「シリーズの再始動を象徴する美しいアバンタイトル。」007 ゴールデンアイ 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズの再始動を象徴する美しいアバンタイトル。
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ピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンドに就任した一作目は、後に『007/カジノ・ロワイヤル』も担当して「シリーズのリニューアル職人」として伝説化するマーティン・キャンベルが監督。映像的にも美しいアバンタイトルのダムジャンプからのツカミが素晴らしく、ブロスナン時代の幕開けに相応しい。
さらにファムケ・ヤンセン扮するゼニア・オナトップという、シリーズでも屈指の悪女が印象深い。アバンとファムケばかりが記憶に焼き付いてしまっていたが、改めて見直すと見せ場満点だし、ヒロインポジションのナターリアの背景も(比較的)しっかりしていて、1995年当時のアップデートが施された完成度の高いボンド映画だと思う。
ショーン・ビーンに裏切りキャラが定着したのも本作がオリジンな気がするが、これについてはビーンのフィルモグラフィーをちゃんと点検して確認してみたいところ。
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