「かなりの陰謀があるようなイメージを振りまいたいましたが、実際は違っていて、ガッカリ。」告発のとき 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
かなりの陰謀があるようなイメージを振りまいたいましたが、実際は違っていて、ガッカリ。
確かに父親ハンクを演じるトミー・リー・ジョーンズの演技がすばらしいです。息子を信じ、ひたすら真相を探す寡黙な父親のなかに、親子の絆の強さや信頼をたっぷり感じさせてくれました。
この作品をそこに着地せず、宣伝ではかなりの陰謀があるような先入観を植え付けていることが大きなマイナスと言えます。なので、ジョーンズの演技に感動しつつ、結末には、ガッカリ。
予告編でチラリと映っていたとおり、星条旗を逆さにあげてみたり、何とかお上にもの申したいののでしょう。ハギス監督は、なにかを告発したいだろうけれど、ちょっと待って下さいよ。これって、あんたの息子が悪いからだろ~って、父親ハンク言ってやりたくなりました。陰謀でなく、自己責任でしょ?これってね。
といっても、ポール・ハギス作品は好きで、欠かさず見ています。
今回は、ちょっと残念!
ものすごく細かいパズルのようなシナリオだから、油断すると重要シーンを見落として、置いて行かれます。
くれぐれも体調を整えて、画面に集中できる体制で、鑑賞してください。
もう一回見れば、違ってくるだろうとは思いますね。
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