蛇にピアスのレビュー・感想・評価
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吉高由里子の演技に脱帽。
主人公達と同年代の頃に観ていたら、もっと共感できたかも。
原作が芥川賞を受賞したときに私自身ちょうど大学生くらいだったから、リアルタイムで読んでたら感動したのかなぁ。
最初に吉高由里子のナレーションで「暗いところにずっといたい」みたいなのがあったけど、そういうアンダーグラウンドなことを好んでいたのはもう十年くらい前の話で、今となってはあまりに露骨な性描写にちょっと、というかかなり引いてしまった。AVみたい。激しすぎて、なんだかなぁ。
でも、吉高由里子の体当たりな演技は良かった。ARATAも格好良かった。
アマのときもシバさんのときも、ルイが証拠隠滅にひた走る様子が健気というか狂気じみているというか。
ルイが嫌いと言っていたあったかい家族の風景に自らの身を投じて久しい私には、もうこういうグロテスクなのは無理だ〜。
セックス描写が激しいという点ではへルタースケルターも同じ類だけど、あれは好きだったんだけどなぁ。。。単に吉高由里子より沢尻エリカが好きってだけかな。
ストーリーは良かったけど終わり方が....
ARATAがイイ。
大変痛い描写の多い映画で、途中何度か目をつむりました。
映像の綺麗さや俳優陣の気合いの入れようがすごく、
直球に19歳の「ヒリヒリ感」が伝わってきました。
一方で、もとの小説を表現しきれなかった(しなかった?)部分もあり、
その後小説を読んで「なるほど」と納得したところも多々ありました。
この作品は、後半までずーっと それぞれの本名や家族構成が出てこない。
それは主人公のルイ(吉高由里子)にとって「どうでも良いこと」だったからなのだろう。
小説に関しても同じく、作品のなかでそれぞれの生い立ちはもちろん、
ルイの生い立ちでさえ描写されることはない。(映画で割愛したのかと思ってたのだけれど違った)
そうすることによって、「現実感のなさ」がより表現されていた。
夢の中で生きているような女は、痛みやセックス以外で「現実感」を感じることはできないのだ。
私はこのような世界で生きたことがないけれど、
確かに「何も感じない」状態になったことはある。それも、つい最近のことだ。
20代前後の人は多かれ少なかれ感じることなのかもしれない。
美味しいものを食べても、笑っていても、
どこかで違う自分が自分のことを冷めた目で見ている。
無気力で無感動な日々。
世の中への絶望、世界に自分の居場所を見つけられないむなしさ。
表現しきれなかったところもあると感じるけれど、
意欲作であることに間違いはないと感じた。
なんだかんだでエロ・グロが多いので一緒に見て気まずくなる人とは見ないでね。
安い「痛み」
携帯小説系かなと思いつつ同世代の同性が賞を取ったということで見てみた作品。
なんとなく生きてる、物事をあんまり深く考えない、でも虚無感でいっぱい、みたいなルイのような女の子はたしかによくいて、
便利になった分、人と繋がりが希薄にもなった現代ならではのお話で目の付け所は面白いんですが、もっと深く描けただろうにな、というか作者が結局それをかっこいい事のように思ってるんじゃないかなと思ってしまいました。
ピアスにもタトゥーにもSMにも偏見はないのですが(でもやっぱりスプリットタンは理解不能w)これじゃ吉高さんも脱ぎ甲斐がないというか。
あとタトゥーはこの話の中では大事なポイントなのにデザインも色も子供のお絵かきみたいなチープな感じだったので
そこはスプリットタンみたいにリアルさを追求して欲しかったです。
スプリット舌に向かってひた走ってる
耳のピアスでもしないほうが良いと思っているおじさんからすると
さっぱりわけのわからん人達ということになります。
刺青にしてもピアスにしてもそんなにしたいものなんでしょうかね。
渋谷の街も久しくいっていませんがこんな若者も確かにいましたね。
松屋前でうんこ座りとかもしているんですかね。
「日本じゃこんな愛なんか通用しないわよ」というルイは、時としてまともなことを言うアンバランスさが面白かった。
見た目と違って、なよなよしているアマ
おまえは猫か! いや犬だな
おいチンピラを~・・・・・
アマ、顔中のピアス、本物だと思いました。
別の映画ではちゃんと無かったので安心。
共感するわけでもなくストーリーがあるわけでもないが
吉高由里子がスコアをあげますね。
出だしとエンディング
目が回って気持ち悪くなる
吉高由里子の演技力に尽きます。
いいね、お前の苦しそうな顔、凄くいいよ
映画「蛇にピアス」(蜷川幸雄監督)から。
金原ひとみさんが芥川賞受賞の時、原作を読んだけれど、
さっぱりわからなかった。
なかなか自分で映像化できず、苦労した小説だった。
そういう意味では、今回は映像化されたので、期待した。
けれど、やっぱりわからなかった。(汗)
私の感性が、理解するまで達していないのが原因だが、
たぶん、死ぬまで理解できない気がする。
特に「痛い」のと「苦しい」のと「辛い」のに弱い私には、
「痛くないと、感じない。」という感覚が、わからない。
首都圏の電車が、蛇のように線路の上を動くシーンだけが、
妙に印象に残った。
この作品を思い出すのに選んだ、気になる一言は、
サディストの彫り師シバの台詞である。
「いいね、お前の苦しそうな顔、凄くいいよ」
「俺は、お前の顔を見ていると、Sの血が騒ぐんだ」
「もし死にたくなったら、俺に殺させてくれ」等々、
理解できない台詞は、増える一方だった。
単語では、やっぱり「スプリット・タン」かな。
吉高さん、体当たりの演技!
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