「よく考えたら変なのですが・・・雰囲気で押し切りました。」容疑者Xの献身 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
よく考えたら変なのですが・・・雰囲気で押し切りました。
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付き纏うストーカーを殺してしまった母娘を助ける天才数学者。その彼に挑む旧友「ガリレオ」の活躍を描く物語。
東野圭吾原作、TVドラマ「ガリレオ」第一シリーズの劇場版ですね。
心ならずも殺人を犯してしまった母娘の絶望。そして人生に疲れ果てた天才数学者。忘れ去られた浮浪者。
絶望的な人々の、絶望的なストーリー。それを陰鬱な冬の東京の景色が盛り挙げます。
「遺体の替え玉」の為の殺人。そんなトリックはショッキングで想像も付かないこと。突拍子もないトリックですが、陰鬱な風景とマッチして物語を盛り上げます。
ただ、数学者の行動が非人道的過ぎて共感出来ません。物語として、母娘と数学者に同情的な展開になっているので、この共感性のなさは残念に感じます。
また、トリックで言えば、ストーカーの遺体処理が雑になっていて、説得力が乏しくなっているのも残念なところ。
全体を通して良い作品だっただけに、もう一工夫して欲しい作品でした。
私的評価は、少し甘めで4にしました。
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