「あたたかい死とは」おくりびと プチャミさんの映画レビュー(感想・評価)
あたたかい死とは
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父親という偉大な存在を失ったとき、悲しみに暮れる間も無く、いろんな準備に追われていた私。病院から連絡を受け自動的にやって来る葬儀屋さんから基本的な葬儀に関する話を聞き、次々と淡々と行われる儀式にひたすら手一杯の状態で。
もし、こんな納棺士が身近に居てくれたのなら、父を送り出す時間だけでも心のままに悲しみを表現できて、父の門をもっとしっかり見届けられたのかもしれない、と感じました。
主人公が顔も分からなかった父親を次第に大粒の涙を流しながら送り出す姿、その後ろにしっかりと見守っている妻の姿、家族とは何かということを人の死を通して見つめ直すことができるとても良い映画だと思います。
そして、この重たいテーマのようでありながら、全体的に湿っぽくなく、ユーモアと温かさが溢れていて見ていて幸せな気分になりました。
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