海猫のレビュー・感想・評価
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伊東美咲のベッドシーンが観たければ
伊東美咲の演技が絶望的に下手過ぎる!!
不倫モノって女性向けか男性向けかはっきり分けて制作した方がおもしろいと思う。
これは、男性向け。
伊東美咲が演じた薫は男性受けはかなりいいと思う。おしとやかで何も言わなくて男性を立てて。
女性でそれを求められて辛い思いをしてる人は、たくさんいると思うけど、この演技じゃ自分と重ね合わせられない。
薫の夫の邦一(佐藤浩市)は、変態が過ぎる。ザ男なのかもしれないけど、魅力がない。正反対の弟、広次(仲村トオル)は一見レディファーストで素敵なんだけど、こっちも変態で興醒め。
薫の弟も度を越したシスコンで、変な男しかおらん!
義母も最初はよかったのに、ラストに来てのキャラ変が怖い!
薫が広次を好きなようには見えないし、不倫の決着は古い時代の好きそうな荒々しさで怖かった。
2004年制作とは思えない。
純愛は美しく儚い
漁師の邦一に熱烈に恋されて嫁いだ薫だったが、夫の弟の広次にも深い思いを寄せられる。
2人の男に愛された薫は悲劇の結末へと導かれる。
禁断の愛でもあり、純愛でもあるのだが、純愛は時に常軌を逸し、モラルを跳び越えてしまう。
それ故に純愛は流れ星のように美しく儚いのだろう。
最も哀しいのは誰か
森田芳光監督の2004年の作品。
劇場で見て以来だから、9年振りの鑑賞!
公開時は第2の「失楽園」とか宣伝されてたっけ。
濡れ場が話題になった映画だが、特にエロさは無い。ほんのり色っぽいだけで。
主演の伊東美咲にとってはキャリアの中で最も体を張ってるけど。
官能映画というより、哀しい愛のドラマとして見るのが正しい。
美貌のヒロインに降りかかる不幸は、今や死語になりつつある薄幸のヒロインの物語。
逞しい海の男の夫に抱かれ、正反対の性格の優しい義弟にも心惹かれていく様はメロドラマ。
古い作りで、翻弄されるヒロインの姿を描いているが、果たして最も哀しいのは誰か。
悲劇的な末路を辿ったヒロインか、叶わぬ愛を欲した義弟か、暗い過去を背負う事になった夫か。
それとも、姉を救えなかったヒロインの弟か、成長し母の真実を聞かされた娘たちか…?
不倫や義弟との情事など、言ってしまえば下世話な内容だが、一歩踏み留まった森田芳光の演出が、美しい映像と共に、情感たっぷりの作品に仕上げている。
それはそれでイイが、もっと濃厚な内容を期待したら、物足りないかもしれない。
ヒロインの薫を演じた伊東美咲が美人過ぎる〜!
弱々しく、初々しく、恥じらう姿は見てるだけで目の保養。
よく演技力を問われる女優だけど、本作に限ってはその微妙な演技が、ヒロインの戸惑いを表していたように思う。
綺麗な女優だっただけに、現在活動を遠退いているのは惜しい。今何してるんだろう??
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