劇場公開日 2008年9月13日

「まさに秀作!」おくりびと ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まさに秀作!

2008年8月11日

泣ける

笑える

幸せ

納棺師、というあまり耳慣れない職業についた男とその周辺の人々の物語。

死は皆にいつか訪れるもので、誰しも身内や知人のお葬式には
1度くらいは出たことがあるはず。
でも、お葬式には出席していても、現代ではなかなか「納棺」の瞬間に
立ち会うことは無いのではないでしょうか?
ちょっと ナゾのベールに包まれた納棺師という仕事。

一言で言えば、「死体を納棺する」仕事ですが、
死者に敬意と愛情を持って、丁寧に着替えさせ、化粧をする・・・。
本木さんのイリュージョンとも思える仕事ぶりのせいなのか、
その姿は、とても崇高なものに見えました。
今まで知らなかった職業を、少しだけ垣間見ることが出来て
とても興味深く 「仕事」というものについても考えさせられるお話でした。

山崎努さん、吉行和子さん、余貴美子さん、笹野高史さんといった
日本映画界を代表する名役者さんが脇を固め、素晴らしい演技で
魅せてくれます。
特に一言、二言で多くを語る笹野さんの燻し銀の演技は素晴らしい。

エンドロールは必見。終わりと思ってさっさと席を立ってしまうと
いいものを見逃してしまいます。

笑えて、泣けて、ジンと来て・・・まさに秀作です。

P.S.
モントリオール映画祭で受賞したとのお知らせ!
当然、というか、納得の受賞!
人の死、人生って ユニバーサルなテーマですものね。
こういうとっても「日本らしい」映画が受賞するのは嬉しいですね。

ゆきだるま