「所作の美、静謐の死」おくりびと マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
所作の美、静謐の死
「死」というテーマを身に纏いつつ、ユーモアを忘れぬ進行で決して重たく作らなかった製作サイドに脱帽です。
とかく、重たいテーマは重たく進められさぞかし重厚な作品でござい、と言う感じで進むとたいていがつまらない作品になるのだが、この作品はそんなことなかった。
まずは主演2人の力量もさることながら、劇中に登場する女性陣のきらりと光るスパイシーな味わいが実に良かった(広末さんはどちらかと言うとスウィートでメロウでしたが)。また、前述したように、ところどころで挿入されるユーモアはかなりこの作品ではキモであり、骨格です。
メッセージ性を読み取ることもできるし、エンターテインメントとしても良い。映画らしい映画。
最初から最後まで面白かったですね、はい。
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