西の魔女が死んだのレビュー・感想・評価
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魔女の言葉
成長
生きることに純粋になれる映画
心が癒された
登校拒否はしなくとも私も似たように多感だった為に少し感情移入するようなところもありました。
おばあちゃんとのやり取りが自分自身に響いてくるようでこんな風に穏やかな人に憧れを抱きます。
映画の中に出てくるおばあちゃんのお家はとても素敵で、けれどずっとそこに住めるかと言ったら私には無理で…だからこその日常を離れた気持ちにさせてくれる、そんな映画でした。
映画の面白さは様々ですがこちらの作品は面白みを求めるものではなく、風景や言葉の持つ温度なんかを映像を通して伝えてくれる、そんな作品でした。
キム兄の配役がとても良いスパイスになっていました。
少ない登場人物と少ないセリフでできたこの映画は全体を通して癒されるものでした。
愛のある優しい物語
3.6
サチ・パーカー
シンプルだけど難しい。
おばあちゃんがまいちゃんに教えたことは、すごくシンプルだけどきっと大人にだって難しい魔女修行でした。
生きる上で大切なことが詰まっています。
穏やかでストイックなおばあちゃんが独りタバコをふかす場面は、おばあちゃんの弱さや不完全さ、つまりは人らしさを象徴しているのでしょうか。
もしも私に子どもがいたら見せたい内容だと思うので、もう少し咀嚼して分かりやすかったら良かったかもしれません。
原作は未読ですが、すごく素敵なお話なんだと言うのがわかります。
細かい所を言ってしまえば、
全体的な空気感、風景の描写等、もっと繊細に拘って世界観を作れたんじゃないかとも思います。
外国人のおばあちゃんと和風なママ全く似ていないまいちゃん、三世代の配役にも不自然さを感じました。
でも観た後はなんだか幸せになれます。
エンディングもとてもかわいいです。
魔女修行は難しいね
会員500円の旧作企画で観ました。
梨木香歩の大ファンで、もちろん西の魔女が死んだは小説で何度か読んでおります。
なのでオチは知ってる上で観ました。
おばあちゃんがステキです。無造作なイングリッシュガーデンからお家の中からお洋服までとてもステキでした。
まいが物語のイメージよりも幼いルックスだったなぁと思います。
わたしはなぜか梨木さんの文章を読むと、その文章の強さと美しさに、話の筋に依拠しないところでも涙が出るのですが、映画の西の魔女が死んだも、そんな感じでした。
キム兄がどうしてもキム兄にしかみえず出てくると笑ってしまうのが気になる点でした。
読む度に、魔女修行を私も頑張ろうと思うのですが、なかなかできません。全部自分で決めるのはできるけど、早寝早起き適度な運動が、どうにも。
肯定と自立の物語。
退屈な映画
見るタイミングは選ぶ
序盤中盤とおばあちゃんの絶対な安定感に私もすっかり魅入られていた。
正直現実感に乏しいと感じてしまう生活圏内であったが「あぁ。こんなおばあちゃんの家が私にもあったなら」と思わせるに十分。
夏の八ヶ岳の美しさは疲れた心を癒すのに本当に適しているなぁと。
この映画の最大の魅力はおばあちゃんのセリフと言っても過言じゃないだろう。
誰もが大なり小なり抱えてる心のささくれの様な個所におばあちゃんの言葉は沁みてくる。
もし今、迷いを感じてる時なら心を揺さぶられることもあるだろう。
私は揺さぶられた。涙腺をやられた。
原作を読んでないのだがキャスティングには難があると思った。
ゲンジさんは勿論、パパ・ママ共に掘り下げが不足していて行動に説得力が感じられなかった。
しかしそれを補って余りあるおばあちゃんの存在感。
特に後半。
絶対的な存在であったおばあちゃんの揺らぎ。
それまで肯定的な行動しかしてこなかったおばあちゃんの否定的な行動。
喫煙で魔女が実は人間で、女性で、単におばあちゃんなのだと気付かされる。
題名とオープニングでネタバレしているエンディングが感動的なものとなったのは映像になってないその後の2年間のおばあちゃんの生き方だろう。
自分の弱さを認め、他者を常に考え、軽やかなメッセージ。
見るタイミングを選ぶ映画なのだろうとは思うが私には最高のタイミングであった。
なので物語・配役等々に不満はあれど総合評価は高い。
優しい雰囲気がにじみ出てる
地味だ・・・(笑)
悪くはないのだけども……
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