劇場公開日 2008年9月13日

「素晴らしかった 皆に見て欲しい」おくりびと ネコ三昧さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0素晴らしかった 皆に見て欲しい

2008年9月5日

泣ける

悲しい

楽しい

試写会で見ました。正直単なる暗い映画なのかな・・・と思っていましたが、
見事に裏切られました。

山崎努と本木雅弘のテンポの良さのかけひきに笑ったり、本当に美味しそうに食事をするシーン、広末涼子と本木雅弘の夫婦の生活、そして納棺師としての仕事っぷり、チェロを演奏するシーン。
山崎努のコミカルながらも深みのある言葉、本木雅弘のびっくりしたり悲しんだりする表情、広末涼子の柔らかい優しい表情。

さまざまな場面が心地よいBGMと盛り込まれていて、死との向き合い方を考えさせる話でした。

また、人との縁はどこかでつながっている、ということも感じました。

今までに対面してきた、納棺やお通夜、お葬式、悲しみにくれてばかりいて、納棺の一つ一つの作法に意味があることが分かりませんでした。亡くなった方へのお礼の気持ち、最後はいい顔をしていたよ、っていうありがとうの意を込めての納棺なんだな、次に自分が立ち会う時は、またこの映画を思い出して、違う気持ちでいるんだろうな、と思いました。

本当に見て良かった映画でした。

ネコ三昧