「まさに秀作!」おくりびと ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに秀作!
納棺師、というあまり耳慣れない職業についた男とその周辺の人々の物語。
死は皆にいつか訪れるもので、誰しも身内や知人のお葬式には
1度くらいは出たことがあるはず。
でも、お葬式には出席していても、現代ではなかなか「納棺」の瞬間に
立ち会うことは無いのではないでしょうか?
ちょっと ナゾのベールに包まれた納棺師という仕事。
一言で言えば、「死体を納棺する」仕事ですが、
死者に敬意と愛情を持って、丁寧に着替えさせ、化粧をする・・・。
本木さんのイリュージョンとも思える仕事ぶりのせいなのか、
その姿は、とても崇高なものに見えました。
今まで知らなかった職業を、少しだけ垣間見ることが出来て
とても興味深く 「仕事」というものについても考えさせられるお話でした。
山崎努さん、吉行和子さん、余貴美子さん、笹野高史さんといった
日本映画界を代表する名役者さんが脇を固め、素晴らしい演技で
魅せてくれます。
特に一言、二言で多くを語る笹野さんの燻し銀の演技は素晴らしい。
エンドロールは必見。終わりと思ってさっさと席を立ってしまうと
いいものを見逃してしまいます。
笑えて、泣けて、ジンと来て・・・まさに秀作です。
P.S.
モントリオール映画祭で受賞したとのお知らせ!
当然、というか、納得の受賞!
人の死、人生って ユニバーサルなテーマですものね。
こういうとっても「日本らしい」映画が受賞するのは嬉しいですね。
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