「つながり」おくりびと k.moriさんの映画レビュー(感想・評価)
つながり
ひたすら自分ひとりの欲望を満たすことのみを追求することを良しする傾向のある現代人に、自分という存在がただひとりの孤立した集積物ではなく、歴史の積み重ねの上に受け継がれゆく魂の連続性の途上に生きゆくものであるという認識を人々に呼び起こさせる作品。主人公のみならず観ている者も、この職業を通してそのことの重要性に否応なく気づかされていく。演技的に印象に残ったのは、案外山崎努だったかもしれない。観る前は多少俗な印象を持っていたが、思っていたよりも面白い作品であった。
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