カンフー・パンダのレビュー・感想・評価
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【若きジャッキー・チェンのカンフー映画を彷彿とさせるストーリー展開と、中国桂林の如き自然、少林寺の様な建物など、米国だけではなく中国でも大ヒットした理由が分かる面白き作品。】
■食いしん坊のパンダのポーが、カンフー・マスターに憧れつつも弱っちい所や、そこから師匠のシーフー老師にあんまんを箸で取り合う練習や、彼自身が食べ物のことになると類稀なるバランス感覚を持って居たりする辺りが、今作でも声優を務めたジャッキー・チェンの若き頃の幾つかのカンフー映画を彷彿とさせる作品である。
シーフー老師が可愛がり過ぎたかつての弟子、タイ・ランの立ち位置も良く、ポーが見事に老師の仇を太っちょパンダらしいゴムまりの様な技で倒すシーンも、観ていて楽しい。
コンピューターアニメーションによる、背景や登場キャラも立っており、且つ物語構成も分かり易い王道ストーリーであり、非常に見易く面白い作品である。
<今作は、内容及びアニメーションのレベルも高く、正にドリームワークスアニメーションの面目躍如的作品であり、作品世界も中華を十二分に感じさせるアメリカだけではなく、中国でも大ヒットした事が良く分かる作品である。>
滑落の面白さ
ジャッキー以降のピタゴラ装置のようなカンフー・アクションを、実写以上に自由の利くアニメーションでリブートした快作。細やかな所作の一つ一つにまでカートゥーンの伸縮自在の想像力とハリウッドの雄大なカメラワークが活きており、文化国家としてのアメリカの力強さを否が応にも思い知らされる。なおかつカンフー・アクションの精髄も見事に捉えており、一例を挙げるなら四肢を持たないマスター・ヘビでさえ一目でカンフー戦士だとわかること。アニメーターたちがどれだけカンフー映画をつぶさに研究していたかが窺える。
明らかに少林寺を模したであろう山上の寺院へと至る長い長い階段を主人公のポーが昇るところから始まった物語が、麓の村で終結を迎えるというのもいい。『少林寺三十六房』なんかがいい例だが、少林寺は俗世を超越した神聖なる修行場であり、一度門戸を叩いたならば二度と外の世界に出てはいけない。つまりその禁則を破って山を下りることは師との決別を意味する。シーフー老師のもとで厳しい修業に励んだポーがラスボスのタイ・ランと揉み合いになりながら寺院から麓へと転がり落ち、彼を倒し、麓の村人たちの喝采を浴びるまでの一連のシーンは、彼の修行の成果の発現のみならず「師匠越え」の成就をも意味していると言えるだろう。
山の斜面を勢いよく転がっていくアクションの面白さはバスター・キートン『セブン・チャンス』の頃から映像史に記憶されている。個人的には『映画クレヨンしんちゃん 栄光のヤキニクロード』の自転車滑走シーンや『香港国際警察』(図らずもカンフー映画の傑作!)の村落破壊シーンが気に入っている。垂直落下よりは自由が利き、水平移動よりは自由が利かない「滑落」という現象の不安定さ。片時も目を離さずにはいられない。
脚本自体は陳腐も陳腐な成長譚でしかないが、描写の巧みさゆえに「陳腐さ」が「普遍性」の領域にまで錬磨されている。ただまあベタな成長譚を貫徹するならもう少しポーの修行シーンを長くしてもよかったんじゃないかと思う。彼がマスター5の一人一人と手合わせし、彼らの技のエッセンスを吸収していく、みたいな描写が書き足されていたらなおよかった。本作は1時間半ほどの短尺だが、このスピード感なら2時間尺でも全然耐えられる。
続編が『2』、『3』と続いているようなので引き続き見ていきたいと思う。『ヒックとドラゴン』は三部作とも稀代の傑作だったが、果たして本作はどうだろうか。
リアルフードファイト
いつ見ても最高!
笑いどころがシンプルでハズレなし
桃の花の演出がキレイでヤンチャなカンフーに品を添えてたのも良かった
欲を言えばマスターファイブとの絡みがもっとあればよかったな〜
最後に一緒に戦ったりとかベタだけどして欲しかった
キャラクターの魅力が足りない
ただ食いしん坊なだけの、おデブなパンダが、何故世界を救うヒーローになれてしまうのか?
そこのところ、決定的に説得力がなさすぎます。
オリジナルのキャストは超豪華俳優陣で、羨ましい限りですが、日本語吹き替え版ではその魅力も味わえず、「良く出来たアニメだな」程度の感想しかありません。
今回、かわいいマスコット的なキャラも不在だったのが吉とでたか、凶と出たか…
老子が桜と一緒に散って消えてゆくシーンは幻想的で、素晴らしい出来栄えでした。
正直、続編を見ようかどうしようかすごく迷うレベルのきわどい出来栄えでしたね。
それにしても、米エンタメ界に於いては、チャイナ旋風は吹き続けるのでしょうか。一時期のコリアン・ムーブメントのように、一過性のものに過ぎないのでしょうか。東洋的な世界観を、とても魅力的に描いてあると思います。
「ベイマックス」内の日本風サンフランシスコもよかったと思いますが、今回の中華風天上界みたいな舞台も、なかなか楽しい世界観だと思いました。
2016.4.27
見守る愛って大事だよね
オタク気質で楽観的なパンダ君がカンフーマスターを諦めなかったのは、彼を育てたラーメン屋の父ちゃんの絶対的な信頼感だと思う。
実は父ちゃんも若い頃「伝説の豆腐」を求めて旅に出た。豆腐は見つからなかったけど「最高のラーメン」を作る店長になった。
夢は行動しなきゃ夢のまま。
たとえ敵わなくても行動する過程で得た事は自分の糧になる。
あと師匠が厳しいだけじゃなくて、飄々として抜け目がないのが好感。
強さ+ユーモア(ハッタリ含む)は大事
ポッチャリは最高
ポーはちょっぴりカッコ悪く情けないけど、どこか憎めない。むしろ応援したくなる良いキャラクターだった。
90分間にポッチャリパンダのポヨポヨ感、ユニークさ、そしてアクロバティックな動きとのギャップ。それにお箸アクションと色々詰まってて最高だった。
やっぱり、ポッチャリが活躍する映画は最高‼️
それと、指固め強すぎでしょ笑
3歳児も楽しめるコメディカンフーアニメ!
カンフーに憧れだけで、龍の戦士と言われても、全然ダメなポー。
けど、熱意は人一倍。何を言われても折れないポー。
食い意地を活かしたおちゃめな戦いっぷりに3歳の息子は爆笑。
自分を信じろ!!いいですね!!
家族全員で楽しめる映画です!
吹替で観ましたが、吹替版の声優陣豪華だなーと思っていたら、字幕版はもっと豪華。
ジャックブラックにダスティンホフマン、アンジェリーナジョリーにジャッキーチェン…
シンプルで大人でも楽しめる。
間抜けで冴えない主人公には
実は格闘技の素質があり
ある日突然その眠った才能を見出だされ
特訓を始めるのだった!!!
全くありふれたストーリーなんですが
これを動物キャラで作った事と
優れた伏線のはり方が
本作を平凡な映画ではなくしている、むしろオリジナリティ溢れる作品にしていると推測しました。
どこかで見たような?と思わせつつも
王道で安心感のあるストーリーと
それに対する物珍しい新しい感じが
観客の心をつかんだ!
普通のストーリー+アニマル+捻り要素
=最強
かと。(bassmanが動物好きとゆーのもありますが)
公開当時、2回観に行きました。
いやなつかしい。
食えなければ食えないほど強くなる食欲拳!
エド・はるみの宣伝効果で頭の中がエキサイティング~だったのですが、さすがに『ドラゴン・キングダム』を観た後では楽しめない。そして、なぜだかオープニングとエンディングに登場する2D静止画のほうが味わいがあったような気もするし・・・
なぜパンダの父親がアヒルなんだ?と疑問が湧いたため検索してみると、北京在住の芸術家がドリームワークス相手に訴訟まで起こしているらしい。さすがにここまでくると呆れてしまうが、それよりも村民がアヒル・豚・うさぎの三種類の動物ばかりだったことが気にかかってくるのです。もしこれが一部の資本家に搾取される市民というメタファーならば、食材としての動物なのだろうか・・・やっぱりウサギちゃんも食べちゃうのね。いかんいかん・・・食べることしか頭にないぞ・・・
武術指導や猿の声優をも担当していたジャッキー・チェンを最大限にリスペクト。それに香港アクション映画への愛が感じられる映画だった。虎、鶴、猿、蛇、カマキリのファイブと呼ばれる弟子たちの動きは見事だったし、何より悪役タイ・ランとの吊り橋での戦いシーンには圧倒された。ただ、残念なことにジャッキーの台詞は多くないどころか、ファイブの活躍が多くなかった。アンジーの声はセクシーだったけど・・・
悪役のタイ・ランはちょっと魅力的だった。ヨーダのような師匠に育てられ、やがてダークサイドへ落ちてゆくタイ・ラン。ネーミングは『バイオハザード』のタイラントからなのか、『ウルトラマン』シリーズのタイラントからなのかはわかりませんが、とにかく強い!もっと早くに脱獄できそうだったけど、それはドラゴン・ウォリアーに絡んでくるんでしょうね・・・と考えたら、単なる悪じゃないような気もする。
アッ!という間に見終わる良作
登場人物も個性的でありとってもキュートで好感が持てます。
全体的にギャグ有りアクション有り個人的には涙(悪役の幼少期と老師でウル)とてんこ盛りでテンポ良く2はどうなるんだろう?と期待させる良作。
1つ気になったのがおでぶで弱い主人公が何故強くなれたかの描写が弱い。修行内容に食べ物を関連させる事で一気に強くなりましたって事なのだろうけど、期間が短すぎるよね?えっ?!もう伝説の戦士レベルになれちゃうの?!と適役が如何に強いかをこちらが恐怖を感じる程シッカリと描写されたのも手伝ってか少々説得力に欠けたのが残念。それでも面白いけどね
とにかく映像と音声が楽しい。ちょこちょこと物を使った小技が入るめま...
とにかく映像と音声が楽しい。ちょこちょこと物を使った小技が入るめまぐるしい感じ、カンフー映画好きなんだねえ。
パンダのぽよんぽよんっぷりが見事に表現されてるのがたまらん。
キャラの表情と声優も楽しい。ていうかジャックブラックそのまんまだ。
CGアニメって、リアルとデフォルメのバランスしだいで気持ち悪くなったり快感になったりするけど、これは気持ち良さを追求したんじゃないかな。
甥っ子が観てるのをチラ見してたらおもしろそうで、改めて字幕でしっかり観てしまった。2も観よう。
スターウォーズ?
アニメーションとしてはとっても面白かった!
爽快だし笑えるし、90分があっという間。
でも途中からスターウォーズが脳裏をよぎって離れなかった…
ウーグウェイ導師→ヨーダ
シーフー老師→オビ=ワン
タイ・ラン→アナキン
ポー→ルーク
みたいな。
それでも脚本も面白かったんだけど、タイ・ランに救いがなかったのは気になった。
根っからの悪人ではないし、ポーに指固めを躊躇なく使われてしまったのは可哀想だった。
一作目が一番
中華料理屋のグータラ跡継ぎパンダの成長物語。
観るだけで楽しめる。
マスター5の猿がジャッキーチェンと嬉しい(笑)
敵役がまた素晴らしい。如何にも強力でマスター5をもってしても仕留められず、間抜けなパンダがコミカルにラストを飾るのは少し楽しい。
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