K-20 怪人二十面相・伝のレビュー・感想・評価
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ええーーっ?
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サーカスの人が世間から怪人20面相と誤認されてしまう。
が、明智の婚約者と親しくなり、信頼されたことをきっかけに、
20面相逮捕のために明智に協力するという話になる。
交換条件は、この人は20面相ではないと証言してもらう事だった。
が、結局20面相と明智は同一人物で、結婚相手もサーカス人も、
自分の窃盗のために利用しただけで、すべてはシナリオのうちだった。
しかし婚約者により実は疑われていた明智は、逆ににワナにかけられ、
結局この勝負に負けてしまう。
サーカス人は今後20面相として生きて行くこととなった。
でもそれは義賊としての生き方となろう。
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怪人20面相と明智が同一人物というまさかの展開。そう来ますか?
でもまあ華族ばかりが得をする格差社会の中で、
才能ある者がもっと優遇されるべきだという大志は悪くないけど。
言わすと知られた怪人二十面相
言わずと知られた怪人20面相の物語。
…って言っても、若い人には「何のこっちや?」でしょう。かなりの年配者にならとにかく、実は俺もよくは知らない。
劇場にはかなりの年配の方々がちらほら。
そりゃそうでしょう。若き頃に胸ワクワクさせていた話なんだから。
そんな物語を若い人向けにCGやワイヤーアクション等々凝りまくって描く。
さて結果は…。
お?エンターテイメントとして良く出来ているぞ!
一応は設定が有って。第二次世界大戦が“無い”ってのが根底には在る。
だからか?どことなく帝都東京には軍事国家らしき雰囲気が漂い、人民には階級制度が存在している。
人々は街頭テレビにむらがう…ん?1949年って設定だが、テレビのアナログ放送が開始されたのは1953年じゃあ?
そうか!第二次世界大戦の回避はこんなところにも波及していたのか…。
だから日本人が原水爆を軽く超える超特大兵器を開発してしまった訳ですか。
かなり強引。
強引なのはラストの大どんでん返しもなのですが…それは後ほど。
映画の大半を支える肝心のCGやセットはかなり良い感じで、ハリウッド大作と比べてしまうと多少は辛いモノが在るが、充分に鑑賞に値するレベルで、世界に出しても今までとは違い恥ずかしさは感じない。
寧ろ昨今のヒット映画の要素がてんこ盛りに入っているので、素直に受け入られそうな気はする。
中盤辺りには出演者達のキャラクター設定を上手くいかした笑いの要素を取り入れて、中弛みをさせない工夫が伺われて楽しく観せてくれる。
忍者修行ならぬ泥棒修行でのアクション場面でのちょっとした笑いのくすぐりや、松たか子お姫様の世間ズレ振りには、クールな立ち振る舞いを通していた仲村トオルでさえ遂に崩れ始める可笑しさ。(尤も20面相は変相上手だから可能なのですが)
そして映画はクライマックスへ。
おお!まるで『カリオストロ』の逆バージョンらしき場面まで…これ絶対に狙ってるよなぁ!
…と、ニヤニヤしながら観ていたら問題の大どんでん返し場面に…。
これは…一体…。
若い人だけを対象にして製作されているのならば解らないでは無いのだけれども…少なくとも題名に“怪人20面相”と明記されている以上は、これまで何十年も夢を見続けていた高齢者の方々に対して一体どんな言い訳が云えるのか?
…って思える位の《裏切り》に感じてしまったんですけれど。
その点は残念に思いましたが、それ以外は存分に楽しめる娯楽作品だと思いますよ。
(2008年12月22日 日劇2)
わかってしまった
犯人がわかってしまった映画です。
前半で犯人がわかってしまうので、
もっと社内で試写会を開いて改善させて
世に出てほしかった。
ここでも金城がかっこよかった。
ロボットはトータルバランスのとれた製作会社ですね。
こける作品はださない。
スカッと☆
とてもスカッとする映画でした☆
劇場へ足を運んだのが年末で来年への希望を見出せるような元気をもらえる爽快感たっぷりの作品でした。ストーリーは単純でテンポ良く、笑いあり感動あり。配役・映像・音楽、どれも最高でした。また、作品全体から「観る人を楽しませたい」という作り手側の気持ちがすごく伝わってきて嬉しかったです。近年の映画の中では、珍しいかもって思いました。
特にこの作品の中でお気に入りなのが平吉の泥棒修行のシーンです。「直線を走るべし。まず、町の地図を購入し、任意の地点からでたらめに直線を引く。その直線通りに実際の町を走り抜ける。」障害物だらけの町を只管に真っ直ぐ走り抜ける様が格好良くて羨ましくて。泥棒修行シーンを映像化してるのが新鮮で面白かったです。
続編が出るなら必ず観たいです☆…中村トオルさんにも何かの形で登場して欲しいなぁ♪
予想外に面白い
よくある邦画っぽくない邦画
コメディも、アクションも、観ていて飽きない。
金城武の役柄も良い意味でイメージと違いなんか情けないし、
松たか子ははまり役。
レトロっぽい舞台に飛び回る20面相。
怪人二十面相をそもそもよく知らないからこそ楽しめたのかもしれないけれど、
一つの作品として、満足がいく面白さ。
映画館でみてよかった。観た後に興奮が残る。
なんつうか… 子供向け?
全体的にCGがむき出しだったり
ちょっと安っぽかった
銃も明らかにブロップガンってのがわかっちゃうし
ストーリー性もいまいち っつうか資本主義を揶揄してるようなストーリーだった
少年時代に読んだ江戸川乱歩の痛快さを思い出す
太平洋戦争が無かったら、戦前のような華族制度も維持されて今のような民主的な国家に成っていないであろうことは容易に想像できる。そのような事実と違う時代設定にしたアイデアが、江戸川乱歩の原作には無い味として大変面白い。観客のなかに、多大な戦争の犠牲の結果の上にある現代社会について考えた者が私一人では無いだろう。そうした理屈抜きで、新しく怪人二十面相が生まれた経過を描いた内容は文句無しに面白い。早く次作を期待したい。
良家の子女のたしなみです
映画「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」(佐藤嗣麻子監督)から。
久しぶりにスクリーンで拝見した、松たか子さん。
役柄は、羽柴財閥の令嬢・羽柴葉子さん。
そんな彼女の口癖が「良家の子女のたしなみです」だった。
大人の男を投げ飛ばしたり、小型ヘリコプターを操縦したりするたびに、
「あんた、すごいなぁ・・」と驚かれるが、彼女は平然とこの台詞。
茶道や華道ばかりが、お嬢様の習い事じゃないのよ、と言いたげである。
男勝りのことをやってのけ、これくらいは良家の子女として当然、と
あの可愛い顔で言われたら、ますます好きになっちゃうな。(笑)
でもこのフレーズ、誰が使ってもいいのになぁ、とメモをした。
(別に、良家の子女でなくても・・)
映画「チャーリーズ・エンジェル」でいつもの3人組が
「君たちがここまでやるとは思わなかった」と言われた時、
「よく言われるわ」の台詞をさらっと返したシーンとダブった。
こういう表現を、イヤミではなく口に出来る女性って魅力的だな。
PS.
「そうでした、じゃなく、ふつうは、ありがとうだろう」の一言も、
私には、気になる一言でした。
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