引)が尊く感じる。

2~3年に一度はつい観たくなる名作!

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奇妙鳥

5.0家族の鬱陶しさ

2025年3月20日
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てけと2

4.0ビタースイートな家族の物語の前半

2024年12月24日
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鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

幸せ

何気に予告編を見ていたら、傾斜地の住宅街、海岸線と赤い電車。これって京浜急行沿線では?と思い、見始めました。 多少、特異な家族歴があるものの、誰しもに経験のあるようなクスリと笑える出来事、チクリとくる出来事があり、自分自身の家族や両親の姿と重なる部分を見ておりました。もう一つ、あの二人、阿部寛さんと夏川結衣さんは、TVドラマ「結婚できない男」の二人でした。あたかも、あのドラマの延長かなと思える夫婦の雰囲気でした。
ラストの三年間は省略されていましたが、老親って、突然亡くなるのではなく、段々と亡くなるんですね。支える家族にとっては、ラストスパートの三年間であったはず。そこはどうでしたか? という後半の物語の第1章。そして無人となった家屋と土地。京浜急行沿線の住宅地は高齢化が進み、次世代への引き継ぎが進んでいるはず。しかし他所からくる若い家族は湘南を目指します。というわけで、その空き家と土地をどうするのか? という後半の物語の第2章もあります。旅立たれたお二人の御遺産として、不動産と現預金が同等であれば、さほどトラブルにはならないかもしれませんが、バランスが悪い場合とか等など、相撲取りの名前同様、くだらない話かもしれませんが、そんな想像をしてしまいました。じわっとくる映画です。

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C.B.

1.0つまらん

2023年12月31日
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プライア

3.5家族あるある

2023年11月21日
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笑える

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parsifal3745

4.0良い映画

2023年8月16日
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実家に帰った際の感情を疑似体験ができる。夏の終わりに、たまにはこういう映画も悪くない。ちょっと皆さん問題を抱え過ぎやけど、誰もがどれか1つ2つは自分に当てはまるものもあるんじゃなかろうか。

あと夏川結衣がお美しい。

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ダビ

3.0お盆の本質。存在は生き続ける。

2023年7月5日
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movie mamma

3.5自分の家族は”普通”なのか?

2023年6月7日
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鑑賞方法:VOD

なんかTwitterで「意外と怖い映画」みたいな括りで紹介されてた作品。

なるほど、これはちょっと怖いです。いろんな意味で。

帰省で実家に戻ってきた3世代を描いている日常もの。
のようで、家族の意外な一面を見てしまったり、帰省あるあるといった苦い経験を切りだしています。

樹木希林さんは本当に幅の広い女優さんです。
温厚さと狂気性を持ち合わせていて本作品にはぴったり…

親にとって子供はずっと子供。
それは生きていてもこの世にいなくても一緒。

実家に帰った時の肩身の狭さだったり、血のつながっていない夫婦にも亀裂がはいるやもしれぬイベント、それが”帰省”ですね(笑)

離れていて気がつかなかったけど、年老いた両親にも”傷”はあって
それを目の当たりにしないといけない恥ずかしさとやるせなさ。

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二ノ前

3.0兄の命日に実家に帰省して過ごす1泊2日。 父と何かと衝突したり、母...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

兄の命日に実家に帰省して過ごす1泊2日。
父と何かと衝突したり、母は子供を亡くしたことから立ち直れずにいて、嫁と姑、親子の空気だったり。
どこにでもありそうな日常の一部分を描いている。
最後のその後のちょっとした変化が嬉しかった。
続く人生の中での小さな変化や出来事は大切なもの。今しか出来ないこともある。
そのうち、と言わずに今出来ることはしたいとそんな風に思いました。

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よっしー

3.5何だか観ていて嬉しい

2022年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

家族の在り方をそのままに描かれた作品。
穏やかで、それでいて厳しい夏休みの帰省。
阿部ちゃんは相変わらずな感じで、さらに樹木希林とYOUというすごい濃い面子。
音楽はオープニングのギターから大好きで、作曲はゴンチチ。実にあってますね。
それとこの作品、ご飯が良く描かれているんです。
ジブリ作品のようと言えば良いでしょうか、観ていてとてもお腹が空きます。
それにしてもこの作品観てると、やっぱお嫁さんて大変だよなって思いますね。
そして親子だけがこじれてて、他のみんなはうまく回っているようなのも皮肉が効いてる。
よしお君に対する呪いの言葉もですが、嫁と姑のキリキリする感じとかまた嫌。
だけどまぁ、そうゆうもんなんでしょうね。
ここら辺をコメディなタッチでみせるのもうまい。
優しく光ある色使いで描き出す、ど真ん中の是枝作品ですね。
色々あって、それでもしっかり繋がっている。どこにでもある家族の姿がありました。
それでも、何だか観ていて嬉しい作品です。

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白波

3.5リアルな人間関係のズレ

2021年10月2日
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鑑賞方法:VOD
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ランニングマン

4.0お好きな音楽は?

2021年8月2日
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激情を露わにして泣き叫ぶようなシーンは皆無である。皆が押し殺して決定的な破綻を回避する。家族ならではの面倒くさいところ。コンフリクト回避のために別の地雷を踏む夏川結衣、流れるブルーライトヨコハマ。
食い物がやたらとフィーチャーされる。枝豆を茹でそのまま食べるわけではなくミョウガとあわせて豆ご飯になる。とうもろこしを弾けるリスクを侵して揚げられるかき揚げ。丸ごとのスイカ、寿司屋にうなぎ。麦茶。意味はよく取れないが母のプロデュース。
ラストには輪廻感を感じる。遅れても遅れても、進んでいる。

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Kj

4.5家族を大事にしたくなる映画

2021年6月12日
iPhoneアプリから投稿

帰省した時の様子が淡々と描かれている。
親族が集まって、おばあちゃんがいろいろと世話をやいたりしている様子が、どこか懐かしく、あたたかい。

大きな事件もできごとも起こらないけれど、自分が幼い頃おばあちゃんの家に行った時を思い出して、懐かしくなった

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ざおとん

5.0何気ない雰囲気で強烈に心理を伝えてくる。

2021年6月3日
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kTAhzZwFKIn8XE0

4.0日常の裏側

2021年5月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ほぼ一泊二日の出来事で構成されているが、過去のフィードバック映像なしに、家族の歴史を浮き彫りにしてくれます。風景は一服の清涼剤であり、解毒剤の効果あり。歯医者に行くよう再々進める親心、自身の入れ歯を洗う姿に意味を持たせるような登場人物の些細な言動から目が離せない。
親とは子とはと考えてしまう。
樹木さん、原田さんは亡くなったあとにみるこの映画は切ない。

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ノブ

3.0タイトルの所以

2021年3月10日
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支持。
公開時以来の再見。
タイトルの所以に当時は気付かず、その点で同系の「海よりもまだ深く」の奇跡の如きさり気なさに軍配。
原田芳雄ゆえの頑固だがお茶目という凡庸な人物造形が惜しい。
だが兄の喪失で相似形の「普通の人々」より断然こっち。
樹木希林の為の一本。

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きねまっきい