劇場公開日 2008年3月22日

  • 予告編を見る

「良い意味での肩透かし」マイ・ブルーベリー・ナイツ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5良い意味での肩透かし

2008年3月22日

泣ける

幸せ

良い意味で脱力で、良い意味で斬新でなく、良い意味で肩透かしを喰った映画でした。

きっとこんな雰囲気の、あまり内容のない、ポワ~ンとした映画って駄目な人には駄目なんだろうなあ。でも、否定的な人達の意見も分からなくはないんスよね。つまらないってのは分かる気がする。逃避行中のエピソードも、もう一つくらい入れられるだろうとも思ったし。

でも、俺は好きなんだなあ。このダラけた雰囲気。いや、良い意味でね。鮮やかな色使いや、ザラついたフィルム感、変なタイミングのスローモーション、そして何よりこの映画の華、ノラ・ジョーンズ。
ノラには驚いたなあ。演技慣れはしていない…かといって下手でもない。自然体?…でもない。なんだろう。きっと観客の前でパフォーマンスをするっていうのと、演技するっていうのは彼女にとって大差なかったのかも。アプローチの違いなのかな。

肩肘張らずに観るにはうってつけの一本ですな。

それとノラジョーンズとレイチェルワイズが並んだ時はまるで姉妹みたいだった(笑)。

ロロ・トマシ