ウォーリーのレビュー・感想・評価
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小さな恋のパントマイム。
鑑賞前から「傑作」の呼び声が高く楽しみにしていた作品だった。
実際に鑑賞してみて…とても可愛い作品だったな、と思う。
今作が描いた未来の地球と人間たちの描写にはさほど驚きはなく、
中盤以降~後半にかけてのSFシーンにも特異性は見当たらない。
でも、突出しているのが前半~中盤までの描き方で、ウォーリー
というゴミ処理ロボットの仕草とその表情は、何よりも素晴らしい。
人間が去った地球で、人間が捨てたゴミを、700年余りにわたって
処理し続けているそのロボットは、普通なら抱く事のない感受性を
人間が置いていった一本のビデオテープから学びとってしまった。
日々の単純作業から喜びを発見し、収集癖まで身につけてしまった
彼をとても哀愁なくしては観られず、切なさがこみあげてしまった。
彼がひとり突っ込み&ボケ(いわゆるひとり芝居)に興じている
場面などは、往年のチャップリンを思わせる名演技で嬉し涙が出た。
あのパントマイムの世界を、まさか今日のアニメで観られるなんて
…のっぽさんもビックリ!だろうな。
突如地球に舞い降りた最新鋭探査ロボット・イヴに恋をしてからも、
彼の古くさいギャグ(ゴメンね)めいた動作に変わりはなく、
カッコ良く口説けない男の本音(監督のか?^^;)が微笑ましかった。
しかし…。何であんなにイヴは凶暴なんだ!?
友人と後日語り合ったとき、「つまり女はコワいってことだよ」と
アッサリと反された。おぉぉ…。ではこれも監督の…なのか??
でもなぁ。。船を爆破しなくてもいいのに(故意ではないが)
クレーンの先にくっ付いちゃった時は可愛かったのにxなぁー。
彼ら二人+ゴキ一匹。だけの世界があまりに良かったので、
後半で人間が出てきた時には…あぁ~(そうだろうと思いつつ)
ややガッカリした。いや、ガッカリして良かったのだろうが、
宇宙に出てからの展開にそれほど驚きはなく(リアル性は抜群)
我らの未来の縮図を観ているようだった。そして…反乱。。^^;
宇宙船の中でのアイドル、モー。特に可愛い(爆)
「どうして汚すのよ~!も~!」って言われているみたいで
だからモーなのか?なんて思ったりしていた。
脇を飾る芸人(あ、ロボットだ)たちも個性豊かで相変わらず。
ここからの展開は従来のピクサー作品と変わらずに楽しめる。
ただやはり…
前半の素晴らしさからすると、後半の展開はありきたりで
どこかで見たようなシーンばかりが続く。ここでもう少し、
脚本が、あともう一捻り?できたなら良かったのにな、と思う。
日本の偉大なる名匠が描いた今夏のアニメ作品を思い出した。
あれも前半だけは…見事だったなぁ^^;
(ハロー・ドーリー!懐かしい…。そしてVHSか…懐かしい?)
生き残りたいんじゃない、生きたいんだ
映画「WALL・E ウォーリー」(アンドリュー・スタントン監督)から。
人間たちは、ゴミだらけになり、とうとう地球を見捨てて宇宙へ。
何もかもロボットがやってくれ、歩くことすらしない。
物語の設定は、29世紀だったけれど、その兆候は今でも・・と怖くなった。
快適な暮らしは人間を退化させることを、この映画で私は感じていた。
そして、なんの生き甲斐もなく、ただ生かされていることに気付いていた
宇宙船の船長が、自己主張しながら呟く。
「生き残りたいんじゃない、生きたいんだ」
この台詞に、私のアンテナは反応してしまった。
主人公はゴミ処理ロボット「ウォーリー」とピカピカのロボット「イヴ」だけど、
私には、人間性を取り戻そうとする「人間」たちのような気がしてならなかった。
「手をつなぐ」といった、いちばん基本的な愛情表現すら忘れ、
ロボットの「ウォーリー」と「イヴ」に、その大切さ、温かさを教わるのは、
人間として情けないかもしれないが、逆に、同じ人間に教わるよりはいいのかも。
キスやセックスより、手を握る、手を繋ぐことの方が大切に思える。
帰りには、誰かと手を繋ぎたくなってしまう作品である。(笑)
PS.
「ウォーリー」の太陽エネルギー充電完了の音は、MACを起動する音と同じ。
アメリカ人にとっては、おなじみの音なのだろうか。
MAC派の私にとっても、なぜか嬉しい音となった。
一言では言い表せないw
人間の未来を表しているように思う。
ロボットだけれど、人間と同じように感情を持ち、手をつなぎたいという想い、ある日、突然地球にやってきたEVAと仲良くなる様子、EVAを助けようとする必死さ、こういう心動かされるようなことが、ロボットという限られた仕草しかできないようなもので表しているこの映像や技術などもすごいと思う!
ちなみに、WALL Eはもちろんかわいいんだけど、他にも出てくるロボットなどもすごくかわいんです!
かわいいんだ!!これが
豪州旅行で機内にて2回眠いのを我慢してみました。しかし眠気も吹っ飛ぶかわいらしさです。そして笑える!そんでちょっとホロリと涙する。
さすがピクサー、期待通りでした。(だいたい外れるケースが多いけどこれは
そんにことありません)
いやもうたまんないっす。一緒に見た友人と「今度こそデカイ画面で見よう」と誓ったくらいです。
宇宙に旅立って700年後の人類がどうなっちゃってるかも見所です。
ある場面で機内にいるのを忘れ、友人と爆笑してしまった箇所がありました。
見ていたほかのお客さんも笑ってました。いやはやこういう話しとは・・
ともかくWALL-Eのかわいらしさにハグしてあげたい。
それと後半にMO(モ)という掃除専門ロボが出てくるのですが、コイツがまた
えらくかわいいのでお気に入りです。も~~っ
あ、彼のお友達の昆虫は「ゴキブリ」ちゃんですので・・寿命長いですね。
最近のディズニーはゴキブリ続きかも。
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