「ハッピーなフライトにはなってなかったです。」ハッピーフライト megu&m&bさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーなフライトにはなってなかったです。
クリックして本文を読む
以前EVメンテの仕事をしていたから、乗り物に携わる仕事の責任の重さはよく知っていた。自動車も同じだと思うが、小さなミスが命取りになることもあり、まして、飛行機となれば、被害は計り知れない。
一つの機体を無事に飛ばす為に、関わる全ての人間が、プレッシャーと緊張の中、プロ意識を持って臨んでいる姿が映画から伝わってきた。機長を支える各部門、部署の活躍が盛り込まれており、監督の取材力には感心した。
ただ、キャラクターや演技で笑いを取ろうとしているが、そこは、過剰すぎて白けてしまったので、魅力は感じなかった。
鑑賞側は、前半はまるで工場見学的な感覚で映画を見ることになるが、飛行中の機体の損傷から羽田に引き返す後半は、ある程度ストーリーに緊迫感が生まれコメディの要素は薄くなる。むしろ無事に戻れたことで、見終わった後は疲労感さえ生じる。
タイトルが“ハッピー・フライト”だから、アクシデントを乗り越えて、せめて経由地に着陸するくらい、飛行機の進路を伸ばしてもいいのでは?と思ったのが正直な感想である。
コメントする